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投資法・投資哲学

投資上達の道について質問させて下さい。

質問

2025年01月01日 回答

投資上達の道について質問させて下さい。

企業分析もどき、テクニカル分析もどきをしたつもりで自分なりのルールで売買をしていますが、一向に成績が上がりません。何がダメなのか分からず、改善のしようがない状況です。
学ぶ意欲はありますし面倒な作業も厭いません。様々な本を読み投資関連のYouTubeやtweetもよく見ますがどの情報が正しいかなどの判断もできずいいカモになっていることも多いのだと思います。
迷走中の投資家もどきに救いの手を差し伸べて頂けるとありがたいです。

回答

新年あけましておめでとうございます。投資上達の基本的な考え方について、僕の私見を年明け一発目に回答します。

まず僕はぱふぇちゃんのノートを読んだことはなく、今後も読む予定がないので評価できません。質問箱にその評価を投稿してくる方もいるんですが、投資成績が向上したという方もいれば、お金のムダだったという方もいます。

ただこれはぱふぇちゃんのノートに限らず、イナゴやミラートレードは、自分の投資の実力を上げようという意図であれば悪手です。その取り引きをなぜそうやったのか、その思考を追跡しないと実力は上がらないんですが、通常、イナゴされる側は答えしか教えませんし、イナゴする人は思考過程を追跡しようとしてもできないからです。イナゴトレードするのは、参考書の問題が解けなくて、巻末の答えを書き写して、問題が解けた、と言っている子どものようなものです。ですから自分で問題が解けるようにはなりません。

気になったことが3点あります。一つ目は、あなたがいろんな情報を見すぎて、おそらく投資本も読みすぎて、頭の中が混乱していないかということです。いったん話を簡単にしてみましょう。

そして、YouTubeやツイートを読んだりと、誰かが正しい答えを持っているんではないかと頼っているように見えることも問題です。ウォーレン・バフェットでさえ手探りしながら、おそらく自分の頭でいろいろ考えながら投資戦略を考えています。その「自分の頭で考える」という部分が、あなたの言い分には欠けているように見えます。これが2点目。

3点目はあなたが「投資を勉強」しようとしていることです。このタイプの人は割と儲けられません。もう麻雀かなにかで勝とうと思って、楽しいゲームで勝つぐらいの心持ちで株式投資に対峙してみてください。別の視界が開けるはずです。ちなみに僕は儲かっても損をしても、このゲームが楽しいです。勝つ気は満々ですが。

ちょっとやるべきことを挙げてみます。

①ファンダメンタルズでもテクニカルでもいいので、チャートのキレイな銘柄をいくつか選んでおいて、監視を続ける。20-30は兼業投資家でも監視できるでしょう。僕は専業なので合計700銘柄は常時監視しています。

②投資でもっとも重要なのは「タイミング」です。僕はNVDAを2022年12月28日、みんながこんな株はもう買えないと言っていたタイミングで爆買いしています。株式分割を考慮すると13ドルほどで買ったことになります。これは2022年3月の高値28ドルの半値以下で、当時のチャートは右肩下がりでした。ですからテクニカル分析ではこのタイミングでは買えませんでした。

この時僕が持っていたのは、目先の株価はどうあれ、NVDAの事業の将来性から見れば、株価はいずれアホみたいに上がるというアホみたいな確信でした。であればこのバーゲンセールで買わない手はありません。あとはもう底が近いかどうかの判断だけでした。ここから先はちょっと高度ですが、年が改まればトレンドは変わるという読みが当時の僕にはありました。

この時買ったNVDAをずっと持っていて、今年の春、順次それを90ドル平均ほどで売却して合計8億円ほどの爆益を得ました。その後、4月中旬に77ドルほどで買って7月に125ドルで売り、現在は8月5日の寄りで約92ドルで買ったポジを持っています。元日の段階で137ドルなので46%ほどの利益が出ています。

