和製バフェット軍の方より以下のようなご質問を頂きました。
※多忙で返信が遅くなりすみません。。。。。
おはようございます!いつも楽しみにブログをみさせてもらっています。私も和製バフェット軍です。
マイクロソフト、マクドナルド、VTI、VGT、スターバックスに投資しています。いきなり質問があるのですが、
TECL(VGTのレバレッジ3倍)についてです。
インデックスなので、長期的にみれば投資しても大丈夫かと思いますが、検索してもほとんど情報がでてきません。2019年初からみたら株価も約3倍と絶好調のようにみえます。なのに有名ブロガー達は誰も購入しておりません。これは何か裏があるのでしょうか?
もし投資するなら、レバレッジを効かせているので、ボラが激しいため分散投資のほうがよいと思いますがどうでしょうか?
あと経費率が年1.17%とありますが、これは1年間に何回も売買を繰り返した場合はその売買のたびに経費がかかるという認識でいいのでしょうか?VTIなどが経費率が安すぎて今まで気にもとめてなかったので疑問を持ちました。以上、いきなり質問しておこがましいのですが、お時間のあるときでいいのでご返信、またはブログにアップしていただけると助かります。お手数ですがよろしくお願いしますm(_ _)m
KKK様より
KKK様、ご質問ありがとうございます。また、いつもブログを見てくださりありがとうございます!!
和製バフェット軍でグロース株+VTI+VGTに投資されているとのことで、東大ぱふぇっとと投資方針がかなり近そうです。
保有額順に並べているのであれば、東大ぱふぇっとよりも個別株の割合が大きく、よりリスクを取ってより大きなリターンを狙っている形ですね。
2020/1/25追記
この記事は少々古めの記事です。
レバレッジETFについてはこちらにまとめてあるので、こちらをご覧ください。
レバレッジETFについて簡単な解説
まず、レバレッジETFに対する理解をしておくべきかと思ったため、簡単に解説を加えます。
どうやって3倍の値動きを実現しているのか?
借金をして3倍のポジションを取っていることで、3倍の値動きが実現されています。
あなたが100ドル分、TECLを購入した場合、ETF運用会社は200ドル借金をして300ドル分VGTを買い付けます。こうして値動きが3倍になっているわけです。
借金をするということは、金利が掛かります。
この金利はどこに乗っているのか?それは経費率です。
VGTの経費率はたしか年0.10%くらいだったと記憶しているので、TECLの経費率が1.17%なのであれば、すごい雑計算ですが金利分が0.87%くらい乗っている形になるでしょうか。
借金をしてまで株に投資したいか?
ここが重要でしょう。
ちなみに経費率については日割りで掛かるものなので、売買のたびに経費がかかるわけではないですよ。売買のたびに掛かるのは売買手数料と税金ですかね。
1日単位でのみ3倍の値動きをする
レバレッジETF(TECL)では、毎日売買を繰り返すことで、ポジションが常にVGTの3倍になるように調整し続けます。その結果、長期(というか2日以上)で見ると乖離が発生します。
文章で説明するより、以下の表を見て頂いたほうが早いでしょう。
VGTとTECLを100ドルずつ購入し、10%上昇、10%下落、10%上昇、10%下落を繰り返した場合のシミュレーションです。
Date | VGT | VGTの変動率 | TECL | TECLの変動率 |
1 | 100 | 100 | ||
2 | 110 | 10% | 130 | 30% |
3 | 99 | -10% | 91 | -30% |
4 | 109 | 10% | 118 | 30% |
5 | 98 | -10% | 83 | -30% |
※経費率の違いを一切無視して単純化しました。
いかがでしょうか。
上記のような値動きをした場合、VGTは2%程度の下落ですが、TECLは17%も下落しています。
レバレッジETFはレンジ相場に対して圧倒的に弱いです。
ここを理解した上で買うようにしましょう。
なぜこのような乖離が起きるのか?
すごい感覚的な説明をしますと、10%上がってから10%下がるのと、30%上がってから30%下がるのでは後者のほうがでっかい影響を受けますからね。
すごい極端な例を考えると、1日で33%以上の下落が起きた場合、レバレッジ3倍ETFは株価がカスになりますよね。
ちなみに東大ぱふぇっとはかつて少しだけSPXL(VOOの3倍レバレッジETF)を買っていましたが、値動きが激しすぎて眺めている分には面白かったですw
VGT特有のリスク
VGTも確かにインデックス投資ではあるのですが、VTやVOOよりはリスクが上がっていることは認識しておきましょう。
- 世界全体は成長しているだろう
- 米国全体は成長しているだろう
- 米国の情報技術セクターは成長しているだろう
といった感じですね。下に行けば行くほど、より投資対象が狭まっているのが分かるかと思います。
有名ブロガーが誰も購入していない
これは何ででしょうかね。
簡単に仮説を立ててみました。
- そもそも認知されていない
- そもそも買えない
- リスクが高くて敬遠
そもそも認知されていない?
ちなみに東大ぱふぇっとはTQQQ(QQQの3倍レバレッジETF)は知っていましたが、TECLは知りませんでした笑
そもそも買えない?
東大ぱふぇっとがメインで用いているSBI証券だと取扱がないみたいですね。
あ、楽天証券だと買えますね。
追記:SBIでも買えるっぽいです。検索ミスってたっぽいです。。。すみません。。。
リスクが高くて敬遠?
東大ぱふぇっとがSPXL(VOOの3倍レバレッジETF)やTQQQ(QQQの3倍レバレッジETF)を保有していない理由はこれですね。
そもそも借金をしているため金利が高い分、経費率が高いです。
加えて、マイナスの値動きも3倍のため、特にレンジ相場において劇的なダメージを食らいます。
ていうか金利を払って借金をして株を買うくらいなら、まずBNDを全売却して現金も全部株に突っ込みますね。これは東大ぱふぇっとがフルインベストメントを出来ていないのが悪いのですが。
結論
今年のように年初からの上昇が凄まじい年においては、3倍レバレッジETFは劇的なリターンを生み出します。当然ですが。
一方、マイナスの値動きの効果も3倍なので、レンジ相場や下落相場ではどんどん株価が下落していきます。
加えて、金利を払って借金をして株を買っている状態のため、経費率が高いです。
ちなみに東大ぱふぇっとは、暴落時に仕込むのはアリかな?と思っています。
仮にですが、1日で株価が20%も暴落するような事件が起きたとするじゃないですか。
そういうときに買い増す精神力があるかどうかは不明ですが、そういう時に宝くじ的なノリでレバレッジETFを買うと面白そうだなぁ的な。
以上で回答になっているでしょうか。KKK様の参考になれば幸いです。
相場予測noteを無料お試しできるキャンペーン!
- 相場当てまくりの相場予測noteを無料で読める!
- 秘密の爆益銘柄を無料でチェックできる!
- 紙書籍が郵送されてくる!
- 総額1万円相当を無料でプレゼント!
超豪華な特別キャンペーンをIG証券様が実現してくれました!
- 私の相場予測を無料で読める!
- 総額1万円相当のプレゼントを無料でゲットできる!
IG証券でしか取り扱っていない投資対象が山ほど存在するため、私のように幅広い投資対象へ投資するなら必須の口座ですね!私自身もIG証券を利用しています!
秘密の爆益銘柄も公開中!
ブログの記事は全て無料で読めますが、相場予測noteに関しては有料記事となっています。
予言書とか言われちゃうレベル!?
驚異の的中率!爆益銘柄の公開!
別格すぎる相場予測を公開中!