東大グレアムです。
7月20日の市場はNASDAQ 100指数が大幅に上昇し過去最高値を記録しました。
7月21日の市場はハイテク株が調整した一方で貴金属が躍進しました。
主要指数
5日チャートです。S&P 500(青線)、NASDAQ 100(オレンジ線)、RUSSELL 2000(緑線)です。
最近は出遅れ感のあった小型株指数であるRUSSELL 2000の上昇が目立っています。
流動性の配分は、信頼度の高い指数から順に割り振られると考えることができます。
現在の主要3指数では、指数の強さは以下の順です。
NASDAQ 100 > S&P 500 > RUSSELL 2000
一番弱い指数であるRUSSELL 2000への資金流入が相対的に大きくなっていることは、市場の流動性が十分にあるということを暗示していると考えられます。
よって、流動性の観点から、市場全体はまだ上昇を続けると予測されます。
S&P 500 Map
7月20日にハイテク株主導で大幅に上昇し、NASDAQ 100指数が過去最高値を更新した反動もあり、7月21日の市場はハイテク株が調整しました。
7月22日にはMicrosoftの決算があり、それは市場のモメンタムを動かす指針となるでしょう。私はポジティブな予測をしていますが。
貴金属先物
Gold
年初来チャートです。
金先物価格は心理的な節目となっていた1,800ドル/オンスを突破し、1,840ドル/オンスまで上昇しました。
私は現在の環境を考えれば、過去最高値である1923.70ドル/オンスを突破するのは時間の問題だと考えています。
Silver
年初来チャートです。
7月21日の市場では、銀先物価格は7%以上も上昇しました。
以下の記事で金融政策・需給・貴金属のレシオ等から銀先物価格が暴騰することを予測しましたが、その通りの展開となりそうです。
Copper
実体経済を測る指標としても使用される銅先物価格です。
こちらも上昇を続けています。
Platinum
プラチナ先物は金先物と比べて出遅れ感が目立っていましたが、7月21日は+7%と大幅な上昇となりました。
貴金属のボラティリティ
GVZ(Cboe Gold ETF Volatility Index)
GVZは金のIV(インプライド・ボラティリティ)です。
GLDという世界最大の金ETFのオプションを基に、VIXと同様の手法で算出されています。
VIX
VIXが7月20日に節目となる25を割り込み、今後ボラティリティを指標とするパッシブファンドの資金流入が見込まれる環境となりました。
その前からGVZは20を割り込んでおり、金価格の安定した上昇を示しています。
VXSLV(Cboe Silver ETF Volatility Index)
VXSLVは銀のIV(インプライド・ボラティリティ)です。
金と同様に、SLVという銀ETFのオプションを基に算出されています。
金と同様のチャートですが、絶対値が未だ45付近であり、銀価格の変動の大きさを物語っています。
過去の記事
ハイテク株と貴金属が上昇を続ける予測とその根拠については過去の記事をご覧ください。
デリバティブメインのためブログに詳しい内容は記載しませんが、私はコロナショック以後はハイテクと貴金属の上昇に賭けるポートフォリオを保有しています。
引き続き、このポートフォリオで大きなアウトパフォームを狙いたいと考えています。
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