東大ぱふぇっとです。
楽天からレバナスが登場すると目にしたので、有価証券届出書を読んできました。
結論としては、大和アセットマネジメントのレバナスと比較して経費率が安い改良版なので乗り換え安定ですね。懸念事項も当然存在するので、同じ点や違う点、有利不利な点などをまとめておきました。
ファンドの名称は楽天レバレッジナスダック100ですね。
愛称として「レバナス」という名称を用いることがあります。って明記されている()
楽天のレバレッジナスダック100をレバナスと呼ぶことに若干モヤモヤした気持ちがあるのは正直に否定できない()
というわけで楽天レバナス・大和レバナスという表記をこの記事では用います。
本記事の引用元は全て楽天レバナスの有価証券届出書です。
大和レバナスと楽天レバナスの同じ点
大和レバナスと楽天レバナスの同じ点(で重要なところ)を確認してみましょう。
値動きとレバレッジ比率
楽天のレバナスは日々の基準価格の値動きがナスダック100指数の値動きに対して概ね2倍程度となることを目指して運用されることが明記されています。
つまり大和のレバナスと同じです。
要するに毎日2倍複利ですね。
毎日n倍複利という表現は私が生み出したのですが、非常に分かりやすい表現だと思っています(自画自賛)
為替ヘッジ
為替ヘッジありです。
つまり大和のレバナスと同じです。
主要な投資対象
株価指数先物取引及び債券。
つまり大和のレバナスと同じです。
プチまとめ
ざっと読んできましたが、要点はこんなところでしょう。届出書の中にデリバティブって文字がたくさん出てきてちょっと楽しかったです。デリバティブうさぎ🐰なので。
- 毎日2倍複利(を目指して運用する)
- 株価指数先物取引と債券がメインの投資対象。
- 為替ヘッジあり。
大和レバナスと楽天レバナスの基本的な構造はほぼ同じと考えられます。
大和レバナスと楽天レバナスの異なる点
大和レバナスと楽天レバナスで異なる点のうち、楽天レバナスに優位性があるのは信託報酬ですね。
記事執筆時点(2021/10/20)での信託報酬は以下のようになっています。
- 大和レバナス→年率0.99%
- 楽天レバナス→年率0.77%
この差は正直にでかいですね。
上述したように、楽天レバナスと大和レバナスの基本的な構造はほぼ同様と考えられるため、信託報酬の安さはリターン向上に直結します。
誤差レベルの差であれば乗り換えるほどではないのですが、約1%の状態から0.2%ポイント近く下がるのはデカいですね。※%ポイントとは差分を表す用語です。
パーセントとパーセントポイント
『消費税が5%上がった』と聞いた時、皆さんは5%→10%を想像するでしょう。それで合っています。昔は消費税5%だったけど今は10%ですからね。
でも皆さんの資産運用成果を示す時、ダブルバガーって+100%ですよね?
100%アップは倍なんですよ。
5%→10%って、5%アップでもありつつ、100%アップでもあるんですよね。
これは差分に注目しているか、比率に注目しているかの違いです。
厳密には差分を%ポイントと表記します。
まあ文脈で分かることが大半なので、大抵はごちゃまぜにされます。私もブログ程度ならごちゃまぜにしてることが多いですね。消費税5%アップと聞いて、10%から10.5%になると考える人はまずいないでしょう。15%を想像しますよね。
22ヶ月前にTwitterのアンケートを使って遊んだ時の記事なのでめちゃくちゃ古いし文脈もわかりにくそうですが、参考記事を貼っておきます。
0.2%ポイントの差はでかい
筆者の思いつきで徒然なるままに書かれていてよく脱線するブログなので、本題に戻りましょう。
約1%から約0.8%への下げはでかいですね。2割引。20%の下げです。0.2%ポイントの下げです。
元々の信託報酬が0.1%とかなら、0.1%→0.08%は誤差レベルです。2割引で20%の下げですが、0.02%ポイントの下げでしかない。もう誤差。
比率は同じでも差分が違う。
含み益がたくさんあると乗り換えは迷いますが、少なくとも新規積立は全部楽天レバナスで良い気がしますね。
楽天レバナスの一応の懸念事項
楽天レバナスの良い点ばかりを書いていましたが、一応の懸念事項も述べておきます。
但し結論から言って懸念する必要はないと思いますが。
