質問
よく記者のインタビューから逃げる方がいますが、
りおぽん氏も取材のために誰かを追いかけ回したりしましたか?
回答
僕は事件記者ではありませんし、記者から走って逃げなければならないような「小物」の担当をしたことがありません。ただ、記者の質問を無視して通り過ぎていくような人は多いので、それに縋りついて、質問し続けるようなことはありました。
例えば、記者になって初めて担当した中曽根康弘首相がまさにそういうタイプの人だったので、彼の「ぶら下がり」では、「総理、ひとことお願いします」と他の番記者と一緒に叫び続けました😅。まあ、官邸番の若手記者はそれが仕事なんですが。
ただ、ある程度の経験を積んでからの僕の取材ポリシーが、他の記者とは違ったので、追いかけ取材をしたことは、人よりはるかに少ないと思います。例えば官庁取材では、事務次官や局長クラスの人を追いかけて、何か聞き出そうとする記者が多いんですが、僕は「課長補佐クラスの若手」と飲み仲間・遊び友達になるよう、心掛けたんです。
官庁で実際に政策を起案したり、政策を通そうと汗をかいているのは、そのクラス(30代)なんです。本当のことは彼らが知っています。そんな彼らに時間がありそうな時、お酒に誘って、僕が奢りました。まだ記者にマークされることが少ない彼らなので、不平不満も含め、けっこういろんなことを話してもらえたものです。
こうした若手を情報源にして、彼らから詳細な内部情報をもらっておいた上で、「最後の言質」だけを事務次官や局長クラスから取るのが、僕のやり方でした。そこで「イエス・ノー」などの短いひとことを取れればいいので、あまり追いかけずに済んだんです。
僕がした短い質問に、事務次官が他の記者には見えないよう、手で小さく「バツ」を作ってくるようなやり取りもしました。それでわからないようなら、取材記者ではありません。
企業取材でも、これは一貫した僕の取材手法でした。新製品情報を抑えたいなら、マーケティング担当や工場の技術者と仲良くしておけば困らないし、提携などの経営戦略周りだったら、財務や経理、経営企画などの中堅と仲良くなることに努めました。
本来、こういう取材は広報を通してアポを取る必要があるわけですが、僕が得意にしたのは「友だちになってしまい、一緒に遊びに行くこと」でした。そこまでは企業広報も制限できませんからね。最後は研究所や事業所も広報を通さず、出入りすることがフリーパスになってしまうことがよくありました。広報の偉い人に「もう広報を通さなくてもいいから、記事にする時だけは先に教えてください」と言われたこともけっこうあります。社長人事なんかも、僕がつかむ方が広報より早かったので、彼らにはむしろ教えてあげた方です。
こうした取材ポリシーだったので、記者会見の類いはあんまり重視しませんでした。何が発表されるのか、その内容はだいたいわかっていたので、まあ、あれはセレモニーみたいなものなんです。ただ、財務担当役員なんかには記者会見終了後、ぶら下がって雑談するのが楽しみでしたけど。
記者会見で何か初めて知るような記者は怠惰で出来が悪いと思っていました。偉い人を追いかけるのは「最後の一言」を言わせるためですが、こっちが全部わかっていることが伝われば、相手も逃げたりしません。その結果、他の記者には意味のわからない、謎のやり取りをすることも多くなりましたけど。
「不祥事で社長が公開の場で謝ったひとこと」なんて、どんなバカな記者でも取れることですから、僕はあまり重視しませんでしたし、デスクも僕のやり方を知っていたので、そういうことはあまり頼まれませんでした。「逃げる取材対象を記者みんなで追いかける」なんていうことは、あまり出来の良くない記者たちがやらされる仕事です。運動には良いでしょうけど。
相場予測noteを無料お試しできるキャンペーン!
- 相場当てまくりの相場予測noteを無料で読める!
- 秘密の爆益銘柄を無料でチェックできる!
- 紙書籍が郵送されてくる!
- 総額1万円相当を無料でプレゼント!
超豪華な特別キャンペーンをIG証券様が実現してくれました!
- 私の相場予測を無料で読める!
- 総額1万円相当のプレゼントを無料でゲットできる!
IG証券でしか取り扱っていない投資対象が山ほど存在するため、私のように幅広い投資対象へ投資するなら必須の口座ですね!私自身もIG証券を利用しています!
秘密の爆益銘柄も公開中!
ブログの記事は全て無料で読めますが、相場予測noteに関しては有料記事となっています。
予言書とか言われちゃうレベル!?
驚異の的中率!爆益銘柄の公開!
別格すぎる相場予測を公開中!