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【SRFが株価を支える!?】 ~2024年の株式市場が暴落するかどうか~

【SRFが株価を支える!?】

~2024年の株式市場が暴落するかどうか~

今年の株式市場は暴落するのかどうか、皆さん気になりますよね。

今年の暴落があるか予測する上で、非常に重要なSRFについて解説をしていきます。

今回も丁寧に解説することを心がけているので長い解説になります。長文は読むのは面倒で諦めたくなる人もいますよね。

そんな人向けに✅マークで要点をまとめています。✅マークだけでも読んでみてください!

結局どうすればいいの?という簡単な解決策も最後に書いてあります!

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【そもそもSRFとは?】

SRFはStanding Repo Facilityの略です。

レポ取引とは、債券を担保にして現金を借りる取引のことです。

簡単に言えば、アメリカの中央銀行が質屋になる感じですね。

目先の支払いのためのお金が足りない金融機関が、自分で保有する米国債等を担保として差し入れて、お金を借りるという仕組みです。

✅SRFはアメリカの中央銀行が質屋になる感じの仕組み
✅SRFの借り手は金融機関で貸し手はFRB
✅リバースレポの借り手はFRBで貸し手は金融機関

SRF(Standing Repo Facility)の逆はリバースレポですね。

リバースレポについてはリプ欄で解説しておきます!

(参考:難しいので読み飛ばして平気です)

SRFとは、
・米国債券
・政府系機関により発行される債券
・住宅ローン担保証券
をFRBが担保として受け入れ、その代わりに短期資金を翌日物のレポ取引という形で供給するものです。

2021年7月28日に開かれたFOMCで、新たに常設のレポファシリティーとしてSRFを設置すると発表され、7月29日から稼働を始めました。

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【SRFの役割とは?】

SRFの目的は短期金融市場の安定化です。

短期金融市場とは1年未満の長さで資金を貸し借りする市場のことです。

短期金利を安定化させるのが目的と考えると分かりやすいでしょう。

そもそも2019年の短期金融市場で金利が急上昇したことがSRFの創設のきっかけとなっていますからね🐰

流動性が枯渇し、短期金融市場が混乱に陥ったのは2019年9月16日のことです。

その日は企業が四半期の連邦税を支払う期限だったため、MMFなどから大量に現金が流出しました。
さらに、財務省が入札国債780億ドル相当の受け渡しを予定していたのも重なりました。

どちらも金融機関の資金不足が要因です。一気に短期的な資金の需給が崩れたことで17日に翌日物レポ金利は一時10%にまで急騰しました。

こうした際には、FRBは機動的に資金供給を拡大させ、短期金融市場の安定回復を図ってきました。そのような場当たり的な対応ではなく、ショックが起こっても対応できる素地を作るための常設の仕組みとしてSRFが創設されました。

SRFはいわゆる短期金融市場の「安全弁」なわけです🐰

✅2019年に翌日物の金利が一時10%になるショックが発生した
短期金利を安定化させて再発を防止するためにSRFが創設された
✅SRFは短期資金市場での金利の急騰を防ぐ安全弁

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【SRFが注目されている理由】

ではなぜSRFが今注目されているのでしょうか?

それは、FRBが自らのバランスシートを圧縮する金融引き締め政策(QT)が順調に進み、市場の流動性が少なくなってきているからです。

量的引き締めはすでに2022年5月から1年半に及び、市場のお金は減ってきています。

市場参加者は不安定化の兆しがないか、SRFの動向を注視しているわけです。

FRBは2022年5月より8.9兆ドルあった資産を7.68兆ドルまで順調に減らしてきています。

このQT(量的引き締め)の受け皿となっているのがリバレポです。

リバレポの預け先となっているMMFがリバレポから短期債に資金を乗り換えていくことで、QTによる流動性の枯渇を相殺し、債券市場を支えてきました。

2兆ドル以上を一貫して取り入れてきてリバースレポですが、現在では6700億ドルほどまでに縮小しています。

リバレポの放出速度がQTの2倍のペースだったので、2023年の相場が堅調に推移した原動力となっていました。

しかし、リバレポの枯渇が見えてきました。

このペースで行くと、あと数ヶ月後にはリバレポの残高は尽きてしまいます。

つまり、リバレポが枯渇する数ヶ月後には金融市場に混乱が生じる可能性があるということです。

市場に余剰資金がなくなるということは、ボラティリティが大きくなりやすいということを意味します。

市場が流動性不足になりやすい事例として、例えば資金需要が大きくなる年末が挙げられます。

2023年の年末には担保付翌日物調達金利(SOFR)は1日に5.39%と過去最高水準となりました。

市場のさらなる混乱に警戒し、SRFが利用されるという記事も年末にロイターから出ていました。

現状ではニューヨーク連銀も2023年12月29日に、SRFへの資金流入はゼロだったとし、短期金融市場における混乱や流動性ニーズが大きくなかったという報告がなされています。

しかし、リバレポが枯渇すると短期金融市場の混乱が予見されるので更に注目が高まっていくことが想定されます。

簡単にまとめると、SRFは引き締め時の短期金融市場において緩和策の役割を担うものです。

SRFは引き締め時の短期金融市場において緩和策の役割を担う
✅数ヶ月後にリバースレポが枯渇した際、SRFで流動性枯渇を救済できるか注目されている

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【SRF活用の有無と同様にQTの行く末が重要】

SRFは枠が上限5000億ドルで設定されています。

これは十分な額にも思えますが、それでも継続的に毎月950億ドルのペースでQTを実施していくと債券市場がいずれ崩れていくことが想定されます。

継続的にQTを実施していくと金利が上昇していき、結果的に株式市場にもマイナスの影響を及ぼしていきます。

以前分析した内容だと、2025年末まで現在のQTを続けることで、FRBが満足できるレベルまで準備預金を圧縮できるという算出を行いましたが、どうやら難しそうな雰囲気が出てきました。

仮にQTを強行し続けると、いつか金利が急騰して、株式市場は大混乱になるでしょう。

そこで、2023年12月のFOMCではバランスシート圧縮を停止することについて最初の議論がなされました。

バランスシート縮小の早期終了は民間部門が吸収しなければならない国債供給が減ることを意味します。

2024年の株式市場の動向を予測するためには、QTについて以下のポイントに注目していく必要があります。

1.QTは短期金融市場が混乱する前にペースの縮小を打ち出すか?
2.打ち出されたとしたら減速のペースはどうなっていくか?
3.QTの打ち止めまでのスケジュールが示されるか?

当然ですが、QT縮小の開始時期が早ければ早いほど、ペースの鈍化が大きければ大きいほど債券市場ならびに株式市場にとってはポジティブになります。

✅2024年の相場で非常に重要になってくるのはSRFとQTの動向

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ぶっちゃけた話、QTやSRFの重要性は分かったけど、具体的にどうやったら天井で売り抜けられるか分からないですよね?

正直言ってしまうと、今回の内容はかなり難解だったと思います。とはいえ、今後長期的な観点に立って投資で稼ぐためには必須の知識ですね!

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