株式投資の方針

強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく

東大グレアムです。

相場の格言に”強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく”というものがあります。

これは、最も賢明で高く評価された投資家の一人として知られているジョン・テンプルトンの格言です。

Bull markets are born on pessimism, grow on scepticism, mature on optimism and die on euphoria.

The time of maximum pessimism is the best time to buy, and the time of maximum optimism is the best time to sell.

テンプルトン 10の投資理念より引用

昨今のニュースのヘッドラインは概ね悲観的なもので占められています

コロナウイルスの早期収束期待は打ち砕かれ第2波懸念が高まり、人種間の対立と米中覇権争いが激化し、2Qの決算で企業収益の見通し悪化が鮮明になり、政府の給付金削減によって個人投資家主導のお祭り相場が終わろうとしています。

10-Year Breakeven Inflation Rate

10-Year Breakeven Inflation Rate(ブレークイーブンインフレ率、BEI)とは、市場が推測する今後10年間の期待インフレ率を示す指標で、10年国債と10年物価連動国債の利回りの差から算出されます。

7月24日、コロナショック後初めて10-Year Breakeven Inflation Rateが1.5を超えました

3月19日に0.50%のボトムを付けた後、5月以降はほぼ一直線に上昇していることが分かります。約4か月で1%上昇しました。

インフレ率だけ見れば、経済はほぼ正常な状態に戻りつつあるとも取れますが、それは誤りでしょう。

失業率

失業率は、リーマンショック以後徐々に減少してきましたが、コロナショックで跳ね上がりました。コロナウイルスの感染収束が見えず、企業収益の見通しが悪い状況では、失業率が急激に改善することはないでしょう。

売り上げが立たない中、資産を切り崩して耐えてきた企業の倒産ラッシュはまだこれからです。

あと数年の間は、高い水準の失業率が常態化することを覚悟する必要があるでしょう。

スタグフレーション

スタグフレーションとは、「stagnation(停滞)」と「inflation(インフレーション)」の合成語で、経済活動の停滞(不況)と物価の持続的な上昇が併存する状態を指します。

一般的には、フィリップス曲線が示すように、短期的にインフレ率が高い状況では失業率が低下し、逆に失業率が高いときはインフレ率が低下します(インフレーションと失業のトレードオフ関係)。

しかし、スタグフレーションでは、高いインフレ率と高い失業率が共存してしまうのです。これは国民の生活に壊滅的な打撃を与えます。

今回の場合、コロナウイルスという外的要因によって供給側のコストが増加するコストプッシュインフレーションと、国債発行量の急増と財政ファイナンスによる通貨価値の下落が2重要因となっているため、ひどいものになる可能性があると考えています。

コストプッシュインフレーションについては、以下の記事でコロナウイルスによりデリバリコストが上昇したことに触れましたが、これは他の商品やサービスにも当然当てはまることでしょう。

ゴールドがブレイクアウト!インフレの到来に向けて私たちにできることは何か?東大グレアムです。 ゴールドが4月以降続いていたレンジをブレイクアウトし、リーマンショックの時につけた最高値を試そうとしています。...

財政ファイナンスによる通貨価値の下落については、このブログでは何度も言及していますね。

このような悲観的な状況で、米国企業に投資をするというのはばかげていると考える人もいるかもしれません。

しかし、私はこのような悲観的な状況の中でも、投資をやめることはしません

主要指数のIV(インプライド・ボラティリティ)

S&P 500 IV(青線)、NASDAQ 100 IV(赤線)、RUSSELL 2000 IV(緑線)です。

通常、IVは20以下で推移することを考慮すると、25を超える現在の水準は投資家が未だに株式市場に対して警戒感を持ち続けていることを示唆しています。

機関投資家のポジショニング

ISABELNETのツイッターより引用

機関投資家の株式ポジショニングを見ると、個人投資家のハイテク株への熱狂をよそに、いまだに低い水準を維持しています。

過去を振り返ると、機関投資家のポジショニングがこのように低い状態で大きな暴落が起こったことはないため、今後残りのGAFAMの決算やGDP発表、その他ニュースによって-10%程度の調整が起こるにせよ、株式投資から退避すべき時ではないといえます。

まとめ

リターンとはリスクを引き受けたことへの対価です。

実際、投資家は世間が悲観的な時に株式やその他資産に投資をすることで、市場の流動性を供給するという社会貢献をしているのですから、それに対する報酬を受け取って当然とも考えられます。

テンプルトンの格言を再度引用して終わりとします。

”強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく”

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東大グレアム
東大ぱふぇっとの大学時代の親友。主に経済的側面からの短期・中期動向や投資スタイルを解説する。類まれなる頭脳と研究能力で東大ぱふぇっとを支える最強のブレーン。という設定()
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