しかしこのNVDAを3月に買い4月の下落で慌てて売り、7月の上昇を見て買って、8月5日の急落にびっくりして慌てて売っていれば、その人は大損しているはずです。

おんなじNVDAを売買しても、タイミングによって大儲けする人もいれば大損する人もいるのが株式投資です。ですからぜったいのオススメ株というのはありえないんです。投資情報媒体のオススメ株が役に立たない理由がここにあります。勧めるのであれば、何ドルで買って何ドルで売れという指示まで必要ですが、ふつうそんなことは出来ません。

そしてYouTubeやツイートを見て売買することの害悪は、まずみんなが買いだとポストするタイミングは、NVDAの事例で言えば、3月や7月である場合がほとんどだと言うことです。つまり高値つかみしやすい。4月中旬や8月5日の下落のタイミングで「いまだNVDAを買え」というポストはほとんど見かけません。

僕は他人に自分の株の売買のタイミングを教えませんが、8月5日には珍しく株ネタではしゃいで、買いタイミングだと考えていることは明らかにしました。しかし僕はNVDAをプレマを見ながら、米国の寄りの一番安いところで買ったので、そのはしゃぎぶりを見て買った人は、寄りでは買えていません。誰かのポストを見てトレードすれば、必ずワンタイミング以上は遅れます。その上僕は売買注文を出して忙しいときにポストなんてしません。そんな義理はありません。ひと段落してからポストするので、タイミングはさらに遅れます。

ですからYouTubeを見たりツイッターのポストを読んだりして投資判断することは、ベストとは言いがたい。むしろ高値つかみしやすいとも言えます。

ではどうするか?

良い銘柄を見つけたら、慌てて買わず、まず監視する。チャートが右肩上がりの銘柄でも、一直線に右肩上がりの銘柄なんてまずありません。必ず上がったり下がったりです。だから下で買って上で売れば儲かります。話は簡単、でも実行するのは難しい。

ツイッターでは「下げたら買いたい」ってポストをよく見かけます。だいたいそう言うのは初心者で、だいたい下げても買えません。ベテランは安い時に買うのが当たり前なので、そんな当たり前のことは言いません。言うとすればただの親切です。

こういう良い銘柄を下げた良いタイミングで買うための最大のポイントは、「自分が選んだこの銘柄は必ずまた上がる」という狂気じみた確信を持てることです。これがあやふやな人は下げたら買えません。僕の場合はさらにその銘柄の本質的な価値である理論株価と当面の目標株価を算出、さらには買いたい株価水準も算出してあるので、急落したタイミングで欲しい銘柄をドバドバ買えます。

せめて監視を続けて、この銘柄の今後に確信が持てるかどうかと、いくらであればぜったい買うのか決めておきましょう。そして株価が下落したら、それがその銘柄の将来性に本質的に関わる問題でない限り、逆にあれこれ考える思考を停止して、その価格で指値注文を出してみる。可能な限り指値は低くて良いです。

以上が儲かる株の買い方のパターンの一つです。こういった買い方のパターンを自分の中に増やし、いくつか持っておく。このパターンを増やすため、他人の売買の手口をチェックするのはアリです。しかし売買の判断だけは自分でしましょう。そうやって実戦経験を積んでいかないと、肝心な時の確信が持てないからです。イナゴトレードだと、イナゴする人の御託宣がない限り売買できませんし、御託宣以外の売買ができないという致命的な欠点があります。もしその人が御託宣を出すのを辞めたら、残ったあなたはただのド初心者です。

投資のルールということですが、皆さん複雑なルールを作りたがります。しかし本当に必要なのは、①ロスカットルール、②ロット管理ルール、③資金管理ルールーーこの3つだけです。複雑なルールをたくさん作ると守れませんし、投資判断を逆に鈍らせます。

①ロスカットルール。損切りルールです。これは投資手法によって最適値が変わります。僕は試しに買ってみる、1回のインでフルロット買う、という手法なので、株式投資ではもっとも浅い水準の5%ロスカットです。これは人によって8%が良かったり15%で良かったりします。FXなどでは2%ルールが知られています。僕も日経先物では40円逆行でロスカットです。

