東大ぱふぇっとです。
バフェットに関しては投資哲学をシリーズとしてまとめました!
今回は、伝説の投資家ウォーレンバフェット率いるバークシャーハサウェイのポートフォリオ (2021年12月末時点)について紹介しますね。
バークシャーの資産全体
バークシャーハサウェイの最大の投資先はどこでしょう?
こんな質問をした時、大半の人は「わからない」と答えると思うのですが、多少バフェットに詳しい人ならどや顔で「アップル!!」というはずです。
アップルって答えた人はバークシャーのビジネスを全く理解していません。今後話を聞かないようにしましょう()
ということで、まずはバークシャーの資産全体を見ていきましょう。
バークシャーの資産は「保険事業」、「鉄道、電力・エネルギー」の大きく2つに分けられます。そしてその比率は以下の通り。
バークシャーの資産内訳①(2021年12月末時点。資産合計9588億ドル)

こう見ると、バークシャーの主力事業は保険事業だということがわかりますね。
これ見ると「アップルはどこ行った?」となるわけですが、アップルなどの上場企業への投資は保険事業の一環としてやっているわけです。
保険事業では「保険料の受け取り」と「保険金の支払い」の間にタイムラグがあります。
そして大規模かつ継続的に保険事業を展開していくと、そのうち「保険料の受け取り」と、「保険金の支払い」が均衡するようになってくるんですね。
するとタイムラグによって生まれた余剰の資金は長期にわたって安定するわけです。
この余剰をバフェットは”フロート”と呼びます。
フロートをどう運用するか?
バフェットによると2021年末時点でこのフロートは17兆円程あったそうです。
バフェットは手元現金に加え、このフロートもうまく使いながら企業に投資を行っているわけです。
その投資は、
①上場企業の一部を保有するケース
②企業をまるごと買収するケース
の二つパターンがあります。
保険事業も最初はGEICOを筆頭とした保険会社を次々に買収していったものです。
鉄道事業はBNSFを買収したものですし、電力・エネルギーは元々ミッドアメリカン・エナジー(現在はバークシャーハサウェイエナジーに改名)を買収したものです。
鉄道事業と電力・エネルギー事業は資産規模も大きいのでセグメントを分けたということです。
それでは、次に保険事業の内訳も含めた資産全体を見ていきましょう。
資産の詳細内訳
バークシャーの資産内訳②(2021年12月末時点。資産合計9588億ドル)

こんな感じになります。
よくアップルが投資先の筆頭になっているポートフォリオというのは、この「上場企業投資」と「持分法投資」の部分だけを切り取ったものです。
あと、2021年12月末時点での現金+短期国債は$144billionです。
日本円にして約17兆円。
と言う人もいるわけですが資産全体から見れば15%程度。
まあ現金比率高めなのは事実ですが、こういうのは資産全体から考える必要がありますね。
バークシャーの上場企業ポートフォリオ(2021年12月末時点)
それでは次に上場企業に限定したポートフォリオを見ていきましょう。(上図の”上場企業投資”と”持分法投資”の部分)
ちなみに、以下は米国証券取引委員会に提出された四半期レポートを参考にしているため、米国株式市場で投資された銘柄のみとなります。(中国のBYDとか日本の総合商社は含まれていません)
バークシャーの上場企業ポートフォリオ(2021年12月末時点。資産合計3507億ドル)

これが皆さんが見慣れているバークシャーのポートフォリオですね。
バークシャー傘下の非上場企業はこのポートフォリオには含まれないので注意が必要ですね。
上位5社について一つ一つ詳しく見ていきましょう。
アップル(1575億ドル)
iPhoneやMacでおなじみのアップルですね。
バークシャーがアップルを本格的に買い始めたのは2016年頃です。
このアップルへの投資は大成功で、わずか5年程で取得単価の5倍になってます。
元々かなり買い付けていたのと、株価が大きく上昇したので、上場企業ポートフォリオの約半分を占めるまでになりました。
アップル大量購入当時、バフェットはインタビューで「アップル製品には顧客を虜にする粘着性がある」とコメントしていたのは印象的です。
バンクオブアメリカ(449億ドル)
バンクオブアメリカは米国の大手商業銀行の一社です。
バフェットがバンクオブアメリカに本格投資を始めたのは2017年です。
バフェットは銀行が好きです。
元々はウェルズファーゴへの投資がメインだったんですが、同社が2016年に不正営業問題を起こしてからは徐々に撤退し、かわりにバンクオブアメリカを買い増していった感じです。
コロナ禍の2020年も銀行株が大きく下落する状況で、バンクオブアメリカを大量に買い付けていたのは印象的です。
アメリカンエクスプレス(248億ドル)
クレジットカードで有名な企業です。
アメリカンエクスプレスはバフェット銘柄としてなじみの深い銘柄ではないでしょうか?
同社に本格的に投資を開始したのは1994年にさかのぼります。
クレジットカードの中でも、同社は特に”ブランド”を重要視する企業でバフェット好みとも言えます。
まさに永久保有銘柄の一つでしょう。
コカ・コーラ(237億ドル)
清涼飲料でおなじみのコカ・コーラですね。
バフェットの代表銘柄です。
コカ・コーラに本格的に投資を始めたのは1988年です。
バフェットはコカ・コーラという企業の競争優位性はピカイチだと考えていて、「イネビタブルズ(保有していなくてはいけない企業)」と評したほどです。
これも永久保有銘柄でしょう。
クラフトハインツ(117億ドル)
食品やケチャップなどを販売する企業です。
クラフトハインツへは2007年から投資しています。
当時は「クラフトフーズ」だったのですが、その後「ハインツ」と合併して「クラフトハインツ」になった経緯があります。
これもやはり消費者から長年愛されるブランドを持っておりバフェット好みですね。
まとめ
- バークシャーの資産は大きく、「保険事業」と「鉄道、電力・エネルギー」の二つに分けられる。
- 「保険事業」の”フロート”を利用しながら企業への投資を行う。
- 投資には、①上場企業の一部を保有するケース、②企業をまるごと買収するケースの二つがある。
- ①のポートフォリオのトップ5社は、アップル、バンクオブアメリカ、アメリカンエキスブレス、コカ・コーラ、クラフトハインツ。
- バフェットはブランド企業や銀行株が好き。
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