投資の基本って、「長期・分散・積立投資」ってよく言うじゃないですか。
証券会社やロボ投信なんかがよく提唱しているものですね。
長期分散積立投資でリスクを軽減しよう!っていうやつですね。
でも、ドルコスト平均法でリスクが軽減されるという言説、東大バフェットの数学的直感に反するんですよね。
ドルコスト平均法とは
ドルコスト平均法とは、毎月or毎日、一定の額を積立投資することで、
「株価が高い時は購入数を少なく出来る」
「株価が安い時は購入数を多く出来る」
という理論です。これにより、時間的な分散も図れるため、リスクが軽減されるとのことです。基本的には、売買手数料の掛からないインデックス型投信への積立投資が想定されているかと思います。
以下の図を見ていただくと分かりやすいでしょう。

これ、東大バフェットの数学的直感に反するんですよね。
でも何故か巷では流行っているんですよね。
- 長期投資・・・20年スパンで考えれば世界は成長しているはずだし、ガチホールドしていればリスクは減るだろう。←わかる
- 分散投資・・・どの企業、どの国が発展するかは分からないし、米国or世界全体の平均点を取ればリスクは減るだろう。←わかる
- 積立投資・・・投資するタイミングを細かく分散することで、時間的な分散も図れるためリスクは減るだろう。←直感に反する
と言った感じです。
以下では、
- ドルコスト平均法による投資
- 最初に一括で投資
の2つの投資法を比較してみましょう。
分かりやすい説明
以下では、チャートの形をざっくりと4つに分解して、それぞれのパターンについて考察してみます。
ドルコスト平均法が有利な例
レンジ相場
端的に言うと、「下がって上がってを繰り返すレンジ相場」ではドルコスト平均法が有利に働きます。
例えばこんな感じのチャートですね。以下のようなチャートにおいて、毎日1000円の積立投資を行っていたら、「安い時は購入数を多くする」ことが出来るでしょう。各証券会社はこれを謳い文句にしているわけです。
下落トレンド
以下のような下落トレンドの場合も、最初に一括で購入するよりもドルコスト平均法の方が有利です。
この場合、最初に一括で投資をするよりも、無限ナンピンを繰り返し続ける方が購入単価は安くなりますね。
なお東大バフェットはインデックスが対象であれば、無限ナンピンをしても構わないと考えております。
長期で見ればインデックスは上向くと信じることが出来ますので。
一方、株価が下がると配当金の利回り自体は向上するため、配当金を目当てに投資するのであれば、下落トレンドの高配当株個別株を購入することになるでしょう。
ただ、東大バフェットは精神力が弱く、総資産額が気になってしまうため、上向くか分からない個別株を無限ナンピン買いすることは出来ないですね。
もっとも、東大バフェットが300万円近く保有しているマイクロソフトがいつ暴落するか、それとも上昇をし続けるのかは神のみぞ知るところです。
ドルコスト平均法が不利な例
レンジ相場その2
上がってから下がるレンジ相場の場合、最初に一括で買ったほうが安く買えますね。
つまり、積立投資を続けていってしばらく経ってから値下がりした場合、大きく損をするというリスクを抱えているわけですね。
積立投資開始後、しばらくは上昇トレンドが続き、その後下落した場合は、
積立投資よりも最初に一括で購入したほうがお得ですよね。
ドルコスト平均法により、時間が経てば経つほどリスクが上がってませんかね。
上昇トレンド
いやもう説明の必要ないと思うんですけど、最初に一括で購入したほうが普通に儲かりますよね。
当たり前ですが、上昇トレンドなら最初に一括で購入したほうがお得ですよね。
ところでインデックスって長期で見れば見れば右肩上がりのチャートを描くんですよね?
であれば最初から全部突っ込んだ方が良いのでは?
そもそも、例えばVOOなら年率平均7%で上昇するのなら期待値的にプラスですし、とっとと購入したほうが機会損失を防げますよね。
ドルコスト平均法、おかしくないですか?本当に時間の分散が出来ているんですかね。
数学的な説明
数学的な説明を思いついたのですが、それを書くには時間が足りなすぎるので、また改めて後日書きます。一記事20分で!とピッフィーさんからご指導頂いているのに、既に60分オーバーですからね。
ドルコスト平均法では時間分散が出来ていないことを数字で示します。(予定)
現実問題として
理論上はドルコスト平均法よりも最初に一括で投資するほうが正しいとしても、現実問題として難しい面もあります。
投資始めたての頃は株を買うのが怖い
完全に精神的な問題ですね。「一気に株を買って、その直後に暴落したらどうしよう?」と不安になりますからね。
数学的にはフルインベストメントが正解だと分かっていようと、実際は怖くて出来なかったりします。
購入資金の問題
元々貯金がたくさんある状態から「株式投資デビュー」をしたのであれば一括で投資する資金がありますが、「今から資産を作ろう」という段階であればそんなの無理ですからね。
とすると毎月の給与から一部を積立し続けるのが現実的な解答となるわけです。
現に東大バフェットも毎月5~10万円程度を投資信託に積立投資しております。
まとめ
上記のような説明を投資未経験者に行ったところでよく分からないでしょうし、各証券会社はとりあえず「長期分散積立投資」を謳っているのではないでしょうか。
ところが米国株ブログ村には凄腕の投資家の方々がたくさんいらっしゃるわけですよね。
であれば証券会社の言うドルコスト平均法についても一度疑ってみるのが良いのではないでしょうか。
なお、図をWealthNaviより引用させて頂きましたが、東大バフェットはWealthNaviを応援しております。批判する意図ではございませんよ。

