東大グレアムです。
FOMCでは事前に示唆されていた資産購入ガイダンスが発表され、無風通過したことでインプライド・ボラティリティは低下しました。
ビットコインは2万ドルを突破し機関投資家が次々と参入を表明するなど、さらに勢いづいています。
BofA FMSではキャッシュポジションが基準となる4%を下回り、”売り”シグナルが出ましたが、中央銀行の過剰流動性を背景とした確信犯的なバブルであり、暴落はきっかけ待ちの状態であるといえそうです。
FOMC概要
・フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0-0.25%に据え置き
・FRB政策当局者の過半数は、政策金利が少なくとも2023年までほぼゼロに保たれると予測
・月間1,200億ドルの資産購入プログラムはコミットメントを強化
従来の”今後数か月”が削除され、雇用とインフレの”実質的なさらなる進展”が見られるまでに文言を変更した
資産購入プログラム変更に関する具体的なインフレ率と失業率の数字については具体的に定義することを拒否
・資産購入プログラムのデュレーション長期化は無し
・経済成長率見通しを引き上げ
Fed to Maintain Bond Buys Until ‘Substantial’ Economy Gains Seen
事前に示唆されていた資産購入ガイダンスのコミットメント強化が発表されデュレーション長期が無かったことは事前の想定通りであり、大きなサプライズは無かったと言えるでしょう。
主要株価指数
S&P 500(青線)、NASDAQ 100(オレンジ線)、Russell 2000(緑線)の5日チャートです。
12月16日はS&P 500が+0.18%、NASDAQ 100が+0.57%、Russell 2000が-0.36%とハイテクが上昇した一方で小型株は下落しました。
S&P 500 Map
12月16日のS&P 500のヒートマップです。
MSFTとAMZNが大きく上げている以外はPYPLの+3.88%が目立ちますね。ビットコインが2万ドルを超えたことが大きいと考えられます。
先月の小売りデータでオンラインショッピングの好調が伝えられたため、AMZN以外にもSHOP/EBAY/ETSY等が好調でした。
長期金利
10年金利(青線)、20年金利(オレンジ線)、30年金利(緑線)の1日チャートです。
FOMC声明で長期金利は全年限で一時上昇しましたがほとんど元に戻っています。
実質金利
12月16日の実質金利は10年未満の短期側と10年金利が低下した一方で10年を超える超長期側が上昇したためイールドカーブはスティープ化しました。
インプライド・ボラティリティ
S&P 500のインプライド・ボラティリティ(IV)であるVIX(青線、右軸)とNASDAQ 100のIVであるVXN(オレンジ線、左軸)の1日チャートです。
FOMCで特にサプライズが無かったことで、VIXは-1.70%、VXNは-0.89%、RVX( Russell 2000のIV)は-4.82%と直近で上昇していたIVは低下しました。
暗号資産(仮想通貨)
ビットコイン
ビットコインは7%以上上昇して遂に2万ドルの壁を突破しました。その他の暗号資産(仮想通貨)も大きく上昇しています。
BofA FMSハイライト
企業収益の改善期待は過去最高
キャッシュレベルが4%を割り込み、”売り”シグナル
DropBoxに入れている外人がいたのでありがたく拝借しました。
過去を振り返るとキャッシュ比率が4%を切ったのは2013年5月のバーナンキショックと2019年2月のコロナショックの直前だけです。
キャッシュポジションの低さから、崩壊が起こった場合は前回同様の大暴落となる可能性が高いですが、市場参加者全員が中央銀行によるバブルであることを認識したうえで乗っかっている確信犯的な市場であるため、奇妙な安心感があるような気もします。
ここ最近ずっと割高指摘がされていますが、きっかけがないとバブルは弾けないということなのでしょう。
Through this account I have had the privilege networking with dozens and dozens of Wall Street icons. They are ALL saying the same thing:
“This is way worse than 1999, I know it, I’m in it because I have to be, but I’m keeping an eye on a chair for when the music stops.”
YOLO
— TC (@TESLAcharts) December 15, 2020
※バーナンキショック:2013年5月、当時のバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が、国債など資産買い入れ(量的緩和=QE)を縮小することについて初めて言及し、これを受けて起きた市場の混乱。
個別株の熱狂の一方で指数は過熱していない
Stocks Rise on Aid Talks as Bonds Drop After Fed: Markets Wrap
個別株のプットコールレシオの20日平均が2000年4月以来の最低レベル(極度の強気)となった一方で、株式指数のプットコールレシオの20日平均は寧ろ9年ぶりの高値となっています。
資金がごく一部の人気株に集中していることを示しています。これもバブルの典型的な特徴です。ドットコムバブルの時にも同様のことが起こっていました。
まとめ
・月間1,200億ドルの資産購入プログラムはコミットメントを強化し、従来の”今後数か月”が削除され、雇用とインフレの”実質的なさらなる進展”が見られるまでに文言を変更した。
・資産購入プログラムのデュレーション長期化は無かった。
・FOMCではサプライズは無かったためIVは低下した。
・ビットコインが2万ドルを突破した。
・BofA FMSでは投資家のキャッシュ比率が4%を割り込み、滅多に出ない”売り”シグナルが出ているが、市場参加者全員がバブルであることを認識したうえで乗っかっている確信犯的な市場であるため、下落のきっかけ待ちであり、奇妙な安心感が垣間見える。
・プットコールレシオは資金がごく一部の人気株に集中していることを示唆しており、これはバブルの典型的な特徴である。
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