質問
天麩羅はちまきと 近江屋洋菓子屋にも行かれた事ありますか?
回答
神保町から淡路町にかけては、昔から美味しい洋菓子屋さんがあったんだよ。この中で僕が格別のお気に入りで、僕が洋菓子修業(といっても食べる方だけど🤣)を始めた原点とも言えるお店が小川町にあった「エスワイル」っていうお店。すでに祖母から教えてもらった日本橋や銀座の名店はたくさんあったんだけれど、この「エスワイル」は自分が初めて開拓したお店。確か小学5年生の冬だったけれど、神保町の古本屋さんで古本を買った帰りにドキドキもので入った。
お店の隅に小さな喫茶コーナーがあって、お菓子を買ってそこで紅茶を飲んだ。ご主人から「坊ちゃん、うちのお菓子を食べるときは紅茶にお砂糖を入れないでね」なんて言われた。このご主人が横浜のホテルニューグランドの初代総料理長を務めたサリー・ワイルさんという日本の洋食文化史に残る人の元で修業して、ベーカリーや洋菓子を担当するシェフもやった伝説の人物だってことを知ったのは、ずいぶん後のこと。
ちなみに「シーフードドリア」「スパゲッティナポリタン」「プリンアラモード」を創案したのも、このサリー・ワイルさんだと言われる。「エスワイル」のご主人からは、店名の「エスワイル」もこのサリー・ワイルさんの愛称から取ったものだということを後に教えてもらった。
だから僕にとってこの界隈で洋菓子といえば、まずこの「エスワイル」。このお店はもうなくなってしまったけれど、都内にはこの「エスワイル」で修業した洋菓子職人さんがたくさんいて、有名どころだけでも後に帝国ホテルの初代製菓長を務めた加藤さんという方や、田園調布の「レピドール」、成城の「成城アルプス」、千駄木の「ストレル」、新百合ヶ丘の「リリエンベルグ」など、名だたる名店が並んでいる。この辺がもう「老舗」と言われるから、時代を感じるけれど😅。
そしてなくなってしまった「エスワイル」だけれど、なんと本家本元の横浜の「ホテルニューグランド」が、「エスワイル」の2代目からレシピを受け継いで、その名も「エスワイル」っていう洋菓子店を今年開店した。嬉しかったよ。まだ行けていないんだけれど、これはぜったい行かなくちゃと思っている。小学生の時、怖々と小川町の「エスワイル」の扉を開いて本当に良かった思っている。
これに次ぐのが神保町にあった「柏水堂」っていうケーキ屋さん兼喫茶店。お店の雰囲気がとてもレトロで雰囲気が良くて、お店の人の接客も良かった。場所が小学館や集英社から近かったせいか、編集者が打ち合わせで使うことも多くて、太宰治や三島由紀夫、向田邦子、松本清張といった名だたる作家たちも、ここの洋菓子を贔屓にしていたと聞く。「エスワイル」はデートしてお茶を飲むのには向かないお店だったから、アテネフランセの女の子を「美味しいお菓子とお茶でも飲んでいこうよ」と誘うなら、「柏水堂」がまず候補にあがった。宮内庁の御用も務めたこともある名店だった。
そして何よりこのお店を有名にしたのは、「ハチミツとクローバー」っていうマンガ。この中にこのお店の名物であるワンちゃんをかたどった「プードルケーキ」っていうのが出てくる。それでマンガを読んだ女の子たちの聖地巡礼の場にもなった。
「近江屋洋菓子店」は、だから僕にはこれらに次ぐ選択肢だった。実は近江屋がある淡路町の近くに、母方の祖父が経営する会社があった。僕は初孫だったので、祖父は会社が終わると僕を連れて馴染みのお店に行くことを楽しみにしていた。江戸っ子だった祖父が好んだのは、お鮨やお蕎麦、鰻なんかで、神田界隈や日本橋、銀座の名店に連れていってもらった。
考えれば、幼稚園児や小学校低学年の子どもにそんなお店に入られたら、お店の人も扱いに困っただろうけれど、僕は大人しくてお行儀の良い子どもだったし、祖父がお得意さんだったから、断れなかったんだろうね😅。日本美術史に残る日本画の大家も、そうやって銀座の今でも超有名なお鮨屋さんにお孫さんを連れてきていたし。
でも、こういったお店に僕が先に入って待っているわけにはいかない。だいたい祖父の方が早めに仕事を切り上げて僕を待っていたけれど、所用で祖父が遅れることもあった。そういう時、祖父が「近江屋さんで美味しいお菓子でも食べて待っていろ」と言ったもの。
これで小学生低学年児がちょこちょこと「近江屋洋菓子店」に入って、「レーズンビスクィ」や「サヴァラン」を頼み、お茶を飲みながら、「おじいちゃん、早く仕事が終わんないかな」って待つことになった。周りはサラリーマンやOLさんばっかりだったけれど、お店の方も慣れたもので、小さな子どもが1人で入ってきて注文しても、放っておいてくれた。祖父は甘いものは食べない人だったけれど、お店の人とは顔見知りだったせいもあるだろうね。
「はちまき」にはそういった思い出はないけれど、神保町に行ったら、ふつうに食べに行っているよ。すずらん通り界隈にあるのが便利だし、日曜や祝日でもやっているのがありがたい。昼は天丼かっ込めばいいし、夜は天ぷらなんかをつまみに軽く飲むこともできる、神保町では貴重なお店。お店の人も愛想が良い。やっぱりまずは穴子の天ぷらかな。もう40年以上行っているんだね😅。閉店時間が早いことが玉に瑕なんだけれど。
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