何%にするのかは投資手法次第ですが、ただ決めたら守ることが大事です。初心者では悔しくて損切り出来なかったり、「今回だけは」と例外をたくさん作ってしまいます。たまにそれで上手く行く場合もありますが、結果的にはロスカットルールがぐちゃぐちゃになる弊害の方が大きいです。

②ロット管理ルール。ある銘柄を何株買うか、あるいは1銘柄にいくらの資金を投入するか、ということです。一番単純なのは1銘柄には全資金の最大10%を投じるといった資金管理ルール兼用のものですが、僕はもうちょっと複雑に、銘柄ごとにローリスクローリターンからハイリスクハイリターンまで数段階分けて、それぞれに全資金の何%を割り振れるか、決定する方法を採っています。

NVDAやIBM、AVGOであれば100万ドルのロットを割り振れますし、ミーム株であれば1万ドル分しかロットを割り振れないと言った具合です。実際にはもっと細かくて、僕にはキモだったりします。

この背景には、「期待値を最適化する」という考え方があります。取れる確率が高い銘柄にはロットを割り振れますが、全損する可能性が高い銘柄にはロットを割り振れない理屈です。全銘柄に等分に割り振ることは考えにくいです。ポジションサイズの決定ルールとも言えます。

③資金管理ルール。1000万円の運用資産があるとします。わーいと喜んで、いきなり1000万円投下したら、ただのアホです。こうなると現金余力はまったくなく、20%下がれば200万円損するだけです。ベテラン投資家はぜったいフルポジをしません。万が一のための現金余力を必ず残しておきます。そうしておかないと、なんのテクニックも使えないからです。

最初はリスクオンの時とリスクオフの時に、キャッシュポジをどれぐらいにするのかというシンプルなルールでもいいので、キャッシュの投下方法にルールを決めましょう。欲しい銘柄がバーゲンセールをやっていても、現金余力がなくては何も買えません。

以上の3つのルールを作成してキチンと守るだけで、投資成績はけっこう向上するはずです。しかし、もう一つ、投資で守るべき鉄則があります。それは欲張らないことです。

投資初心者あるあるなのが、儲かっているのに、自分より儲かっているポストを見て損をしている気になる。上手く利益が乗った銘柄を、株価が月まで行くとか国策だとかわけのわからない理屈を付けて、利確し損なう。そして高値で利確を逃した銘柄を悔しくて利確できずに売り時を逃すーーみんなあまりに貪欲なるが故の罪です。これにもう一つ、悔しくて、あるいは元の株価に戻るんじゃないかと夢を見て損切りできないを加えると、「損する投資家」のモデルが出来上がります。

僕の場合で言うと、利確は本質的に言えば、前後の経緯を無視する手法です。200ドルで買った株が300ドルになった。さて利確すべきかどうか。この時にチャートパターンなど見ず、300ドルという株価が買われ過ぎでないかどうかで判断します。それで買われ過ぎなら利確、まだ利が伸ばせそうならステイです。含み益15%と目標株価到達時にホールドを続けるかどうか検討するというマイルールはありますが、これは本質的な話ではありません。

しかし300ドルの時に判断ミスで250ドルまで下がったとします。初心者はここで悔しくて何も行動ができず、みすみす下落トレンドで180ドルになってようやく損切りしたりします。しかし僕は250ドルに下落した時、淡々と300ドルから下落した理由を分析、ここで利確すべきと判断したら、ナイストレードとして利確します。利確は常に正義で、貪欲は罪なんです。

こうして株価を率直に、そして素直に見る癖を付けていると、時に見えてくるものがあります。オカルトですが、株の方でこれから上がるか下がるか、教えてくれたりするんです。ロフさんは「離見の見」という世阿弥の言葉を好んで使われますが、全体の関係性の中で、自分の立ち位置や振る舞いですら客観視する。すると自分がどう振る舞えば良いのか自然と自覚される。

