株式投資の基本

【本質】企業業績と株価が連動する理由とは何か?【ご質問への回答】

東大グレアムです。

以下のご質問に回答させていただきます。

よろしくお願いいたします。

株価と企業の業績に関するご質問ですね。

なぜ株価と業績はリンクするのでしょうか?

ご質問

突然の質問失礼します。
いつもツイート参考にさせていただいてるものです。
株価と企業の業績がリンクするのはどうしてでしょうか?配当が上がるからでしょか?潰れにくいからでしょうか。

そこの部分がずっと理解できなくて唐突に質問してしまいました。

一度発行してしまった株は企業にとっては株価が上がろうが下がろうがどっちでも良いような気がしてしまいます。投資家にとっても潰れて株が紙クズ同然とならない限りは、業績は上がろうが下がろうが関係ないようにも感じてしまいます。
投資を始めたばかりで素人で大変申し訳ないです…

ものすごく初歩的なことを聞いているようでいて、本質を突いた質問です。

そもそも株式とは

ベンジャミン・グレアムの言葉を引用します。

グレアムは、株主は株式を『ビジネスを受領できる所有権』として考えるべきであると薦めた。心にそのような見方を持って、株主は、気まぐれな株価の変動にあまり気を煩わすべきではない。短期間で見ると市場は、投票機械のように振舞うが、長期間で見るとおもりを計る機械のように行動する。つまり長い目で見れば、株式の価格とその本来の価値は等しくなる。

Wikipedia ベンジャミン・グレアム

例えばあなたが新しく会社をおこしたり、既にある企業が新規の事業を始めようとしたとします。最初から手元に事業をするだけの十分な資金があることは少ないですから、会社は事業を行うための資金を投資家たちから募ることになります。

投資家は将来の見込みのある企業に対して出資し、その証明として株式を取得します。

当然、投資家も見返りを求めて出資しており、株を保有することで以下の権利を得ます。

株主の権利

・株主総会の議決権

・事業で得た利益の一部を原則として出資比率に応じて配当として受け取る権利

・会社が解散したときに利益が余っていればそれを分配してもらう権利

 

よって、企業にとっては株価が下がると投資家たちからの出資額が下がるので、お金が無くなって困るわけです。

株式は銀行からの借金と違って利子をつけなくてもよいし、仮に経営破綻した場合は出資額を返済する義務もありません。これは、企業が自身の”信用”を用いて投資家たちから資金を自主的に集めているからです(自己資本)。

株価の変動について

それでは、

なぜ株価と企業の業績がリンクするのか

という質問についてお答えします。

株価は投資家の期待

出資者である投資家が、例えば社長の素質やビジネスモデルに期待が持てると思ってスタートアップの未上場企業に投資するとします。この企業に投資しておけば後になってから投資した以上の成果を上げてくれるだろうと期待して投資するわけです。

上場企業の場合も同じで、この会社が現在行っている、あるいは今後始めようとしているビジネスは素晴らしいものだ、だから将来もっと良い会社になり、その株式を所有している自分もその恩恵を受けられるだろうと期待して投資するわけです。

証券の数字だけを見て、株価が上がるだろうから後で売って儲けようという、最初から売ることを前提としたものは、投機であって投資ではありません

以上のように、株式の価値はみんなの期待によって成り立っているので、新商品の発表等によって期待が大きく膨らんだりすると、短期的に会社の実力以上に評価される場合もあります。また会社そのものの要因以外にも、政府が特定の産業を優遇する措置をとったり、中央銀行がお金をばらまいたりといったことによっても株価は上昇します。

逆に事業がうまくいかずに業績が悪くなって投資家を失望させたり、経営陣がスキャンダルを起こして会社のイメージが悪くなったり、政府の債務が増加して国の将来が懸念されたり、市場が過熱して中央銀行が市場からお金を回収したりすることによって株価は下落します

みんなの期待によって成り立っている以上、株式の価値は投資家たちの心理状態を反映したものとなり、会社の事業が長期的に生み出す本質的価値と乖離することがあります

これがグレアムのいう”短期間で見ると市場は、投票機械のように振舞う“ということです。

株式の本質的価値

しかし、市場は長期間で見るとおもりを計る機械のように行動する。つまり長い目で見れば、株式の価格とその本来の価値は等しくなる。”仮に株価が一時的に過大評価されたり過小評価されたりしても、永久にそのままであるわけではなく、やがて情報が広まり、正しい評価に基づく価格へ変わっていくのです。

これは、株式の取得が本質的に事業の一部を保有することに他ならないからです。

よって、業績が下がることは、投資家にとっては自分の保有する事業の価値が下がったことと同じことなので、損をすることになるのです。

まとめ

東大バフェット
東大バフェット

例のごとく東大グレアムは天才なので、1回読むだけで全部理解できちゃうんですよね。

というわけでこうして東大バフェットがまとめを作るわけですが…。

  • 元来、株式は資金を集めるためのもの
  • 株価は投資家の期待によるもの

てか追記を書いていたら長くなっちゃったので、また後日に東大バフェットからも新たに記事出しますね!

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POSTED COMMENT

  1. アバター ロッタ より:

    初めまして。いつもブログやツイートを拝読し参考にさせたいただいております。

    私も株価の変動理由について理解できていなかったので、大変勉強になりました。

    初歩的な疑問ですが、
    ①株は上場や発行した時にのみ会社に出資額が入ってくるのでしょうか?
    発行後は投資家同士で売買され、株価が変動しても株式会社には出資額の点では恩恵がないように思えます。

    ②会社は長期的に見て成長するとはいえ、配当を出し続けると損をするのではないか?
    上記とも関係するかもしれませんが、例えば年10%の配当を出し続けると、11年目以降は出資を受けた額以上に株主に還元してしまい損失になるような気がします。

    対価も払わず恐縮ですが、御回答いただけたら幸甚です。

    • 東大グレアム 東大グレアム より:

      ①株は上場や発行した時にのみ会社に出資額が入ってくるのでしょうか?
      ⇒その通りです。”過去の”資金調達には影響はしませんね。
      しかし、株式は自己資本であり且つ、会社の信用・価値を表す指標なので、株価が下落すると将来増資をするときにも困りますし、
      人材獲得が困難になったり企業買収の的にされかねなくなったりと別の面でも経営に支障が生じますね。

      ②記事化を検討します。単純に企業の資金調達の面から考えれば、配当なんて出したくはないですからね。

      • アバター ロッタ より:

        お忙しい中、返信いただきありがとうございます。

        投資初心者としては、株価や持株比率のバランスを取ることも企業そのものの業績とは別に経営手腕が問われそうです。

        高配当株は横ばいのチャートを見ると貧○に欲情するようなものなので、興味がそそられません。書いててなんですが、巨○だとしても垂れてしまうので諸行無常ですね。

  2. 東大バフェット 東大バフェット より:

    質問あざます!(久しぶりにマトモな方からの質問で嬉しい!)
    東大グレアム担当の記事なので彼(もしかしたら女の子かもしれない)に答えてもらいますね!

    • アバター ロッタ より:

      いつも変な人たちに絡まれて大変そうだなと思ってみています。
      美少女からの返答楽しみにします。

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