短期的動向

【トレンド転換】実質金利はさらに上昇!バリュー株の時代が到来するか

東大グレアムです。

9月21日の市場は期待インフレ率の下落と実質金利の上昇を背景にドルインデックスが上昇し、ドル建てのほぼ全資産が下落しました。

ハイテクは先行して下げ過ぎていたことから買い戻しの動きもあり、各指数の発するシグナルは一見まちまちとなっていますが、大きなトレンドの変化は一貫していると考えられます。

主要株価指数

S&P 500(青線)、NASDAQ 100(オレンジ線)、RUSSELL 2000(緑線)の5日チャートです。

S&P 500は-1.16%、NASDAQ 100は+0.40%、RUSSELL 2000は-3.35%と小型株が暴落した一方でハイテクが上昇しました。

S&P 500 Map

S&P 500は大半が下落していますが、その分AAPL/MSFTを筆頭とした一部テクノロジーの上昇が目を引きます。

値動きの激しい株

値動きが激しい株を見ると、上位は人気ハイテク企業ばかりであり、上昇しています。

主要株価指数のインプライド・ボラティリティ

VIX(青線、右軸)とVXN(オレンジ線、左軸)の5日チャートです。

FOMC以降は再び下値を切り上げており、上昇傾向にあります。

先物のポジショニング

S&P 500先物

CFTC S&P 500 speculative net positions

NASDAQ 100先物

CFTC Nasdaq 100 speculative net positions

商品先物取引委員会(CFTC)が毎週発表しているS&P 500とNASDAQ 100の先物の非営利(投機的)トレーダーのネットポジションを見ると、9月以降は今までのトレンドが反転し、S&P 500がロングされる一方でNASDAQ 100がショートされていることが分かります。

実態経済の回復⇒金融緩和期待の剥落⇒実質金利の上昇⇒ハイテクからバリューへ

という大きな流れが垣間見えます。

実質金利の上昇に伴って(インプライド)エクイティ・デュレーションの短いバリュー株がアウトパフォームする環境に変化しつつあります

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長期金利

10年金利(青線)、20年金利(オレンジ線)、30年金利(緑線)の5日チャートです。

9月21日は10年金利が-4.23%、20年金利が-2.53%、30年金利が-2.68%(執筆地点)と全年限で下落しました。

実質金利

Daily Treasury Real Yield Curve Rates

9月21日は実質金利が全年限で上昇しました。

長期金利が下落しているのに実質金利が上昇しているということは、期待インフレ率が下落していることを意味します

期待インフレ率

10年限の期待インフレ率は8月31日の1.80をピークに下落トレンドに転じています。

コモディティ

原油とインプライド・ボラティリティ

WTI原油先物(青線、右軸)と原油のインプライド・ボラティリティ(オレンジ線、左軸)の1ヶ月チャートです。

反転していた原油価格は再び急落し、インプライド・ボラティリティも上昇しています。

貴金属

金先物(青線)、銀先物(赤線)、プラチナ先物(緑線)の1ヶ月チャートです。

金先物が-2.26%、銀先物が-8.58%、プラチナ先物が-5.67%(執筆地点)と銀先物を中心に大暴落しました。

また、仮想通貨も大幅に下落しました。

ドルインデックス

ドルインデックスは9月以降反転しています。

以下の記事でリスクシナリオとしてドルのショートポジションが多すぎることを指摘しましたが、それが買い戻されていると考えられます。

ガンドラック氏も指摘していた通り、ヘッジファンドのドルショートポジションが歴史的な水準まで積みあがっており、これが今までのドル安を主導してきたわけですが、仮にトレンドが反転してドルショートを損切して畳まなくてはならなくなった場合、急激な買い圧力となって今までの下落トレンドが一気に反転するリスクがあります。

株式やコモディティ、ビットコインといったドル建てで評価される資産はドルが上昇すればその分だけ相対的に価値を失いますから、ドルの急激な上昇は全資産クラスにとって最大のリスクであると考えられます。

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貴金属は経済回復による企業収益の向上という追い風はないため、実質金利の上昇とそれによるドルの上昇の影響をモロに受けることになります。

まとめ

・期待インフレ率の下落、実質金利の上昇によりドルが上昇するトレンドが継続している。

・ドルが上昇したことによりドル建て資産は軒並み下落し、中でも実質金利の影響だけでほぼ価値が決まる貴金属は大暴落した。

・先物のポジショニングを見ると9月以降は今までのトレンドが反転し、S&P 500がロングされる一方でNASDAQ 100がショートされている。

・実態経済の回復⇒金融緩和期待の剥落⇒実質金利の上昇⇒ハイテクからバリューへという流れがある。

・実質金利の上昇に伴って(インプライド)エクイティ・デュレーションの短いバリュー株がアウトパフォームする環境に変化しつつある。

・9月21日の市場は実体経済の回復を受けて上昇するはずの小型株が大幅下落する一方で売られすぎたハイテク株が買い戻されるなど、今までハイテク株に偏っていた調整が均されたと見える動きもあった。

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東大グレアム
東大バフェットの大学時代の親友。主に経済的側面からの短期・中期動向や投資スタイルを解説する。類まれなる頭脳と研究能力で東大バフェットを支える最強のブレーン。
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POSTED COMMENT

  1. アバター リスタート40 より:

    毎回参考にさせて頂いております。
    質問というかお願いになるのですが、以前記事にされていた「QQQとVGTの比較」を最新の銘柄構成の上で再度比較して頂いたりは可能でしょうか?
    〈理由〉
    ハイテクの流れの変化の可能性。
    テスラやフェイスブックやエヌビディアの今後。
    個別でマイクロソフトやアップルを持っている場合、VGTだと比率がかなり極端になる。
    上記理由から、「QQQ+VGT」を「QQQ一本」にまとめようか悩んでいます。
    ちなみに、どちらもまだ含み益状態です。
    ご検討の程、宜しくお願い致します。

    • 東大バフェット 東大バフェット より:

      コメントありがとうございます!
      コロナ後では基本的にはQQQ推しですね…!
      含み益状態であれば(保有比率にも依りますが)わざわざ利確して税金を支払う必要もあまりないとは思っています。
      また記事にしてみますね!

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