11月に行われる米大統領選挙に向けて、6月27日にCNN主催で1回目のテレビ討論会が南部ジョージア州アトランタで行われました。
民主党ジョー・バイデン大統領VS共和党ドナルド・トランプ前大統領の直接議論で両者の知能が明らかになりました。
「全面的にトランプ氏の攻撃的な発言が目立った。」
「バイデン大統領はボケの懸念が高まる結果だった」
とのツイートが多く、テレビ討論会の中身についてのツイートは少なかった印象です。
参考までに、テレビ討論会が全体的にどんな状況だったのかをまとめておきますね！
今回行われた90分のテレビ討論会は、８つのテーマについて討論されました。
「経済」→「中絶」→「移民」→「ウクライナ問題」→「2021年の議会襲撃事件」→「トランプ氏の有罪判決」→「環境問題」→「両大統領候補者の年齢」についてです。
議題順に討論会の状況を簡単な会話形式で書いていきますね。
経済
討論会は、インフレ関する司会者の質問から始まりました。
司会者「人々が暮らしぶりを”最悪”だと感じていることをどう思われますか？」
バイデン氏「トランプ前大統領は経済を崩壊させ、失業率を上昇させた後に政権を去りました。私たちは元に戻さなければならなかった。トランプ政権で経済状態は”最悪”であり”カオス”な状態だった。」
トランプ氏「何を言っている？我々の政権は米国で最も偉大な経済を続ける事ができた。新型コロナウイルスに見舞われたが、必要な支出を行ったことで、大恐慌に陥らないようにできた。全てがうまくいっていた。逆にお前は何をしたんだ？」
この先は口喧嘩のような状態。
中絶
次に議論されたのが中絶問題です。今回の大統領選では人工妊娠中絶が最重要問題の一つとして挙げられています。
司会者「人工妊娠中絶についてですが、トランプ氏は中絶薬を禁止するお考えですか？」
トランプ氏「私はNOだ。中絶薬を使用する権利は連邦最高裁が支持している。中絶の合法性については、各州で判断することが望まれる。」
バイデン氏「連邦最高裁が支持しているから認める？恐ろしいことだ。州が独自に中絶を規制できるようにするという考えも間違っている。中絶は女性と医師の間の問題だ。政治家が決定すべきではない。」
トランプ氏「民主党でも、一部には”妊娠9カ月目だろうと出生後だろうと”中絶を認めるよう求める人がいるぞ？」
バイデン氏「それは全く持って事実と異なる。虚偽の発言をするな！」
この先は子供の喧嘩のような状態。
移民
次に移民問題が取り上げられました。
バイデン氏「中南米からの移民が歴史的な人数に上っている。これはトランプ政権のせいだ。共和党のせいで超党派の国境管理強化策が不成立に終わったのが原因。我々は不法に国境を越える移民を現在は越境者の40％まで抑えた。トランプ氏が退任した時より状況は良くなってきている。」
トランプ氏「自分が大統領に復帰すれば大規模な強制送還を実施できる。バイデン氏ができないことを私ならできる。」
司会者「トランプ氏。何十年もアメリカに住んでいる不法移民も全員、強制送還するつもりなのですか？」
トランプ氏「そのことについては、現在は言及できない。移民においては、バイデン氏の移民政策は国内の犯罪を増加させている。それらの移民を急いで外に出さないとならない。その方法は、私が大統領になったらお答えしよう。」
ウクライナ問題
移民問題の次はウクライナ問題です。
司会者「ウクライナでの戦争をめぐり、ロシアのプーチン大統領は戦闘終結のための条件を提示しています。両者はこれを受け入れられますか？」
トランプ氏「プーチン氏がウクライナ侵攻を決めたのは、バイデン政権がアフガニスタンから米部隊を撤退させた時に、同政権の無能ぶりを見て取ったからだ。自分が大統領だったら、パレスチナ自治区ガザでの戦争も起こらなかった。」
バイデン氏「何を言っている？あなたが、プーチン氏に対して”好きなように動け”と言ったからこんな事になったんじゃないか？」
トランプ氏「そんなことは一度も言っていない」