本ブログは無料で記事を公開しておりますが、本ブログがお役に立てたようであれば下記noteリンクよりサポートを頂ければ幸いです。
より質の良い記事の執筆や更新頻度の向上など、今後の有益な発信のために活用させていただきます!
初心者はまずはコレからスタート!
別格のインデックス投資を学べます!
レバレッジを始めたい方向け!
レバレッジ初心者からでも大丈夫!
さらに深い理論がここに!
究極のインデックス投資を学べます!
リスク管理が気になる方へ!
注意すべき点をまとめてあります!
東大バフェットのポートフォリオ!
全体像から解説しています!

ドルコスト平均法は
ただの営業トークでしょ。
投資したいけど手元に纏まった金が無い?
そうですか?残念でした。またどうぞ。
じゃ営業に成りませんよww
貯まってから来て下さい。
じゃ間口が狭過ぎですしね。
貴殿のようにそこを分かっている方なら問題ないのですが、
・分かっていない方
・分かっていない上でそれを発信している方
もいるかなと思い、角の立たない書き方をしたまでですね。
いや~、まあどう書くべきかは迷うんですけど気を使い過ぎなんでしょうかね。
いつも楽しく見ています。
投資信託であること、長期投資であること、バイアンドホールドである条件であれば、理論上は一括が有利だと私も思います。でも人生なにがあるか分からないし、急遽お金が必要になる人もいるでしょう。長期投資で始めた人も短期投資になってしまうケースもあると思います。病気、結婚、出産、マイホーム購入、学費等の出費等。そんな時のために、平均点が取れるドルコストは有効な方法だと思います。上がって下がって上がってもとの位置に戻ればプラスになることもあります。結局は人それぞれです。一括投資でもドルコストの人よりもリターンが悪かったら、ドルコストが正解になりますし、一括投資のほうがリターンがよかったら、一括投資が正解です。
前半については仰るとおりだと思います。
「生活防衛資金」を確実に確保するのがこの記事における暗黙の大前提となっていますね。
ただ、一方で、「インデックスは年率平均7%で上昇する」ため、期待値的に言うなら「お金が必要なタイミングまでフルインベストメント」「必要になったタイミングでその分を躊躇いなく売って利用する」が正解となります。
もちろんこれは数学的に言っているだけですが。
後半については、結果論的なところに近くなってしまいますね。「下がった時に買えるか?」という話になるので、「ドルコスト平均法で下がったところを拾えた」「初期一括投資が最も安いタイミングだった」のどちらになるのかは神のみぞ知るところです。
まあちょっと後編も書いて見るのでよろしければご覧ください。
末筆ながら、いつも楽しく見て頂けてるとのことで嬉しいです!今後もよろしくお願いします!
私はお客様に案内する側ですが…
おっしゃるように長期、分散と同列に時間分散を考えるのはおかしいですね!
すでに余裕資金のある人には一括の方が長期でみれば効率がいいです。
ただ…初心者にとって常に買いのポジションを持つことが精神安定上大きいです!
上がっても嬉しい、下がっても嬉しいので精神的には最強です笑
早く始めること、続けることがなによりも大事ですね!
>長期、分散と同列に時間分散を考えるのはおかしい
本当にその通りです。投資タイミングの分散は時間の分散にならないんです。
ちょっと夜に数字で示した記事をUPするのでそちらも見て頂ければと思います!
精神安定についてはその通りです!