東大バフェットです。
最近このブログを見つけた方向けに改めて東大バフェット式のインデックス投資をご紹介しましょう。
これを理解して実践するだけで、思考停止でS&P500へ積み立てた場合よりも、出口で取り崩す際に実際に用いることができるお金を増やすことが出来る画期的な裏技となっております。
通常の積立投資の場合
毎年100万円をS&P500へ投資することを例として挙げますね。
ここ10年間の値動きが以下のようなものだったとしましょう。

通常の積立投資を行った場合、リターンは以下のようになります。

投資元本1000万円に対して、323万円の含み益となります。率で表すと32%ですね。
100万円ほしい!と思い、株式を100万円ほど売却した場合、含み益である32%の部分に対して約20%の課税がありますね。
東大バフェット式の場合
本ブログを読み始めて日が浅い方向けに、ここで東大バフェット式について軽くおさらいをしておきます。
S&P500に連動した投資信託・ETFは多数存在しますね。
毎年積立対象とする投資信託・ETFを切り替えるという手法を東大バフェットは提唱しています。
そうすると何が起きるか?
以下の図のような10本の投資信託・ETFを保有することになります。

投資タイミングの時間分散を活用しながら、積立対象の投資信託・ETFを入れ替えることにより、含み損益率に差異をつけることが可能になるのです。
今回設定した値動きの場合、1年目に積み立てたS&P500①は79%もの含み益ですので、売却したときの課税が非常に大きくなります。
一方で暴落する直前に積み立てたS&P500⑦は含み益がたったの4%しかありませんので売却したときの課税が少なくなります。
投資タイミングの時間分散を行うと取得価格が平均化されるのですが、投信を分けて取得価格の平均化を意図的に避けることで含み損益率に変化をつけることが可能になるのです。
※当然ながら売却前の合計のリターンは通常の積立投資と一致します。
効果の可視化
10年目に不動産購入のために100万円ほど株式を売却したいとしましょうか。
通常の場合、投資元本1000万円、現在価格1323万円のS&P500を売却することになります。32%の含み益に対して約20%の課税が行われますね。
一方、東大バフェット式の場合はS&P500⑦を売却することになります。投資元本100万円、現在価格104万円ですので、4%の含み益に対して約20%の課税が行われますね。
このように東大バフェット式を採用することにより、税金の繰延が可能となりました。
東大バフェット式を行うことで税金支払い繰延を実現できた部分については、今後も当然ながら複利運用を行うことが出来ます。
このように出口戦略までしっかりと考えることで、思考停止でS&P500へ積み立てた場合よりも、出口で取り崩す際に実際に用いることができるお金を増やすことが出来るのです。
いかがだったでしょうか。
ちなみにこの裏技については以下記事にて解説しておりますのでよろしければ御覧くださいね。

