ハイテク・グロース株投資

【朗報】GDPが過去最大の落ち込みを見せるも、大型ハイテク株はさらに輝きを増すか

東大グレアムです。

米国商務省が7月30日に発表した第2四半期の実質GDP速報値は-9.5%、年率換算で-32.9%の減少(アナリストの予測値は-34.5%)となり、統計を開始した1947年以来最大の落ち込みとなりました。

又、個人消費は米国のGDPの3分の2を占めますが、これも年率換算で-34.6%と、過去最大の下落となりました

GDP 対前年四半期増減率

U.S. Economy Shrinks at Record 32.9% Pace in Second Quarter

東大グレアム
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こうしてみると下落幅の大きさがよく分かりますね。

予想よりは良かったですが・・・

個人消費 4半期変化率

U.S. Economy Shrinks at Record 32.9% Pace in Second Quarter

個人消費では、特にサービスの落ち込みが非常に大きいことが分かります。

失業率

Initial Claims

Initial Claimsとは、雇用主から解雇された後、最初に提出した失業保険の請求のことです。

2週間連続で増加しました。

Continued Claims

Continued Claimsは、保険付き失業とも呼ばれ、すでに最初のクレームを提出し、1週間の失業を経験してから、その週の失業の給付を請求する継続的なクレームを提出した人の数です。

こちらも増加しました。

主要株式指数

S&P 500(青線)、NASDAQ 100(オレンジ線)、RUSSELL 2000(緑線)です。

NASDAQ 100が+0.49%と上昇した一方で、S&P 500とRUSSELL 2000が-0.37%と下落しました。

S&P 500 Map

Apple、Amazon、Alphabet、Facebookの決算前でしたが、NASDAQはこれら大型ハイテク株主導で上昇しました。

S&P 5

Tech Leads Stock Rebound From Lows Amid Earnings: Markets Wrap

S&P 500の内、時価総額上位5社とそれ以外のパフォーマンスを比較すると、上位5社が上昇しているだけで、他の企業はほとんど変わっていないことが分かります。

特にコロナショック以後は、健全なバランスシートとワイドモートを有する安定した大企業が選好されたため、それ以後のパフォーマンスは顕著な差が出ています。

ファクター別の今後のリターンの見通し

Blackrockのファクター別の今後のリターンの見通しを見ると、高いクオリティの株のパフォーマンス予測が引き上げられており、引き続き高いリターンが期待できます。

ドルインデックス

ドルインデックスはさらに下落し、93を割り込みました。

この要因は、ドルインデックスの大半を占める対ユーロでのドルの下落です。

対ユーロでのドルの下落の要因は、アメリカの先行きの経済見通しがヨーロッパと比較して悪いこと、対GDP比での国家債務の増大が相対的に大きいと予測されていることです。

IMF World Economic Outlook

World Economic Outlook Update, June 2020

IMFの2021年の経済予測を見ると、アメリカが+4.5%であるのに対して、ヨーロッパが+6.0%と、1.5%もの開きがあることが分かります。

今までヨーロッパ経済は財政制約によってアメリカ経済をアンダーパフォームしていました。

ヨーロッパの経済先行きの見通しがアメリカを上回っている理由は、7,500億ユーロの復興基金の拠出合意に加えて、ヨーロッパの経済を牽引するドイツ等の主要国が、コロナウイルスへの対処をアメリカよりも相対的にうまくやっているとの評価に基づくものです。

対GDP財政支出

Blackrock 2020 midyear outlook

アメリカが相対的にコロナウイルスに対して大きな政策対応をしていることが分かります。

これがバランスシートを棄損すると予測されているために、ドルの価値が下がると考えられているのです。

まとめ

GDPや個人消費は過去最大の落ち込みを見せ、実体経済の悪化が深刻であることが確認できます。

コロナショックが大きくまた長期的なものになることを考えれば、健全なバランスシートとワイドモートを有する、高いクオリティの大企業の株式が引き続き選好されることが予測されます。

ドルインデックスは更に下落し、93を割り込みました。

対ユーロでのドルの下落の要因は、アメリカの先行きの経済見通しがヨーロッパと比較して悪いこと、対GDP比での国家債務の増大が相対的に大きいと予測されていることです。

追記

Apple、Amazon、Alphabet、Facebookの決算は予測を上回るものであったようです。

NASDAQ先物は2%上昇しています。

引き続き、大型ハイテク株の上昇に掛ける投資方針で市場平均をアウトパフォームできるでしょう。

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POSTED COMMENT

  1. アバター コスモ より:

    いつも勉強になります。

    ユーロ圏は財政刺激策に消極的なドイツが転換したことが好感されたんですね。
    https://www.cnbc.com/2020/07/21/eu-leaders-reach-a-breakthrough-on-the-regions-recovery-fund.html
    ギリシャの時は消極的な対応でしたが、EU圏第三位のイタリアが沈んでいくのはやばいという見え見えの対応ですね。。
    アメリカの国家債務は返済できるのか・・・?というレベルなんですが、連邦債務の債務上限を引き上げていく方向で対応するんでしょうね。