大和レバナスに比べてファンドの規模が小さい
設立当初はファンドの規模が小さいのは当然のことです。規模が小さすぎると早期償還される可能性は高まります。
ただまあ、信託報酬を下げた上で「愛称レバナス宣言」までしているので…楽天が力を入れる商品だとは思いますし、早期償還はそこまで考えなくて良いかなと思います。大和レバナスの規模を抜く可能性も結構あると思いますし。
ていうかS&P500版を作らずにナスダック100版だけを作る辺りがなんかもうね。愛称レバナス宣言。個人的には色々と思うところはありますが、まあ利用者側からしたら信託報酬が安いほうが良いので…。
大和レバナスも信託報酬を下げてくる可能性がある
信託報酬下げ合戦が始まる可能性はあります。利用者側からしたら(共倒れしない限りは)基本的にメリットしかないですが。
この点を考えると含み益がたくさんある場合には乗り換えを迷いますね。
まあ私は現在レバナス全利確状態なので楽天レバナスに数百万円ぶち込む感じになりそうですが…。
少なくとも新規積立対象は楽天レバナスで良いでしょう。私もクレカ投信積立は楽天レバナスに変更します。
隠れコストの存在
表面上の信託報酬だけでなく、隠れコストも多少は乗ってきます。
まあこの辺りは現段階ではどうしようもないので、数カ月後に楽天レバナスと大和レバナスの差を見るしか無いですね。0.22%ポイントの差を埋めるほど隠れコストが載る事態はあまり考えにくいので…楽天レバナスで良いかなと。
楽天レバナスは楽天証券でのみの取り扱い!?
『楽天証券のみの取り扱いが確定している』という噂があるようです。※噂の出どころは知りません。
これはちょっと違うんじゃないかなぁ。
正しい日本語は『取り扱いが確定しているのは楽天証券のみ』だと思いますよ。他でも買えるようになると思います。
有価証券届出書を読んでも、他の証券会社でも扱われることが前提の表現ですし。まあこれは楽天証券以外での取り扱いを保証しているわけではないですが…。
楽天証券側としてはそりゃ楽天証券の口座開設をしてもらえたら嬉しいでしょうが、それよりも幅広い方々に楽天レバナス(愛称:レバナス)を買ってもらったほうが良いと思いますし。
大和のレバナスだって、大和証券以外でも買えるでしょ?全て私見ですが。
楽天レバナスをいつから買えそうか?
いつから買えるかは現段階では確定していないと考えられます。
目安となりそうな日は今年の11月17日辺りとは思われます。
大体1ヶ月後ですね。この辺りになれば情報もまた出てくるでしょう。
乗り換えをした方が良いの?
大和レバナスを利確して楽天レバナスに乗り換える場合、含み益への課税が発生します。
この辺りのシミュレーションは以下記事にて行ったので是非ご覧くださいね。
まとめ
- 楽天レバナスも毎日2倍複利を目指して運用される。
- 株価指数先物取引と債券がメインの投資対象。
- 為替ヘッジあり。
- 楽天レバナスと大和レバナスの主要な運用要素はほぼ同一と思われる。
- 信託報酬の面では明らかに楽天レバナスに優位性がある。
- 設定当初はファンドの規模が小さいという懸念事項はあるが、あまり気にしなくて良いと思われる。
- 楽天レバナスの愛称はレバナスと公言されている()
販売開始されたら私は楽天レバナスに乗り換えですね。レバナスを買い戻すときは楽天レバナスですし、クレカ投信積立も楽天レバナスにしますね。
楽天証券×楽天カード×楽天レバナスがスタンダードになるんですかね。私はこの組み合わせにします。
レバナスは万人が思考停止で全力投資をすることが許される投資対象ではないので、本ブログのレバナス系の記事は見ておくと良いでしょう。
まあレバレッジETFまとめnoteに示した運用モデルで安定的にレバナスを運用していくのが万人向けの再現性が高いとは思います🐰
私がやっているデリバティブ・インデックス投資に比べたら敷居が低く、万人向けだとは思いますよ🐰
ある程度アクティブな運用をしたい場合にはROBO PROの相場予想と組み合わせると、万人向けの再現性が高まるかなと思います。
レバレッジ×AI市場予測はかなり強い。と思う。
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