まとめ
- 東大バフェット式のインデックス投資を採用することで、通常の思考停止積み立てと比較して税金支払いの繰延を行える。
- 税金支払いの繰延を行った部分については今後も複利運用を行える。
- このように出口戦略までしっかりと考えることで、思考停止積み立てよりも良いパフォーマンスを実現できる。
この辺りの内容は長期運用まとめnoteにもしっかりとまとまっています!!
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取り崩すときに低い含み益のものを狙って崩せる、という理屈は理解できました。
毎年個別に100万円購入した10本というと
10年目を迎えた①
9年目を迎えた②
8年目を迎えた③
…
という意味ですよね?
全て元本は100万円だけどそれぞれ含み益が違う、と。
そうではなく同じ投信に毎年100万プラスしていって10年目、
元本は合計1000万になった投信は取得単価が平均化され、単一の含み益になる。
ここで疑問なのですが、10年がかりで作成した100万×10本と1000万×1本は現在価格って同じなんですか?
よく言う複利効果って元本が多いほうが効果的ではないか?
後者のように1本に集約したほうが効果的ではないか?
という疑問です。
もう一つ疑問。
10本に分けた場合の、それぞれ100万円で買えた口数って違いますよね。
そもそも「暴落したときに購入した⑦」は、むしろ単価が安いはずなので口数多く買えた=より成長した、のでは?
検証していただけるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。
1つ目のご質問について。
例えば10年目の値上がりを20%としましょう。
そうすると10本の投資信託に1.2を掛けることになりますね。
①*1.2+②*1.2+・・・+⑩*1.2
ですね。
一方で全部まとめて持っていた場合は、
(①+②+・・・+⑩)*1.2となります。
よって両者は一致しますね。
2つ目の質問について。
「暴落したときに購入した⑦」という表現がちょっと誤解を招いてしまいましたね・・・。
正確に言うと『暴落の直前に購入した⑦』ですね・・・。
上記のご回答でいかがでしょうか?
こちらの記事で書かれている「同じ投資信託を累投、一般に分けて取得して(同一商品のETFも可)、一部換金時に支払う税金を減らす」というのは、リーマンショック以前から投資信託販売でしばしば行われていたセールストークです。
結果としては2014年を境に、1種類にまとめて平均単価で納税するのに比べ、顧客の不利益となるケースが多くなりました。
この記事では「1種類だけ売買するよりもパフォーマンスが良くなる方法」として書かれているように見受けられますが、行うことの本質は納税のピラミッディングですので、将来の税率・市況に対するトレーディングを行うことと同値となり、相対的にに得となるか損となるかは腕と運次第です。
短期間では支払う税金が少なくてラッキー、となりますが、これは現時点で支払う税金を減らす代わりに、残った分の平均価格を上げて、将来の税金を増やすことを意味します。
これが単純な繰り延べとはならず「税率が固定」という仮定を置いているのが問題で、2014年の軽減税率終了で10->20%となった結果、繰り延べた部分の税金を2倍払う必要があり、結果的に総支払い税額が増えるケースが出てきます。
税率変更が決まってから打てる手が無いことも問題であり、すでに税金を少なく納めている(=所有平均単価が上がっている)ため、増税が決まった時点で、単純に1種類だけ売買する場合に比べて、パフォーマンスが劣後する側に動くことが確定してしまいます。この点も都度の確定結果の累積となるトレーディングと同等です。(最終結果が劣後するかは、取り崩し方や市況に寄ります)
市況との関係についても、リーマン後10年のような株式絶好調期でない限りは、繰り延べ部分が増税分をカバーする利益を生むまでの期間よりも、税率変更の議論のサイクルの方が通常短くなります(5年程度)。
日本は増税傾向であり、現在も税率25%、総合課税の議論が進んでいます。
上記の通り増税がパフォーマンスの相対劣後に直結する手法ですので、納税のピラミッディングはやや分の悪い賭けでは無いかと個人的には感じており、「必ずパフォーマンスが良くなる」というニュアンスを含めるのは説明不足のように見えます。
売買の一手法として紹介されることは、読者の選択肢を増やすという意味で大変有意義と思います。(確かに最近あまり聞かなくなった気もしますので、懐かしく感じました)
今後とも有意義な配信を続けて頂きますようお願い致します。
なお「投信を累投、一般に分けて所有した場合の、税率変更の影響」については、軽減税率終了決定にともない各証券会社・総研などからレポートが出ておりましたので、よろしければ探してみて下さい。
多忙のためお返事が遅くなっておりすみません・・・。
有意義とのことでありがとうございます。また、今後とも有意義な発信を行っていけるように努めてまいります!
さて、本題です。
結論から申し上げると、将来的に増税があっても私の提案する手法は上位互換ではないかと考えております。
増税の発表から施行までタイムラグがあると考えるのが自然でしょう。
その場合、私の提案する手法であれば任意の投資信託を任意の量だけ売却することにより、以下の3パターンを実行できます。
①増税前の税金支払を思考停止積み立てよりも少なくする。
②増税前の税金支払を思考停止積み立てと同量にする。
③増税前の税金支払を思考停止積み立てよりも多くする。
このような選択肢の柔軟性がある以上、やらないよりはやったほうが良いのではないでしょうか。
増税率がどの程度なのか、また自身の運用年数がどの程度なのかに応じて柔軟に変更できるのではないかと考えております。
今後とも宜しくお願いします!
こんにちは、はじめまして。
昨年11月末くらいから、ほとんど毎日拝読しております。
私はアラフォーで、もう株式投資を20年ほどしていますが、S&P等の投資信託は2年前くらいから時々していて、積立をしてみたり、一括で百万円してみたり、証券会社で時期をバラバラと分けてみたりとやっていたので、東大バフェットさんが推奨されているような、同じ投資信託でも含み損益に差異をつけられていて、よかったこれで合ってたんだ~と安心しています。
なのですが、私は株式投資ばかりしていたせいか株のような考え方で投資信託をしてしまっています。利益が20%くらい出たものは解約して、またしばらくして投資信託の価格がドーンと下がったら投資する、ような感じです。東大バフェットさんのように、必要な時に解約する、というパターンではないこともありますが・・・東大バフェットさんとは正反対なことをしていたんだ~~とガックリしています。
本当にド素人な質問で申し訳ないのですが、「S&Pの投資信託で、税金支払い繰延を実現できた部分については、今後も当然ながら複利運用を行うことができる」、というのがどうしてもわからないのです。税金を20%強も差し引かれることをを回避して、その分の運用をすること、ということかなとは思いますが、投資信託も株と同じように価格が乱高下するときがあり、せっかく価格が上がったものを利益確定しないと、またドーンと下がってしまったときにショックで・・・。そんな人はたくさんいると思うのですが・・。それはやはり、20代の投資と50代の投資では変わってくると思った方が良いですか?
株式の状況にかかわらず、お金が必要になった時にどれを解約するのか?という場合の考え方、ということでしょうか。
長文になってしまってすみません。
ブログ開始時より読んでくださりありがとうございます!!!
元々含み損益に差異を付けられていたのであれば良かったです!税金繰延において有利になるとおもいます!
ご質問についてです。
『上がったら利確』『下がったら購入』といったのはタイミングを見る投資法になりますね。
当てられれば良いのですが、当てられるかは神のみぞ知るところです。
上がったし利確したら次の日はさらに上がるかもしれません。
以上より『マーケットタイミングは読めない』のを前提とするのであれば、お金が必要になるまではガチホが良い、といった形になります。
この場合は本記事の技が役立つと言うわけですね…!
もちろん投資スタイルは人それぞれですので、マーケットタイミングを読もうとして適宜利確をすることは否定しません。ただ、その場合は投資信託よりもETFなど即時売却できるものが良いかもしれません。。。
今後とも宜しくお願いします!
noteの購入を検討していますが、領収書はもらえますか?
お返事が遅くなりすみません…。
ご検討ありがとうございます。
ご購入者の方にnote上で操作をして頂く形になります。
詳しくは以下のページを御覧ください。今後とも宜しくお願いします!
https://note.com/info/n/n71210c24717c
いくつかご質問を頂いているのですが、多忙のためお返事が遅くなりすみません…。また後ほど返信します!