【知っておくべき米国債券投資の罠】
2年債と長期債、どちらが投資対象として魅力的?
🌟債券の価格が決まる要因を解説!🌟
みなさんが購入しているTLTやTMF、2621は20年以上もの超長期債です。
一方で、私が購入しているのは2年債です。10倍以上の差がありますね。
私が2年債に注目している理由を分かりやすく解説していきますね。
とはいえ、長い解説を読むのは面倒で諦めたくなる人もいますよね。
そんな人向けに✅マークで要点をまとめています。✅マークだけでも読んでみてください!
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【これからは利下げ局面】
去年・今年はインフレが話題になりましたね。
今年はインフレ率が3%程度まで下落し、来年には利下げが実施されるという織り込みが進みました。
その結果、直近では米国の債券利回り(金利)が大きく低下していますね。
金利の下落はすなわち債券価格の上昇を意味するので、金利の下落局面では債券に投資する戦略が成立します。
現在、本格的な金利の下落・債券価格の上昇には至っておらず、依然として2022年以前の世界で考えると高い金利水準を維持しています。
今後の利下げ局面で大きなリターンを狙っている方は債券投資を考えている方も多いのではないでしょうか?
ただ、一言に債券といっても満期までの期間に応じて全く性質が異なります。
最も比較されるのが2年債と10年債ですね。2年債利回りと10年債利回りが逆イールドとなったのは話題になりましたね。
以下のように、現在でも逆イールドになっています。
債券投資を行う際に、
・2年債
・10年~の長期債
でどちらが魅力的なのかという点についてお伝えしていきたいと思います🐰
✅金利の下落はすなわち債券価格の上昇を意味する。
✅金利の下落局面では債券に投資する戦略が成立する。
✅債券は満期までの期間に応じて全く性質が異なる。
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【米2年債と10年債の特徴を比較】
2年債と10年債の性質の比較を一覧にしたものが以下となります🐰
※もちろん、他にもありますが、投資をする上で重要な項目を取り上げています。
政策金利というのは無担保翌日物の金利です。短期の金利ですね。
2年後は10年後や20年後に比べたら圧倒的に近い将来ですよね。
2年債の金利は近い将来に想定される金利に大きく影響を受けるので、『直近』の政策金利による影響が大きくなります。
一方、10年債は満期まで10年もあります。
みんなが購入しているTLTやTMF、2621は20年以上もの超長期債です。
長期間であればあるほど、『直近』の政策金利の動向から受ける影響は減ります。
長期債の場合、政策金利よりも中長期的な経済成長率の方が重要になってきます。
GDP成長率が高ければ平均して今後10年金利は高くなる想定ができますし、反対もまた同様です。
また、満期で償還されるまでの期間が長ければ長いほど、経済や金融環境の不確実性が増大するので長期保有に関する上乗せプレミアムであるタームプレミアムの影響も大きくなっていきます。
また、2年債の金利水準は近い将来の政策金利の影響が指針となります。
そのため政策金利の見通しより著しく2年債金利が高ければ買いが入っていきますし、反対であれば売られていきます。
2年債は政策金利の影響を大きく受けるので、値動きの予測が非常にシンプルです。
一方、10年債ともなると確からしい値となりうる指針がありません。
そのため、長期債は不確実性が高い長期的な経済成長率などを加味し、市場が探りながら決めていくことになります。
言い方を変えると、需要と供給が金利水準を決定する大きな要因になっていくということを意味します。
✅2年債であれば、政策金利の影響が非常に大きいので、値動きの予測がシンプル。
✅長期債だと、色々な要素を考える必要があり、値動きの予測が複雑。
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【米2年債と10年債のどちらが魅力的!?】
ここまで読めば、2年債と長期債、どちらが魅力的か分かりますよね?
現在の状況は「来年の利下げが織り込まれ始めている」という状況です。
「政策金利が下がる」のが債券の購入理由なのであれば、「政策金利の影響を大きく受ける2年債」を買うべきです。
また、利下げの幅が大きく見込まれるということを想定するのであれば、2年債の方がさらに魅力的な選択肢となります。
そもそも現在、2年債の方が10年債よりも金利が高く、金利の下落余地という点でみても2年債が有利ですね。
✅政策金利の下落を理由に債券を買うなら、政策金利の影響を大きく受ける2年債を買うべき!
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【米2年債のおすすめの購入方法とは?】
上記のように、2年債を買う投資戦略が正しいと分かりましたね。
さて、短期債に投資をするには、どのような手段を選択すればよいでしょうか?
皆さんが真っ先に思いつくのはETFではないでしょうか。
長期債ETFであるTLTがあるので、短期債ETFもあると考えるのは自然なことですね。
実際、SHVなどの米短期債ETFが存在しています。
しかし、大きな問題があります。あまりにも値動きが小さいのです。
以下、SHVの直近数年の値動きをご覧下さい。
コロナの大規模金融緩和と直近の急激な金利引き上げを経験した上で、約3%しか値動きがないのです。
もちろん、この間にも分配金は受け取れますが、大きな利益を狙うには全く適していませんね。
短期債は値動きが小さいので、短期債でリターンを得るのであれば、レバレッジをかけたCFD取引を行うのが合理的な選択肢となります。
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