東大バフェットです。
4連休はズームちゃん🐰💕と遊んでいたので株をあんま見ていませんでした><
いやまあ株って基本的には長期投資ですし、適切な投資対象を選択できているのであれば放置でいいんですけどね。
というわけで本日は最近話題のSPYDが適切な投資対象なのかどうかについて述べていきましょう。
SPYDの構造上の欠陥
まずはSPYDの構造上の欠陥から見ていきましょう。
SPYDは以下のような形で運用されるETFです。
- S&P500のうち高配当の80銘柄へ投資する
- 80銘柄へ均等に投資する(それぞれ1/80ずつ保有)
- 定期的に銘柄を見直してより高配当な銘柄へ入れ替える
- 定期的にリバランスを行い、株価が上昇した銘柄を売却して株価が下落した銘柄を購入する(それぞれ1/80ずつ保有)
これが何を意味するか?改めてしっかりと考えてみましょう。
利回りだけを見ていることの弊害
定期的に銘柄を見直してより高配当な銘柄へ入れ替える
まずはこの部分から。
これは配当利回りだけを見ていますね。
つまり、なぜ高配当になったのかを一切考慮していないということです。
素晴らしいビジネスモデルで安定しているからこそ、配当をたくさん出せるだけの余裕があるのなら、まあ良いでしょう。
でも、不人気な株だから株価が下がった結果として高配当になっているのかもしれません。
財務がゴミなのにタコ足配当のようなことをして無理やり高配当を出しているのかもしれません。
リバランス時の弊害
定期的にリバランスを行い、株価が上昇した銘柄を売却して株価が下落した銘柄を購入する(それぞれ1/80ずつ保有)
上記のようなリバランスが何を意味するか、改めてしっかりと考えてみましょう。
株価が上昇した銘柄は1/80以上の保有比率になってしまいますね。そうすると1/80になるように売却をするのです。つまり伸びている枝をわざわざ切り取っているわけですね。
それどころか、株価が上昇しすぎて利回りが下がると保有銘柄から外れちゃいますが…。
株価が下落した銘柄は1/80以下の保有比率になってしまいますから、伸びている枝を刈り取って枯れかけの植物へ水を与えるということですね。
高配当株思考停止無限ナンピン買いを自動化してくれている素晴らしいETFと言えるでしょう。
プチ補足
なお、上記のような考察はSPYDの減配が実際に発表されるよりも前から東大バフェットは指摘しておりました。もう4ヶ月以上前の記事ですが…。

むしろこの記事を出した以降もSPYDを推奨する人たちっていたのか…!?ってレベルですが…。
高配当株思考停止無限ナンピン買いを自動化してくれているETFって中々にヤバいETFだと思うんですが、これ勧める人たちって何を考えているんだ!?!?PV稼ぎか!?!?
高配当株思考停止無限ナンピン買いを自動化してくれる素晴らしいETFって投資対象として果たして適切なのでしょうか…?
では次に、構造上の欠陥以外の観点からも指摘をしてみましょうか。
過去リターンは決定打にならない
SPYDを勧める方々は過去リターンの良さを根拠にVYMよりSPYDを推しているようです。
まず大前提として大切なことですが、過去リターンは決定打になりません!!
過去リターンがなぜ決定打にならないのかは以下の記事にまとめてありますので是非ご覧くださいね。ちなみに5ヶ月以上前に書いた記事となっています。

そもそも過去リターンを決定打にするならハイテク株買えば良くないか??
以下の画像は特に深い意味はないのですが、なんとなくQQQとダナハーとSPYDの過去5年間の株価チャートを並べてみました!!

- 赤…ダナハー。株価は220%上昇。
- 青…QQQ。株価は164%上昇。
- オレンジ…SPYD。株価は、そのまあ、9%下落。
本当に深い意味はないの・・・??
あくまでも過去リターンを決定打にする場合についてのお話ですから…。深い意味はないですね!!
そもそも過去リターンを決定打にしている時点で、時間軸に対する感性が足りないのでは…。
だってさ、株式投資って現在~未来に対して投資するものですよね???
なんで過去リターンを決定打にするんですか?
まあ時間軸に対する感性は長期運用まとめnoteでも読んで頂ければと思います!!
配当を重視するなら?
これは何度も言っていますが、配当を重視するならVIG(連続増配)がおすすめです。
財務チェックも入っているので、タコ足配当もどっかへ消えていきます。
最も、何らかの偏りを持たせる以上は『偏らせたなにか』が暴落したときのダメージは出ますが、『財務がしっかりしている連続増配株』に暴落が来るときは他の株はもっと暴落しているんじゃないですかね…。
まとめ
- SPYDは構造上の欠陥があるETF
- 利回りだけを見ている
- 無限ナンピン買いをしている
- ※上記の点は数ヶ月前から指摘していましたよ!!
- 過去リターンは決定打にならない
以上を踏まえつつ、東大バフェットとしては以下のポートフォリオをおすすめしております。

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いつもためになるブログありがとうございます。
コロナショック直前にNISA口座でSPYDを100万円ほど購入してしまい、30万円以上含み損です。
こんなことする前に東大バフェットさんのことを知っていれば、SPYDの本質を理解していれば絶対やらなかったのにと大後悔の日々です…(SPYDは上昇基調だったので、80銘柄に分散されてるし個別株やるより分散聞いてるし配当ももらえるならお得くらいにしか思ってなかったです)
NISA口座は損益通算ができないので損切すると丸々損失になってしまいますが、他の投資対象に切り替えたほうがいいのかなーと思っています。
余裕資金なので、元に戻る日がいつか来ると信じて放置してプラマイゼロになるまでひたすら待つでもいいかなと思うのですが、東大バフェットさんならどうされますか?
もし可能であれば、ブログ記事でご回答いただけたら嬉しいです!
いつもご覧下さりありがとうございます!
記事にしますね!
ようつべ経由で貴台のサイトを発見した者です。
過去記事含めて為になる内容ばかりで
涙と脳汁が1リットルぐらい出ました。
自分は、元SPYD信者の者です。
現在上記のSPYD信者が増えている要因ですが
下記のような感じだと勝手ながら推測します。
※コロナのお陰で株式人口が増える
↓
※ネットやツイッターや雑誌等で
(●●万で月1万配当もらえる!!!)
(米国ETF高配当でセミリタイヤ!)とか見てしまう
↓
※とりあえず証券会社&口座開設
↓
※配当もらうなら沢山貰えるのがイイ!
(増配?セクター分散?そんなん知らん)
↓
※配当たくさん貰えるからいいやろ
↓
※SPYDを選ぶ→コロナ前の調子いい時の株価で高値掴みを買ってしまう
↓
※いつか上がるやろ→大減配
↓
※ずっと塩漬け状態← 今この辺(自分含めて)
セミリタイヤするまで何十年もあるのなら
他の投資先がおすすめですが
今すぐ配当欲しいという小遣い層にはSPYDは罠。
過去記事含めて色々とお役に立てたようで良かったです…!!ありがとうございます!
実際のところSPYDは配当利回りだけをみてめちゃくちゃお得そうに見えてしまうので、投資初心者の方々はめちゃくちゃ引っかかりやすいですよね。。。
勧める側も「高配当」と入っていればPVが稼げますし、そもそもSPYDの構造的欠陥とかを考えすらせずに勧めているのかもしれませんね。。。
今後とも宜しくお願いします!