東大グレアムです。
FOMC以降は株式市場が不安定化しています。
アメリカのコロナウイルスの感染再拡大に加えて、Fedの金融緩和が事実上停止状態になっていることが要因です(最近の記事で何度も書いているのでくどいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが)。
短期的には、株式市場の下落を警戒したほうが良いのかもしれません。
アメリカの感染状況
新規感染者数
死亡者数
新規感染者数どんどん増えてますね。ヤバイですね。
アメリカ人のマスク着用率はアジア人より低いですし、3密状態でデモとかやってたらそりゃ感染者数増えますよ。
草
参考:Why Americans Are Having an Emotional Reaction to Masks
Fedの金融緩和は停止状態
M2(マネーサプライ)
マネーサプライの伸び率はコロナ前に戻っています。
Fedのバランスシート
Fedのバランスシートは縮小に転じています。しかし、これは金融引き締めを意味するのではなく、各国中央銀行へのドル流動性スワップを縮小させたことが要因です。
以下の米国財務証券、モーゲージ担保証券のFedの保有残高を見ればわかる通り、これらの現物の証券保有残高は引き続き増加傾向にあります。
コロナショックで保有アセットのボラティリティが高まり現金化が進んだことに加えて、海外のドル建て債務返済のために一時的にドル需要が逼迫していたためドル流動性スワップを増やしていましたが、国際市場での米ドル不足(ドルクランチ)が緩和されたために、供給量を減らしているのです。
Fedの米国財務省証券
5月以降、増加は鈍っているものの、引き続き増加傾向にあります。
FedのMBS(モーゲージ担保証券)
MBSとは、住宅ローンなど不動産を担保とした多数の貸付債権を証券化した金融商品のことです。こちらは米国財務省証券よりも伸びが鈍化していませんね。不動産に対して、より手厚いサポートをしているといえるでしょう。
ドル流動性スワップ
先ほど説明したように、ドルクランチの緩和によって供給量を減少させています。
金融ストレスが再上昇
以上のように、Fedは金融緩和の速度を落としてはいますが、それは金融市場の落ち着きを反映したものであって、金融引き締めの姿勢に転じたわけではありません。
しかし、投資家はFedが金融緩和の速度を落としていることに対して、不安を感じています。
ハイイールド債のスプレッド
ハイイールド債(投資適格を下回る、BB以下の格付けの債券)と米国財務証券のスプレッドです。
これが大きくなることは、投資家が信用格付けが低い企業の倒産(デフォルト)リスクが高いと見込んでいるということであり、経済の先行きに関する不安感を示しています。
3月23日の株式の底入れと同時にスプレッドはピークを打ちましたが、6月10日のFOMC以降は再度上昇基調となっていることに注意が必要です。
金融ストレス指数
金融ストレス指数(英語:STLFSI/St.Louis Fed Financial Stress Index )は、セントルイス連銀が算出・公表している、米国(アメリカ)の金融市場の緊張度や不安度(ストレス)を示す指数です。
18の週次データ(金利や利回りスプレッド、その他指標)から構成されているため、経済の金融ストレスの程度が変化すれば、データ系列が変動する可能性があります。金融ストレス指数は、毎週金曜日に前週分が公表されます。
金融ストレス指数は1993年末から算出されており、指数の平均値がゼロになるように設計されているため、ゼロが通常の金融市場の状態を示しています。 ゆえに、ゼロ以下であれば平均以下の金融市場のストレス(緊張度や不安度)を示唆しており、ゼロ以上であれば平均以上の金融市場のストレスを示唆しています。
また、金融ストレス指数は、その数値が上昇してくれば金融市場のストレスが高まっていることを示し、その数値が低下してくれば金融市場のトレンドが低下していることを示しますので、これだけで考えれば、金融ストレス指数の上昇は株価のマイナス要因、金融ストレス指数の低下は株価のプラス要因となります。
金融ストレス指数より引用
こちらもFOMC以降の12日にはプラスに転じました。
株式市場
こうした背景もあり、株式市場はFOMC以降は下落トレンドとなっています。
S&P500
ナスダック100
RUSSELL2000
小型株指数であるRUSSELL2000が比較的弱いのは、流動性が十分に行き渡っていないことを示唆しています。
こうした足元の不安定な状況はあれど、私は中長期的な上昇に対しては楽観的です。
個人の貯蓄率
個人の貯蓄率はかつてない水準まで積みあがっており、これが放出されれば資産インフレや消費財のインフレにつながると考えられます。
パウエル議長の力
また、今までの記事で何度も書いてきた通り、株式市場の大幅な調整は逆資産効果によって実体経済の回復を阻害することとなるため、Fedは全力で阻止するでしょう。システマティックファンドのポジションが浅いこともあり、下落幅は大したことはないと思われます。
しかし、株式市場がナーバスな雰囲気になってきたこともあり、パウエルが正常化、という言葉を口にしたりそれを仄めかす発言をするだけで、市場は調整するでしょう。
中央銀行が市場に与える影響が大きくなりすぎた現在、投資家は市場の次の動向を読もうと思えば、パウエル議長の顔色をうかがうしかないのです。
PVがたくさんあるこのブログに、パウエル議長のカッコイイ写真を貼って褒めておけば、金融緩和をしてくれるに違いありません()
こんな時は”合コンさしすせそ”を使いましょう!
さすがイケメンパウエル議長!カッコイイ!!
パウエル議長が金融緩和に懸ける想い、知らなかった!
一言で市場を動かせる男!すごい!
金融緩和のセンスいいね!
そうなんだ!
パウエル議長が何を話しているかは皆さんの想像にお任せします(適当)。
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