僕の経験上、この直感は多くの場合、間違っていません。僕はSOXLやSOXSを売買する時、難しい分析なんてほとんどしていません。経験ベースの判断がほとんどですが、それで失敗することは滅多にありません。

初心者がいきなりそうなるのは無理ですが、1円1ドルでも多く稼がないと気が済まないという欲を捨てたところから、投資上達の道が拓けます。

以上、基本のキをちょっと買いてみました。

この基本をベースにさまざまな買い方と売り方、良い銘柄の見極め方、相場観の付け方、自分の読みの的中率の分析と読みが外れた時のリカバリー方法、マクロ経済や経済指標についての考え方、過去の相場データの調べ方、自分の取引の戦略立案法とその結果検証、そして僕が投資においてもっとも重要視している一喜一憂しないメンタルコントロールの身に付け方、などなどがあります。

基本ルールの重要性に比べたら、ローソク足でハラミがどーしたとかチャートパターンがうんちゃら、あるいはファンダメンタルズでROAがどーしたFCFがうんちゃらなんて瑣末的なことなんです。テクニカル分析やファンダメンタルズ分析について書かれた本を読んで「勉強」して、それをちょっとアレンジすれば株式投資で儲けられるのであれば、今ごろはみんなが同じことをやって、株式投資で損をする人はいなくなる理屈です。

しかし現実には儲からない投資家の方が多い。参考書を読めばテストの成績は上がるかもしれませんが、株式投資はそうはいかない。特に「人間心理」が絡んでくるところに、その難しさの大きな要因があると僕は考えています。金が絡み、欲が絡みますから。下げている時には、損するのが怖くて発注ボタンが押せないのがふつうの人間ですが、ふつうでは儲けられません。

また、株クラの投資初心者は、FRBの金利が今度25bps上がるか下がるか、必死になって予想しようとしますが、そんなもの読めたとしてもたいしたご利益はありません。実際、株クラで「利下げを読み切ったから、爆益だ」ってポストを見たことがあるでしょうか?みんなムダなところに力が入り過ぎです。

そして投資の基本がわかっていれば、金利が上がっても下がっても、もっと言えば、株価指数が例え下がっても、自分だけは儲ける方法やポジションの取り方がわかります。だから僕は長期金利の動向もドル円の推移もそこまで気にしません。

昨夜、米国市場はあんまり冴えなかったようですが、すでにポストしたように年明けの米国市場は冴えないというのが僕の読みのうちでした。今回、現物ポジは落としませんでしたが、先物、オプション、ベアレバレッジETFをしこたま仕込んであり、現物株PFのマイナスの約8割をヘッジ出来ています。これでヘッジを利確して、その後現物の株価が回復すれば、ヘッジの爆益分だけが残ります。

そうやって運用するには、基本的なルールがわかっていて遵守できないと不可能ですし、自分の判断や考え方に執着していてはできません。そして常勝はありえないので、負けを素直に受け入れる。こうやって素直に受け入れることで、負けの被害を最小化できます。投資はトータルで十分儲かっていれば良いんです。そう思えればメンタルもコントロールしやすくなります。

あんまり偉そうに語るのは好きではないんですが、同種の質問があまりに多いので、僕の考える投資上達の基本をちょっと書いてみました。株式投資は自分が監督になって資金と銘柄に戦わせるゲームなので、守るべきルールと選手に守らせるべき規律があります。その上にゲームに勝つ(儲ける)ための戦術があります。監督が情報過多で混乱していても、頭が熱くなっていても、チームはゲームには勝てません。監督は時には冷酷な判断をする必要もあります。

以上を踏まえてくれた上であれば、追加の質問を受け付けます。ちなみに僕は短期については「スイングトレーダー」で、中長期については「トレンドフォロー」という投資手法を用いているので、その立場からの回答になります。

ただ株式投資はほんと「心理のゲーム」だと思いますよ。

いやいやコンサートの後ホテルに泊まったんだけど、眠剤が効かなくて、長文の回答を年の初めからしてしまったぜ🤣。

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