東大ぱふぇっとです。
・フルインベストを続けられるごく一部の人以外はディフェンシブ資産について考える必要あり
・日本円は逃避通貨である限りは優位性あり。長期では円安になることを考えると米国債か金(ゴールド)。
・短期的な市場価値の変化と企業の本質的価値は合致しない。
フルインベストを続けられるごく一部の人とは、
ロジカル力が強大
精神的不安を一切持たない
人のことを指します。論理面・精神面ともにリスク許容度が高いごく一部の人にのみ許された手法ですね。東大ぱふぇっととか東大ぱふぇっととか。
ディフェンシブ資産を持つべき人
ロジカルに総資産の最大化を考えれば、ディフェンシブ資産の長期の期待リターンは株式を大きく下回るため、必要最低限に留めるべきです。
当然、自身のリスク許容度を上回るポートフォリオを構築して暴落で狼狽売りをしていては意味ないので、ロジカル+精神面でのリスク許容度を確認するべきという話は何度も(もう一人が)していますね。恐らくほとんどの人は生活防衛資金以外に何らかの無リスク資産を持つことになると思います。
以下余談です。
証券会社にある資産だけがポートフォリオであると勘違いしている方が見受けられますが、最適化は手元現金や定期預金も含めた無リスク資産を合算した総資産で行うべきですからね。
逆に手元現金無視して株式と債券の割合を決めたりすると、不必要に保守的なポートフォリオを構築してしまう惧れがあるのでその点は注意しましょう。
本来はフローとして定期収入(人的資本の債権性※)も評価すべきではあるのですが、そこまで考えると難しくなってしまうため、対象は総資産、としてしまってよいと思います。
※人的資本の債権性・・・例えばサラリーマンは自分(の時間)を切り売りして給与を得ていますよね。生涯所得のキャッシュフローの割引現在価値を仮想しています。
生涯所得3億円、割引率3%とすると(他にもいろいろ仮定をおいて)2億円程度の債券が手元にあると考えられます。現在の株式に加えて2億円の債券を持っていると考えれば、フルインベストがロジカルですね。
ディフェンシブ資産の候補
ざっと考えただけでこれくらいは候補に上がるかと思います。不動産や美術品等の実物資産やデリバティブは除きました。1つ1つ見ていきましょう。
- 日本円
- MRF
- 日本国債
- 米ドル
- 米国債
- 米ドルMMF
- 3倍レバレッジ債権ETF
- GOLD
- ディフェンシブ銘柄
- REIT
- 暗号資産(仮想通貨)
日本円
いわゆる現金ですね。
一般的な価値の尺度なので、その価値が変わることを意識している人は金融関係の人か株クラスタくらいだと思います。
現在はユーロと並んで典型的な先進国の低金利通貨です。キャリートレードにも使われているため、リスクオフになると他通貨と比較して相対的価値が上がります※1
メリットは日本人なら流動性最強であることでしょうか。デメリットは低金利すぎて銀行に預けておいてもほとんど何の利息もつかないことですね。
長期で見た通貨価値の総和は国力に比例するはずですので、順調に国際競争力を落としていることを考えれば、徐々に他通貨に対して円安方向に動いていくだろうことが予想できます。
※1、低金利通貨で借金して、低金利通貨を売って高金利通貨を買い、金融資産を運用すること。リスクオフになると借金を返済する目的で反対売買をする必要があるため、低金利通貨を買い戻すことになる。
MRF
安全性の高い公社債などで運用される投資信託のことで、Money Reserve Fundの略称です。運用資産に株式は含まれません。(出典:SMBC日興証券)
現在は銀行預金よりも低い利息のため、実質現金ですね。一応投資信託なので、元本割れのリスクがあります。
日本国債
額面価値は保証されますが、利率がほぼないのでこれも実質現金ですね。
米ドル
2015年からFedが利上げし、いつのまにかアメリカの政策金利が一番高くなっています。
信頼性が高く決済通貨・基軸通貨です。対円/ユーロでは先の理由でリスクオフ時はドル安になりますが、他通貨からみると相対的に信頼性が高いので、リスクオフ時はドル高となることが多いです。
