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政治・経済・社会

民主党への政権交代が起こった選挙戦について、当時どのように観察していましたか?

質問

民主党への政権交代が起こった選挙戦について、当時どのように観察していましたか?

自分はまだ小学生とかだったので、なんとなく周りが騒いでいたなぁくらいしか記憶がなく、識者の方がどのように考えて当時の行く末を占っていたのか聞いてみたいです。

回答

世論には流れというものがあります。当時の麻生太郎さんはその潮流に逆らって、破れかぶれで解散に打って出たわけなので、僕は「麻生さん、アンタはやっぱり一般庶民の気持ちがわからないおぼっちゃまだったな」と思っていたものです。まあ2005年の小泉パパの「郵政選挙」で自民党は大勝しましたが、その任期が迫っていたので、どのみち近々の総選挙は避けられない状況でしたが、不人気だった麻生さんを頭にして戦うのは旗が悪過ぎました。

小泉パパは郵政選挙で郵政民営化に反対する議員を「抵抗勢力」と決めつけるなどレッテル貼りが上手い方で、メディアは記事を書くのに困りませんでした。しかし小泉退陣後は安倍晋三さん、福田康夫さん、麻生太郎さんが短期間で交代、不祥事も多く、政権たらい回しという印象が色濃かった状況でした。またリーマンショックの影響もあって「小泉改革」の負の遺産が目立っており、国民はウンザリしていた中で、「じゃあ民主党に1回やらせてみようか」という国民の期待もあって、自民党が歴史的大敗、民主党が地滑り的勝利をおさめたわけです。

ちなみに当時の僕は、自民党大敗北は読んでいましたが、すでに鬱病との闘病に入っていた上、2008年のリーマンショックに象徴される世界金融危機の影響を僕の勤務先企業や直前まで経営していた企業がモロに食らっていて、日々その対策に追われていたので、「自民党は大敗するだろうな。でもこっちはそれどころじゃないや」という感覚でした。

外向けの決算は絶好調だったんですが、僕の当時の仕事は長期の戦略立案で、強引にバンバンM&Aを通じたビジネスの拡大を図る経営トップと、少しは財務体質を改善するべきだという僕との意見の相違もあって、「これはそろそろ辞め時、引き際かなぁ」と思い始めていた頃でもありました。

それで結局翌年の2010年に12年勤めた会社を退職、鬱病との闘病生活という名の世界放浪の旅に入りました。2013年ごろまでは半分以上は海外に居たので、海外から民主党政権のやることを見聞きしていて、「こいつら本当にアホやな」と思っていました。そして「もうこの際だから、日本に帰国するのは辞めて、このままスペインかニュージーランドあたりに移住してしまおうか?」と、棄国を検討していたわけです。

ストックオプションなどですでに潤沢な資産を構築していましたし、専業投資家として食っていける確信も抱き始めていた頃でした。ただ1998年に成城の一軒家を買ったんですが、その後、現在住んでいる住居の建築を2004年ぐらいから計画して、2009年に引っ越ししたばかりだったのが、思い止まった理由でした。鳩山由紀夫さんの民主党連立政権が誕生したのも、ちょうどその頃です。

2008年から10年にかけて、とにかく僕はわちゃわちゃしていて、国政どころではありませんでした。政治に再び関心を抱き始めたのは、安倍晋三さんが返り咲いてアベノミクスを始めてからです。

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