    日本に関していうと、2018年10月で景気拡大期が終わり、という政府発表も出ていましたね。
    丁度そのころからだんだんとポスティングされる不動産の売り出しの値段が下がってきていました。

    また、金建ての日経平均も2018年10月を境に下降していますね。
    https://www.tradingview.com/x/vdvmFn5U/
    中央銀行の貨幣の増発によって株価だけ見ていても景気判断が付かない世界になっていたとは予想だにしていませんでした。

    • 東大グレアム 東大グレアム より:

      いつも勉強になります。

      経常黒字を溜め込んできたEUの財政方針が転換しつつあることは、世界のデフレ構造脱却を推し進めるだろうと考えられる反面、一度方向転換したらインフレ率が適度なレベルを超えて上昇しても後戻りしづらいのではないかという懸念はありますね。だからこそ慎重だったわけですが。
      今回は世界中の先進国の政府・中銀が同調的な拡張政策をしていることから、流石にインフレになると思います。
      インフレによる実質的な債務縮小を見据えて、各国政府も積極財政に躊躇がなくなっているような気がしますね。

      私はドル建ての株式先物と金先物のコントラクトサイズを半々で保有しています。
      これだけ全通貨の価値が急激に減少すれば、ドル建てで株価が上がっても実質ベースで損するので、ドル(円もですが)の下落リスクをヘッジする必要があると考えています。

      • アバター コスモ より:

        勉強になります。

        全通貨の価値が下落しても消費財の価格が上がらなければインフレを実感するのはもう少し先にはなりそうですね。
        世界の工場の中国本土と、トマト缶やパスタを生産している北イタリアの食品工場のシェアが落ちてこないと生活必需品や神戸物産のようなディスカウントストアに陳列されるモノの値段は一気には跳ね上がらないと思います。
        そういうわけで、米中貿易戦争はインフレとディスインフレとの戦いでもあると思うのです。
        資産価格は上昇しても食料品・加工食品・生活費実需品価格はなぜか値上がりがしなかったのが今までの世界ですしね。

        切り替えが遅い感じもあるのですが、自身のポートフォリオの石油は洗い流して貴金属ストリーミング企業(RGLD, WPM, FNVあたり)に鞍替えしています。

        • 東大グレアム 東大グレアム より:

          勉強になります。

          https://fred.stlouisfed.org/graph/fredgraph.png?g=tE5X
          https://fred.stlouisfed.org/graph/fredgraph.png?g=tE62
          株式市場が実体経済に先んずるものと考えれば、消費財物価のインフレと資産市場のインフレは、後者の方が先に来るとは考えています。
          仰るように、実態としてディスインフレを輸出している中国や東欧に波及するのか、それがいつ起こるのかは予測が難しい問題だと思います。
          https://fred.stlouisfed.org/graph/fredgraph.png?g=tE5Y
          Goldについては、breakevenからの上方乖離があり、昨今の上昇はやや過熱感があるため、ここからの追加エントリーはダウンサイドリスクが大きいように思います。
          貴金属ストリーミング企業の株式購入は貴金属のロング・コールオプションと同様のイメージなのでしょうか?

          • 東大グレアム 東大グレアム より:

            金価格と連動しているのは実質金利なのですが、そちらとの比較でも金価格の上昇は乖離している感があります。
            https://fred.stlouisfed.org/graph/fredgraph.png?g=tEpt
            債券市場もFedの巨額の買い入れで歪んで来ているのかも?

          • アバター コスモ より:

            > Goldについては、breakevenからの上方乖離があり、昨今の上昇はやや過熱感があるため、ここからの追加エントリーはダウンサイドリスクが大きいように思います。

            はい、短期では過熱感を冷やすための下落は不可避だと思います。

            > 貴金属ストリーミング企業の株式購入は貴金属のロング・コールオプションと同様のイメージなのでしょうか?

            限月が分散された下方での値段に設定された貴金属のコールオプションの運用期間の株を買うイメージです。

            例えば、WPMは金だけでなく、銀や、プラチナ・パラジウムのような白金族の鉱山の鉱物の一定の割引購入権を保有している( https://jp.reuters.com/companies/WPM.TO )ため、金価格だけでなく、銀価格にも注意を払う必要がありますが、これから金先物・金現物ロングよりはマシかな…くらいの感じです。外れたらVOOにして寝かせるだけです。

          • 東大グレアム 東大グレアム より:

            いつも勉強になります。

            貴金属ストリーミング企業について教えていただき、ありがとうございました。
            貴金属が上昇するファンダメンタルズはあるものの、ここまで上がってからロングポジションを更に追加するのは気が引けると考えていたところでしたので、選択肢が広がり助かりました。

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