東大グレアムです。
FOMCで久々に株価が大きく下落してから10日ほど経ちました。当時の想定通り、そこから大きな下落につながるようなことにはなりませんでしたね。

もくじ
S&P500

FOMCで3200を超えたところから大きく下落して3000を割り込んだ後、3150まで戻しましたが、そこからは3100-3150あたりのレンジで横ばいが続いています。
FOMC直後の暴落を受けて、2番底を予測できるらしいノンポジマンの一部が目を輝かせていましたが、これで終わるならめっちゃ浅いですね。一瞬2週間前の株価に戻っただけだったという。
NASDAQ100

NASDAQ100もここ1週間くらい横ばいが続いていますが、ほぼ最高値付近まで戻しています。
10年金利

FOMC前後に急激に下がり、そこから株式と同様に反発しましたが、株式ほどは戻していません。下落基調が続いているように見えます。
イールドカーブ

こちらは1年チャートです。
青の線が10年-3ヵ月の国債利回り、赤の線が10年-2年の国債利回りです。
イールドカーブの逆転は解消されたものの、4月初旬以降は双方ともほぼ横ばいとなっています。
前回の記事で説明した通り、これは景気回復について楽観的ではなく、弱い回復基調を示していましたね。

ドル円

日本の金利がほとんど変わらないので、日米の実質金利差を反映するドル円も10年金利とほぼ同様のチャートとなっているのですが、金利以上に下落が大きく戻りがないのは気になります。
VIX

VIXはFOMCで50%以上も上昇したものの、その後は下落して横ばいとなっています。
コロナの新規感染者数

1週間移動平均線を見ると、ここ数日で増加に転じています。検査体制等にもよるのでこの数字がコロナの感染者数の実態を完全に反映しているとは考えていませんが、増加基調が収まらないと、回復のシナリオが崩れる可能性があるので注意したほうが良いかもしれません。
新規死亡者数

新規死亡者数は4月後半のピーク以降、一貫して減少傾向にあります。
政治と投資方針について
私は政治や選挙で株式市場が上下しているとはあまり考えておらず、そのためこのブログにもあまりそういったことは書かないようにしています。
2018年10月~12月に20%以上の株式市場の調整が起こった当時、ニュースでは米中貿易戦争の話ばかりしており、市場の下落はそれが原因であるかのような書き方でした。
しかし、振り返ってみればFedの金融引き締めでほとんど説明がついたことであり、株式市場の反発もFedの方針転換によるものでした。
毎日の政治ニュースは中長期の投資判断にはノイズにしかならないと考えているので、勉強のために目を通してはいますが、それまでという感じです。

リーマンショック以降の株式市場の上昇の9割はマネーサプライ要因、1割が企業収益の向上であるため、中央銀行の動向だけは気にはしています。
一方でバフェットは優良企業への長期投資を信条としており、中央銀行の政策が事前にわかっていたとしても投資判断を変更することはないと言っていますね。
適切な銘柄選定ができる前提であれば、バフェットのようにマクロ経済動向を無視して投資することも可能でしょう。
私の場合は個別株よりもETFの方がポートフォリオに占める割合が大きいため、リスクを把握するためにある程度はマクロ経済動向に注意を払っていますね。とはいえ株式市場がどうなるかを完全に予測することは不可能に近いので、ドラスティックにポートフォリオを変更することはしませんが。
今回のFOMCでも、VIXが跳ね上がって株式市場が久しぶりに調節したので、2番底への警戒や企業収益予想に対する株価の割高感も相まって投げ売りした長期投資家も一部にはいたのかもしれませんが、今のところはそうした行動は成績を押し下げる結果となっています。
長期投資家は(特に政治の)ニュースに踊らされることなく、自身のリスク許容度の範囲で株式投資を継続することが大切であるといえるでしょう。
今後の見通し
2900-3100付近に積まれていたショートポジションのカバーによる上昇は一服したと考えられます。
上昇要因は未だにポジションを回復しきれていないシステマティックファンドのVIXの低下による買戻しが考えられますが、FOMCでVIXが一旦上昇したことから、それも遠のきそうです。
(現金へのフルインベストメントを続けているノンポジマンがポジションを回復できたかどうかは神のみぞ知るところではありますが。)
今後の見通しとしては、ほとんど横ばいか、上昇基調が継続するとしてもさらに緩やかなものになると考えられます。
一方で株価はFedの金融緩和によって支えられてきているため、仮にFedの方針が転換するようなことがあれば、下落を警戒するべきでしょう。しかし、逆資産効果への警戒から、実体経済が悪い状況の中で、株式市場にダメージを与える判断をするとは考えられず、このリスクシナリオについて警戒する必要性は薄いように思われます。
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