公金によるBTC貯蓄の流れが増していくのではないかと噂になっていますね。

質問

2025年05月09日　回答

りおぽんさん教えてください。
ニューハンプシャーの州法成立を皮切りに、公金によるBTC貯蓄の流れが増していくのではないかと噂になっていますね。
今更なのですが、なぜ貯蓄対象はイーサリアムとかでなくBTCなのでしょうか。以前、イーサリアムは量子コンピュータによる解読に技術上対応できるがBTCは対応できないと何かで読みました。それが実現するのが数十年先の話であっても、公的機関が備蓄するなら100年の計であるはずなので、素人目にはBTCは適切じゃない気がするんですが。

回答

この辺は言い出したらキリがないんですよ。イーサリアムとビットコインはもともと似て非なるもので、イーサリアムはブロックチェーンプラットフォームなんです。一般的にイーサリアムと言われる仮想通貨は、このブロックチェーンプラットフォームのネイティブコインです。

ですからイーサリアムは量子耐性を付けやすいのは確かです。イーサリアム2.0が量子耐性がある公開鍵暗号を3-5年後には実装する見通しです。しかしビットコインもイーサリアムも第2世代の暗号通貨です。イーサリアム創設者の1人、チャールズ・ホスキンソンは第3世代のカルダノをすでに投入しており、こちらの方が量子耐性が高いと主張する人もいます。

しかしこれらは「暗号通貨界の内輪の主張」なんです。量子コンピュータの世界では飛躍的にその処理性能が上がっていくと考えています。そうなるとイーサリアム2.0だろうとカルダノであろうと、公開鍵を使っている以上、量子耐性はないーーそれが量子コンピュータ世界側の見方なんです。この話を信じるとすれば、仮想通貨のセキュリティは今後数年で破られる運命にあります。

これを脅威ではないという人もいれば脅威だという人もいます。ただ量子コンピュータ側の主張が正しいとすれば、公開鍵暗号の脆弱性を免れる仮想通貨はまだないことになります。