質問
積立投資の運用についてご相談させてください。
iDeCoには概ねオルカン(50%)、先進国債券(30%)、ゴールド(20%)のような配分で充てていますが公務員なので大した額にはなりません。NISA積み立てはオルカンでなくSP500で似たような配分で月収の10%程を充てています。
こういうものは、心を無にしてひたすらつみたて続けるのが良いのでしょうか?もし配分の見直しや利確などをするとしたら、どのようなタイミングでどのような考え方に基づいて行うのが良いでしょうか?
具体的なアドバイスや考え方のヒントなどいただけたら嬉しいです。
回答
お給料の中から毎月コツコツ積み立てる投資と、ある程度まとまった金額を株式で運用するタイプの投資では、「異質なもの」と考えた方がいいです。前者は大切な虎の子ですから大きなリスクには晒せませんが、後者は例えゼロになっても退場するだけで生活に困らないお金でリスクを取ってやるものです。取ってるリスクが違うんですから、リターンも当然異なります。積み立て投資は、今や誰も金利を期待しない銀行の定期預金の「ちゃんとそれなりの金利が期待できるもの」です。
ですから、積み立て投資では、まず「◯◯歳まで◯◯◯◯万円の資産が欲しい」と目標を設定します。現在口座にいくらあるか確認して、毎月どれぐらい積み立てていくか、自分の今後の給与上昇カーブを予想して試設定します。
そして積み立てる対象も選定します。それぞれの商品の過去20年ぐらいの平均年利を算出、これを元に将来の「想定利回り」を設定します。
これで現在の投資元本、今後の積み立て金額、想定利回り、運用期間が決まったわけです。マネーフォワードなどに積み立て投資のシミュレーションツールが落ちていますから、これで以上のパラメータを入れて、予定通り目標額に到達するか確認します。目標に未達であれば、ウェイトを変えたり、商品を変えたりします。これを繰り返して目標額に行くように調整します。
方針が決まれば、あとは迷うことなく、淡々と毎月積み立てる方がいいでしょう。
当然ですが当初の予定と現実の結果は異なってきます。1年に1回ぐらいのペースでパフォーマンスチェックをするといいと思いますが、年単位でリバランスするのはやり過ぎだと思います。株価の大暴落ぐらいはスルーして積み立てを続けます。継続的なパフォーマンスが芳しくない時だけ、5年に1回、よく検討して今後の投資方針を見直すぐらいで十分です。
現在のオルカン半分、残りを債券と金で分けるという場合、株式のパフォーマンスが高い時は金や債券のパフォーマンスが下がりやすく、逆に株式が不振の時には金や債券が買われやすいです。手堅い運用方針ですが、お互いが消し合うので、パフォーマンスは抑えめになると承知しておいた方がいいです。積み立て投資であれば、それでもいいですが。
こんなところが僕の私見です。
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