インフレ再燃⁉️アメリカの財務長官、トランプ政権での経済政策を語る。～ベッセント氏の発言から、トランプ政権での経済政策を解説！～

【インフレ再燃⁉️アメリカの財務長官、トランプ政権での経済政策を語る】

～ベッセント氏の発言から、トランプ政権での経済政策を解説！～

トランプ政権での財務長官に就任したスコット・ベッセント氏についてまずは解説しますね。

ベッセント氏：ジョージ・ソロスのソロス・ファンド・マネジメントで活躍後、自らキー・スクエア・グループを設立するなど金融業界で長年にわたる実績を積み重ね、ドナルド・トランプ大統領下で第79代米国財務長官として就任した人物。

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【10年物国債利回りの低下に注力】

・ベッセント氏は、トランプ政権が連邦準備制度による短期金利の引き下げではなく、10年物国債利回りの低下に重点を置いていると主張。

【エネルギー供給拡大とインフレ抑制の推進】

・エネルギー供給の拡大とガソリンや灯油などのエネルギー価格の引き下げが、インフレ抑制と消費者の将来に対する楽観感向上につながると強調。

【3-3-3政策の支持】

・財政赤字をGDPの3％に縮小し、1日あたり300万バレルの原油生産増、経済成長率を3％に維持する「3-3-3政策」を掲げ、民間主導の経済回復を目指す姿勢を表明した。

【2017年減税措置の恒久化】

・今年末に期限が切れる予定の2017年の減税措置（Tax Cuts and Jobs Act, TCJA）を恒久化することで、米国経済の成長と国際競争力の維持を図ろうとしている。
・2017年税制改革法（TCJA）とは法人税の引き下げや個人所得税の変更､税制優遇措置を行い経済成長促進の目的としていた｡

【行政効率化部門（DOGE）へのアクセス権付与】

・ベッセント氏は、財務省の決済システムに対し、イーロン・マスク氏率いる「行政効率化部門（DOGE）」に政府支出を監視し必要に応じて制限するためのアクセス権を付与する決定を下した。
・この措置は、以前マスク氏側近のシステムアクセス拒否を巡る対立の結果、上級公務員が休職・退職に追い込まれた事例を受けたものであり、トランプ政権が議会承認済みの資金支出を一方的に管理する新たな手段となる可能性がある。
・なお、現時点では実際の運用能力はまだ付与されておらず、政府支払いのブロックは行われていない。
・この決定に対しては、政治的動機による決済システムへの干渉が国家や経済に深刻なリスクをもたらすとの懸念が、民主党上院議員などから表明されている。

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【短期金利と10年債利回り】

10年債利回りについて少し解説をしますね。

去年9月、FRBは利下げを開始しました。

利下げをすれば通常なら金利が下がっていきます。

ただ、今回は利下げをしたにも関わらず、実は10年債利回りは上昇しているのです。

これは米国債の需要に対して供給が多すぎるのが原因です。

✅供給面
アメリカの財政赤字が膨らんでいる以上、米国債の供給量は多くなってきています。だからこそベッセント氏は「財政赤字をGDPの3％に縮小する」と発言していますね。

✅需要面
利下げによってインフレが再燃する懸念が出てきたため、米国債が売られているのです。実際に私は相場予測noteで「インフレは再燃する」と2年前から書き続けています。

米国10年債をショートするのは、1つの投資戦略かもしれませんね。

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