米国債
直接買うこともできますが、BNDなどのETFを使えば、異なるデュレーション(債券の残存年数の加重平均)がミックスされたものも手軽に買えます。リスクオフ時は長期金利が下がることが多い(金利が下がると債券価格は上がる)ので、下落時のヘッジになります。定期的に利息がもらえる一方で、インフレで実質的に減価する点が弱点です。
3倍レバレッジ債券ETF
TMFですね。レバレッジ大好き民がTECLやSPXLを保持する際のお守りとして一緒に持っていることが多いです。基本的には株価と債券価格は逆相関にあるものの、中央銀行が金融引き締めを行うと株も債券も下がるため、万全ではないことには注意しましょう。次に出てきますがGOLDも下落しますね。この時はすべての資産クラスが下落することになりますが、通貨の価値が上がったと考えたほうが分かりやすいかも。
GOLD
現物保有は様々なコストがかかりますので、基本的にはETFで保有することになります。
現金や債券はインフレで価値が落ちますが、GOLDはインフレの影響を受けないことが最大のメリットです。デメリットは何の価値も生み出さないので、長期で持っていても配当も何ももらえないことですね。価値を保存する石。
ディフェンシブ・高配当銘柄
ディフェンシブ銘柄:インフラや医薬品、生活必需品セクターです。
VDC(生活必需品)
VPU(公共事業)
高配当銘柄:多くは成長しきった企業たちです。
みんなコロナショックで普通に下がっていますね。
参考までに市場平均やハイテクも比べてみます。
市場平均
ハイテク
ハイテクは現代のインフラ・生活必需品です。特別に暴落はしていないですね。
REIT
TOPIX程ではありませんが、結構下落していますね。
株式同様に下落しています。
暗号資産(仮想通貨)
これも暗号資産(仮想通貨)の売り手が安全資産であると情報発信していますので、そのように勘違いされている方もいるのですが、実際の値動きを見ると、暗号資産(仮想通貨)は株価の先行指標であることが分かります。これを理解するためにはマネーフローと相対的信用度の話をしなければならないのですが、そのうち書くかも。
今選ぶならどのディフェンシブ資産か?
BNDか?
米国債券の利率がもっと高かった1年前であれば、BNDを勧めたかもしれません。
デュレーションも適度に分配されていますし、当時の利率であれば株式やドルの下落に対して利息と額面価値の上昇である程度ヘッジできました。今は債券にお金が集まりすぎてバブルの状態です。金利の下落余地がほとんどないところまで来ており、リスクとリターンが釣り合っていないです。よって今は米国債券の魅力はかなり低いといえますが、今後金利が上昇すれば保有する価値はありそうです。
BlackRock 2020Global Investment Outlookより抜粋
シーゲル教授のコメント。利回りが下がりすぎたので債券比率を下げた方が良いって言ってますね。
GOLDか?
GOLDは正直悩ましいです。Fedの方針転換以降、米中欧の中央銀行が市場にマネーを供給し続けた結果、すごい勢いで上がっています。割高感はあるのですが、コロナで更に追加の資金供給することが明確なので、1年くらいの中期で見ればまだ上がりそうではあります。ちなみに、GOLDは景気後退になると一時的に価値が下がります。
フィッシャー方程式:実質金利 = 名目金利 – 期待インフレ率
金融環境の変化等で名目金利が下がるが実体経済に大きな悪影響を与えない場合は、期待インフレ率は大体一定と考えられるので実質金利が下がる(=金価格上昇)のですが、実体経済に悪影響を与える場合は、名目金利よりも期待インフレ率の方が一時的に下がり幅が大きくなることがあるので、この場合は実質金利が上がる(=金価格下落)となるわけですね。
↓リーマンショックの時の米長期金利と金価格
背景が灰色なのは、景気後退の真っただ中だからです。
名目金利は下落トレンドの中で横ばいですが、期待インフレ率が下落したことにより実質金利が上昇した結果、金価格は高値から30%も下落していますね。
米ドルか?
