
質問
りおぽんさんの知らないことを探すシリーズ!
セオドア・ルーズベルトとフランクリン・ルーズベルトのうち、地政学的な勢力均衡を重視したのはどちらでしょうか?
回答
これ質問文が曖昧でどう回答したら良いか悩んだ。まずフランクリンだけど、彼の外交はイコール、コーデル・ハル国務長官の外交政策。米国史上唯一の三選した大統領であるフランクリンの元でハルは11年の長きに渡って国務長官を務めたけれど、その外交政策は重商主義的。地政学を無視したとは思わないし、いわゆるハルノートで日本の中国政策を全否定して、日本を米国開戦に追い込んだりしているけれど、勢力均衡重視とは言いがたい。
回答する上でちょっと気になるのは、このハルが病気で退任した約1年間のこと。この時期はフランクリン自ら外交の指揮を取ったんだけど、そこで行われたのがヤルタ会談。これが非常に地政学重視で勢力均衡論的。この時期を指すなら、まさに地政学的な勢力均衡論の外交をやったと言える。
当然知っているだろうけれど、この背景にはニコラス・スパイクマンの「America’s Strategy in World Politics:United States and Power of Blance」という勢力均衡論の名著が影響したと言えそう。ただヤルタ会談とその後のヤルタ体制という勢力均衡の世界体制については毀誉褒貶があり、米国ではフランクリンの政治的な判断ミスだったという声が強い。僕の知人の有名な政治学者は「あれは病魔に冒されていたフランクリン・ルーズベルトが精神的にこれ以上の戦争に耐えられず、スターリンの圧力に屈したものだ」と吐き捨てるように言っていた。そしてフランクリンの病状と交渉の過程を突き合わせる研究論文を書いている。
一方のセオドアは棍棒外交(Speak Softy and Carry a Big Stick)と一口で言われる。彼の外交で勢力均衡論的と言えるのは、皮肉なことに対日政策。セオドアは日露戦争においては日本を助け日露和平を進めて、ノーベル平和賞を得る。しかしその後は伸長する日本の勢力に危機意識を抱き、日本脅威論者に転換する。その後の米国の対日、対露政策は地政学的な勢力均衡論に基づくものになる。その意味では回答にはセオドアが相応しい。
でもセオドアと言えばまずはニューディール政策におけるケインズ経済学の大胆な導入がまず目について、外交のウェイトは小さく感じる。
以上、こじつければどっちも地政学的な勢力均衡論に基づく外交をやったと言える。そもそも勢力均衡論とか19世紀から20世紀前半にかけて国際政治学の主流的な思想だったんだから、どんな政治家でもどこかでその兆候が外交で垣間見えるもので、設問に無理があると思うよ。
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