司会者「分かりました。バイデン氏に問います。ガザでの戦争は、民主党支持者を二分する問題となっています。イスラム組織ハマスとイスラエルの戦争を終わらせるためには、どのような影響力を行使すべきですか？」
バイデン氏「戦争の終結を望んでいないのはハマスだけだ。イスラエルへの強い支持を繰り返し表明し、ハマスは排除されるべきだ。」
トランプ氏「イスラエルが責任を取るべきだ。バイデン氏、あなたは頭がおかしい。」
この先は子供の喧嘩のような状態。
議会襲撃事件
次に議題は連邦議会襲撃事件に移る。ここから、トランプ氏は自己弁護に努め始めた。
バイデン氏「トランプ氏は、暴徒を扇動して暴力を振るわせた。」
トランプ氏「違う。私は平和的に信仰するように呼びかけていた。当時、ナンシー・ペロシ下院議長（民主党）とワシントンのミュリエル・バウザー市長が1万人規模の州兵部隊の投入を断った。これが大規模暴動につながった要因だ。」
バイデン氏「あなたは事件の最中、3時間も何の行動も取らなかった。当時のマイク・ペンス副大統領がトランプ氏に対応を”懇願”したはずだ。しかし、あなたは動かなかった。」
トランプ氏の有罪判決
バイデン氏は、討論会の中でトランプ氏がニューヨーク州の裁判所でビジネス記録改ざんの罪で34件の有罪判決を受けた事を取り上げました。
バイデン氏「有罪判決を受けた重罪犯は過去の大統領において1人しかいない。あなたですよ。元ポルノ映画スターのストーミー・ダニエルズ氏と性的関係もありましたね。あなたは米国の大統領に相応しくない。」
トランプ氏「私はポルノ・スターとセッ◯スしていない。あなたこそ、長男のハンター氏が最近有罪判決を受けてましたね。」
バイデン氏「息子と私が大統領であることは別問題だ。あなたは退任して重罪人にされるべきだとした。」
トランプ氏「あなたは犯罪者だ。私は何も悪いことをしていない！」
バイデン氏「あなたの行動と私の行動を一緒にしないでくれ。とんでもないことだ」
子供の喧嘩。
環境問題
気候の危機と猛暑による壊滅的な影響もテーマになりました。
司会者「もし当選したら、お二方は環境問題にどう取り組まれますか？」
トランプ氏「私は、きれいな空気と水を望んでいる。そして私たちは既にそれを手に入れている。私が政権を握っていた時は史上最高の環境数値を記録した。」
バイデン氏「パリ協定から離脱したくせに何を言っている。とんでもないことだぞ。」
ここでも口論。
両大統領候補者の年齢
最後に司会者から両候補者の年齢についての質問がありました。
司会者「バイデン大統領が再選された場合、2期目が終わる時、バイデン氏は86歳。トランプ氏は83歳です。その事について双方どう思われますか？」
バイデン氏「トランプ氏は私より3歳若いが能力はかなり劣る。実績を見てほしい。トランプ氏が残したひどい状況を、私がいかに好転させたか見てほしい。」
トランプ氏「私は認知症ではない。2種類の認知テストで好結果を出した。健康状態は良好だ。バイデン氏はゴルフをしないだろ？運動不足だ。彼は50ヤード（約45m）もボールを飛ばせないだろう。」
バイデン氏「ハンディを6まで下げてあげるよ。君が自分でゴルフバッグを持つなら、喜んで一緒にゴルフをするよ。」
ここでも子供の喧嘩じみた発言が続きました。
第一回討論会を終えて
討論会を終えて、各メディアの報道を見ると、大半はバイデン氏を厳しく批評したものが多かった印象を受けます。
ただ、最も重要なのは「バイデン大統領は深刻なレベルでボケている」という点だと思います（）
ここまでボケたおじいちゃんが核兵器のスイッチを握っていると思うと、民主主義って難しいなぁと思いました。
再選の可能性に対する懸念が高まり、共和党側がバイデン氏への不安が膨らんだと報じる一方で、民主党関係者の多くは、バイデン氏を支持し続けると表明している声もありました。
次は各党の党大会が7月、8月に行われます。今後の各党の動きに期待ですね。
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