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政治・経済・社会

来月の衆院選はどうなると思いますか?

質問

2024年09月30日 回答

来月の衆院選はどうなると思いますか?
現在の流れを見ると自民公明でぎりぎり過半数ないし最悪過半数を割る可能性もあるなと考えております。(根拠は全くありません。)
「選挙の票読み歴45年」のりおぽんさんのお考えをお聞かせいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。

回答

選挙の票読みと当落予想は小学生以来の趣味なんです(どんな小学生なんだ😅)。これをちゃんとお仕事として票読みと当落予想をやったのが、議員私設秘書時代の1979年の第35回衆議院議員総選挙というわけです。

この経歴が買われて、政治部記者時代は全国の地方局から上がってくる情報をまとめて、選挙情勢の分析を報道したり、選挙当日にテレビで当確を素早く判定する選挙情勢班に若手記者として抜擢されました。ですから今回の総選挙の当落予想も、自分の情報ネットワークを駆使して情報を集めて、これから1区ずつ情勢分析をして票読みを行ない、当落予想をしていきます。

ですから現在言えるのはあくまでもざっくりとした肌感覚でしかないんですが、状況は麻生太郎さんが解散して行った第45回衆議院議員総選挙の前に近いものを感じています。この総選挙では自民党が結党以来という大敗を喫し、民主党が第1党になった結果、自民党が下野して民主党政権が誕生しました。

立憲民主党に当時ほどの勢いはないので、自民党があそこまで酷い惨敗になることもないと思いますが、少なくとも選挙民、特に選挙の行方を左右する無党派層に、自民党に投票する理由がまったくありません。ですから「自公がどこまで議席を減らすか」「自公で過半数割れをするのか」、そして「自公がもし過半数割れを起こした時、連立を組むのは維新の会か国民民主党か」「それは閣内協力になるのか」といったことが、今後の政治の焦点になると見ています。政治部記者であれば、革靴からスニーカーに履き替えるべきタイミングです。

まず石破茂さんにとって難しいのは、衆議院解散の大義です。今後のスケジュールは今日開催される衆議院の議院運営理事会で正式決定されますが、10月1日に臨時国会が招集されて岸田首相が総辞職、その後、衆参で首班指名選挙が行われて、石破茂さんが首相に選ばれるということになる予定です。

この臨時国会で首相が解散権を行使するのは別段珍しいことではなく、最近では第3次安倍改造内閣が第194回国会(臨時国会)を招集、その日に冒頭解散をやった事例が記憶に新しいです。もりかけ問題で低迷していた支持率が若干上向き、当時野党第1党だった民進党が混乱を起こしていたのを狙い済ました政治的判断でした。

ただ過去の解散には、常に首相が「これまでの治政について国民の信を問う」という大義がありました。しかしもし報道されている通りに、石破茂新首相が所信表明演説をして、野党が代表質問をした後、石破新首相が解散権を行使するのであれば、石破さんがやったのは所信表明演説とその後の論戦だけです。

石破さんが首相としてやったことが何もない以上、石破さんが「自分の信を問う」という大義はないですし、野党もそこで争うことができません。首相の解散には不信任案が可決されたことによる69条解散がありますが、現状では野党から不信任案も、与党から信任案も出ていないので、9日に解散すれば69条解散ではありません。

では一般的な7条解散なのでしょうか?でも石破さんは国会で総理に選出されて組閣したばかりですから、国民に信を問うものは何にもありません。選ばれた閣僚は、予算委員会での質疑さえ経ないままに、解散総選挙に突入するわけです。

これが岸田首相が解散して信を問うなら、理屈が通ります。しかし石破さんが解散権を行使すると、争われるのはここ最近の自民党の一連の不祥事に対する国民の信任と、石破さんが所信表明で「これからやります」と表明したことの是非だけになります。これはかなり異例な解散総選挙です。石破さんとしては「新しく自分が首相になったので、選挙でちゃんと信任を受けておきたい」「自分が首相になったことで、ここ最近の自民党の不祥事に一応の清算をしておきたい」というお気持ちなんでしょうが、野党からすればこれは「解散権の濫用」と突っ込みたいところでしょう。

もし衆院総選挙になれば、石破自民党に勝つ要素はまったくありませんから、「敗北をどの程度で抑えられるか」が焦点になります。僕は今回の総裁選について最初の回答で、石破さんや河野太郎さん、高市早苗さんといった古い名前では衆院総選挙を戦えないから選びにくい、とお答えしました。この考えは今も変わっていませんし、だから石破さんは総裁選の1回目の議員票が46票しか集まらなかったんでしょう。368票ある国会議員票で石破さんを積極的に支持したのは1割ちょっとで、あとの多くは「高市さんは選べないから石破さん」と投票した人たちですから、解散総選挙と聞いて「やれやれ石破さんを旗に立てて選挙を戦うのか」とため息をついているんじゃないでしょうか。

石破さんが解散総選挙に打って出て、最初の難題になるのは、自民党議員で政治資金パーティーの裏金疑惑や統一教会問題で不祥事を取り上げられた議員の公認問題の取り扱いです。石破さんとしては「自民党は政治と金の問題に決着をつけた」といって戦いたいところでしょうが、この問題には旧派閥の中ボス格もすらずらと名を連ねているので、あまり厳しくやれば、造反を招きます。石破さんは政策通ではありますが、それほど人望はない方ですし、確固たる党内基盤があるわけでもありません。

ぶっちゃけ話、自民党と立憲民主党では政策論に大きな違いがありますが、石破茂さんと野田佳彦さんの間であれば、そこまで大きな政策的違いはなく、一致できるところも多いと見ています。

その意味で野田佳彦さんから見れば、小泉進次郎さんや高市早苗さんと異なり、その政策的主張の矛盾点を突きにくく、一番相手にしにくい相手が自民党総裁になったと考えていると思います。そうなると選挙戦でのツッコミどころは自民党の政治と金などの不祥事で、不祥事議員の公認問題がその試金石になるでしょう。これは一歩間違えると今後の火種になります。

自民党敗北は既定路線として、「この時期だから善戦した」と評価されるか、早くも石破おろしが始まるのかです。

僕が代議士であれば、10月に組閣される石破政権の閣僚になるのは避けたいところです。それで閣僚経験1回とカウントされてはたまりません。もしポスト石破を狙うのであれば、ここは無役になって石破さんとは距離を置いておきたいです。早くも高市早苗さんが総務会長就任を固辞したという報道が流れていますが、これは「今は石破さんと距離を置いて影響力を維持した方が得策」という高市さんなりの政治的嗅覚によるものだと思います。

もし石破さんが長期政権になると踏めば、党三役に就いておいて、自分の支持議員をたくさん閣僚に押し込むのが常道ですが、今はその時期ではないと見たわけです。

石破さんとしては新鮮な議員を起用した内閣を組閣、総裁選を戦った重要人物を党4役などに据えて、挙党一致体制で選挙戦に臨みたいところでしょうが、現在名前が取り沙汰されているのは引退間際のおじいちゃんばかりです。打診してもだいぶ逃げられているのかもしれません。となると国民から見ると、清新性もなく期待も薄い内閣で、選挙戦を戦わざるを得ません。

自民党にとって、相当ムードが悪い中での総選挙突入ということになります。ここんところ立憲民主党は自民党の失策を突けないどころか、自殺点を入れてばかりで、大きな選挙に負けてきましたが、野田さんの戦い方次第では、自公を過半数割れに追い込むことは十分可能だと思います。

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