米ドルはアメリカ在住であれば当然ありなのですが、日本に住んでいる人間が米ドル現金をそのまま保有する意味ってあんまりないと思うんですよ。日本よりもインフレ率が高くて毎年2%程度減価しますし、リスクオフではキャリートレードの巻き戻しが起こって対円で急落しますからね。米ドルMMFも同じ理由です。
日本円か?
とすると、やっぱり日本円かなと考えています。MRFとか国債とかでもダメではないですが、どうせほとんど金利付かないのでわざわざ持つメリットがあまり感じられません。長期的には円安になるので、そこはいずれかのタイミングで判断するべきかもしれませんが、円が低金利通貨でキャリートレードに使われている限りは日本人なら優位性ありそうです。
価値尺度をどこに置くか
Diamond Onlineから抜粋
今まで話してきたことをひっくり返すようなことを言いますが、そもそも本質的価値があるものって何でしょう。現金ではないですよね。なぜなら現金は価値のあるものと交換できるだけであって、現金自体は紙束にすぎないので。本質的に価値のあるものは商品とかサービスと考えると、それを提供する企業自体が価値を生み出し増やし続けているわけです。
株を買うことの本質は部分的に事業を保有することですから、価値そのものなんですよね。
一時的に株価が下がって企業の市場価値が下がっても優良企業の本質的価値が長期的には上昇していくことを考えれば、表面的な価値が下がっただけでなにも損していないわけです。狼狽売りした自称長期投資家はこれを理解して次に生かしましょう。
現在もコロナショックで絶賛株価暴落中ですが、この記事を読んで皆さんが市場から撤退しないことを願っています。
日本円だけにするのは危険!
あ、あとですね、結構重要なのが!
日本円100%ってのは危険
ってことですよ!
貨幣はかつてのコメみたいなもの
かつて、コメが通貨として使われていましたよね?あれと同じなんですよ。
つまり、
コメはもっていると徐々に腐る(貨幣はインフレで価値が下がる)
豊作だと価値が下がる
凶作だと価値が上がる
ってことです。
日本円に限らず現金って、放置していると基本的に価値が下がるんですよ。
日本円のままではダメ!
つまりですね、
今のこの相場だと一回全部売って日本円にしている人もいると思うんですよ。
でも、それって、株式投資を知る前の世界と同じ状態ですよね?
資産運用をしていないのと同じなわけです。
もっと分かりやすく言うと、
もしも米国株が明日10%上がったら、あなたのその日本円の価値は約10%下がったようなものです。
これは普段、物を日本円で購入している方々にはちょっと分かりにくい概念かもしれません。
というのは、【LINEスマート投資】(ワンコイン投資)を一時的に中止すべきか?と複数人から質問を頂いたんですよね。4人くらいから。
まあ仮に、上がる可能性50%、下がる可能性50%、上昇/下落幅も同じとして、明日の期待値を1としましょうか。
その場合、毎週2%もらえるポイント分だけは得しますね。
明日の値動きは誰にも分かりません。株安株高、債券安債券高、円安円高、完全に分かりません。
ですが、2%分は確実にもらえます。
ちなみに現に、質問をたくさん頂いた日に比べて3/14時点では円安株高なので、ワンコイン投資をしていたらポイント分以上に余裕で爆益でしたね。結果論ですが。
明日の値動きは誰にもわからないため、ある程度は株式市場に資産をおいておくと良いと思いますよ。ましてや、ワンコイン投資ならポイントもつくので。ロジカルに考えてやらない手はないですね。改悪されたらそこで初めて撤退するかどうか考えれば良いので。
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