東大グレアムです。
中国のテックバブルが始まってから僅か2か月余りで崩壊しました。
もくじ
中国株のチャート

青:SHCOMP、赤:CSI 300、オレンジ:399006、薄い青:399106
上がり方も下がり方も急すぎて草。
以前の記事で金余り(流動性供給)と経済活動の再開期待を背景に中国版NASDAQである創業板がすごい勢いで上昇していることを紹介しました。

バブル崩壊の理由
今回のバブル崩壊の背景は、中国当局が不動産市場と株式市場の資産バブルを早期に潰すために動いたことです。
先週、政府が所有する2つのファンドが、国営メディアが「狂った」強気市場について警告し、急騰した株式の保有を削減する計画を発表しました。
China Signals Clamp Down on Easy Money Amid Asset Bubble Fears
そもそも中国株がバブルになった理由は、中央銀行がコロナショックによる経済への悪影響への対処するべく銀行が貸し出すことができる金額を増やしたことです。
その一部は不動産市場に流れ込み深センを筆頭に住宅価格を暴騰させただけでなく、株式市場にも流入していました。
China raises alarm on property bubble as ‘high-risk shadow banking’ returns amid virus lending push
当局の要因でバブルになって同じ要因でバブル崩壊するとか自作自演の官製相場ですね。
個人投資家の信用買い

Chinese Stocks at Five-Year High Are Only Just Getting Started
中国株がバブルになりやすい背景として、中国の個人投資家は信用買いに抵抗がないことが挙げられ、今回も信用残高が5年ぶりの水準まで上昇していました。
CHINEXTとNASDAQ先物の比較

中国版NASDAQであるCHINEXT(創業板、青線)とNASDAQ先物指数(オレンジ線)です。
先物を比較対象としている理由は、アメリカ市場と中国市場は開いている時間が異なりますが、先物はほぼ24時間取引可能なので、同じ時間で比較しやすいからです。
双方ともに7月13日にピークをつけてその後急落していることが分かります。
全世界のあらゆるアセットクラスの相関係数の上昇

JPモルガンの分析によると、転換社債、コモディティ、新興市場の株式を含む30の資産にわたる1年間の相関関係は急増しており、多様なアセットクラスに分散投資してリスク低減を図る意義が低下しています。
さらに、クレジットスプレッドやドルの価値といったマクロ要因が、S&P 500のリターンの最大部分を少なくとも14年間で占めていることが示されました。
つまり、現在の資産市場は単純に中央銀行の流動性供給で上下しているだけであって、企業収益やニュースに基づいて取引されているわけではありません。
JPMorgan Sounds Warning on Market Correlations at 20-Year Highs
アセットアロケーションによるリスク低減が困難な現在、最大のリスク低減要素は人的資本の債券性による定期収入(入金力)です。
(もちろん現金の保有割合を増やせば名目上の資産は減りずらくはなりますが、金融緩和で通貨価値はどんどん減少していますので、根本的な解決にはなっていないですね。)
資産形成は、投資だけではなく、自身の市場価値の最大化や収入の多様化(副業)も含めた、総合的な観点から行う必要があるといえるでしょう。
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