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投資法・投資哲学

ハワイのパシフィックセントラルバンクを考える場合、証券会社はどこが安心でしょうか。

質問

ハワイのパシフィックセントラルバンクを考える場合、証券会社はどこが安心でしょうか。

そして頻繁でなくてもなんかの時に引き出すのは日本では出来なくてアメリカ国内でないと出せないのですか。またはキャッシュカードで日本でも引き出しが可能でしょうか。
米友人は日本でキャッシュカードで引き出していたので可能だと思うのですがm(__)m

回答

ハワイ州のセントラルパシフィック銀行(CPB)で口座を開設した場合、発行されうるカードは①デビットカード、②ATMカード、③クレジットカードーーのいずれかひとつです。このうちクレジットカードは米国のSSNを持っている必要があるので、日本在住の日本人であれば、前者2つのどちらか、ということになります。

日本在住の日本人であれば、まずは「エクセプショナル・チェッキング口座」を開設して、「デビットカード(CPBプラチナデビットマスターカード)」を発行してもらう、というのがオススメできます。

チェッキング口座は日本の銀行の普通預金に、セービング口座は定期預金にやや近いイメージなので、出し入れする予定であれば、チェッキング口座ということになります。

CPBには開設時の預け入れ金額に限定がないバリューチェッキング口座と、500ドル以上必要なエクセプショナルチェッキング口座2つのチェッキング口座があります。大きな違いは、エクセプショナルチェッキング口座であれば、利息が付くこと、日本を含むCPBの米国内外のATMの利用手数料が無料になること、金利の高いセービング口座へのスィープ(自動振替)が可能であることーーの3点です。

ですから日本のATMでデビットカードとして出金する場合、エクセプショナルチェッキング口座の方がお得、ということになります。またセービング口座にスイープした場合、残高別に優遇金利が設定されています。CPBのエクセプショナルセービング口座のCD(サーティフィケート・オブ・デポジット=定期預金)を利用した場合、預け入れ金額2万ドル以上で6ヶ月預けた場合の利率は、現在年利換算で4%前後です。ですから、直ぐに使う予定がない預金はこれらにスイープした方がずっとお得です。

口座開設の流れは以下の通りです。

①日本からネットや電話でCPBの口座開設を申し込んで、来店予約を入れる。

②必要書類を用意する。パスポート、マイナンバーカード、それに米国で利息などに源泉徴収で課税されないために内国歳入庁に提出するWー8BENという書類に記載する。必要預け入れ額以上の米ドルを用意する必要もあります。

③予約日に合わせてハワイに行く。注意点としては、1万ドル以上の米ドルを持って米国に入出国する場合、米国税関に申告する必要があることです。

④予約した本支店に行って口座開設手続きをする。CFBの本支店のうち、日本居住者に対応してくれるのは、ホノルルのダウンタウンにある本店やワイキキ支店など4店舗です。予約時間に行けば、日本語ができる行員が担当してくれます。

⑤デビットカードは即日発行されるので、これを受け取ります。またオプションサービスであるデジタルバンキングサービスを申し込みます。紙の通帳はありませんから、日本から口座を管理するためには、インターネットバンキングやモバイルアプリによるデジタルバンキングが必要です。他にも小切手帳やトラベラーズチェックが受け取れます。

⑥帰国後はデジタルバンキングで口座を管理、不明なことがあればCFBの日本語カスタマーサービスに対応してもらう。

注意点は以下の通りです。

①金利などについては日本で確定申告をする必要があります。源泉徴収じゃなきゃ嫌だ、という方には向きません。

②「入金」は米国の銀行制度上、日本からの海外送金になります。日本の金融機関の海外送金手数料はバカ高いですから、Wiseを利用するのが良いと思います。なおCPB側の海外送金受け取り手数料はエクセプショナルチェッキング口座であれば無料です。

③為替レートには注意する。CPBの預金は米ドル建てです。米ドルと日本円をやり取りすれば、当然、為替差益が出たり差損が出たりします。

④銀行の信用情報を定期的にチェックする。CFBは持ち株会社がNYSEに上場しているレベルでは信頼できる地銀です。70年の歴史もあります。しかし銀行はぜったいに経営破綻しないというわけではありません。FDICで補償されるのは25万ドルまでです。

もう少し大きな金額の取り引きをCFBとしようという場合、国際部(International Banking Division)で対応してもらうことをオススメします。国際部はワイキキにあって、ここも日本語で対応してもらえます。預金やローン、投資などでの取り引きが25万ドル以上ある場合に利用可能で、担当者が付きます。

ここまで来ると、ハワイなどで不動産投資をするための米国非居住者向けの住宅ローンやキャプティブ保険、リビングトラストなど各種信託サービス、ハワイの不動産の一括支払い代行サービス(固定資産税から公共料金、管理コスト、保険料などを一括で行ってくれるサービス)、米国非居住者向けの投資商品の案内など、多岐に渡るプライベートバンキングサービスが利用可能です。

一定額以上の取り引きがあれば、CFBのウェルスマネジメントサービスも利用できます。この場合、どこまでこちらが管理して、どこまでCPBの担当者に委ねるのかも、相談可能です。

これはCPBの話ではありませんが、海外の銀行口座・証券口座を持つ魅力の一つとして、米国企業などが発行するドル建ての社債をいろいろ購入できることがあります。

債券というのはその国の国債の利回り(イールド)に対して、発行体である企業の格付けに応じてプレミアムが乗っかるというのが、基本的な考え方です。ですからAaa級(ムーディーズ)のMicrosoft のイールドは4%台半ばで米国債とあまり変わりありません。

しかし償還期限に依存しますが、Baa1級のMcDonaldは5%台半ば、Intelの新発債が6.11%、Baa2のMetLifeが7.75%、T-Mobile9.86%と、けっこうな米国の大企業の社債でも、はっきりと米国債よりは利回りが良いものがあります。米社債は日本で買えるものもありますが、やはり海外の銀行の方が品揃えがずっと豊富です。

なおご質問の「証券会社がどこがいいか」という意味がわからないんですが、CPBに口座を開設することと、米国の証券会社に証券口座を開設するというのは、まったく別の話です。

現時点で日本在住の日本人が証券口座を開設できる米国の証券会社は、Firstrade、InteractiveBrokers(IB)、Sogo Trade、TradeStationの4証券会社です。品揃えのIB証券、価格のFirstradeといったところだったんですが、IB証券は海外証券口座(IBLLC口座)を日本国内証券口座(IBSJ口座)に集約したので、実質的に「米国の証券口座」ではなくなりました。moomoo証券やWeBull証券などとほぼ同ポジションです。

余談ですが、これらの証券会社が使えないという話ではまったくなく、例えばmoomoo証券は約7000銘柄の米国株式を扱えて、手数料が安く、プレマーケットやポストマーケットにも対応しています。この価格も日系の各証券会社のようなOTC(店頭価格)ではなく、リアルタイム株価だという利点があります。アプリの出来はおそらく日本語環境で使えるものとしてはナンバーワンです。情報量も多い。米国株に関してはトレールストップ注文や、VWAP注文、TWAP注文などのアルゴリズム注文にまで対応している。運営してのはFutu Holdingsなのでとりあえず問題はない。

これらを考えると、SBIだとか楽天だとかマネックスだとかで米国株式を取り引きする意味は、もうなくなりましたね。

moomoo証券についてネットで「怪しい」と悪評が一定程度あるのは宣伝くさい、ステマをやっているんじゃないか、という点に集約されると思います。このステマは実際にやっています。僕にもDMでコンタクトがあって、moomoo証券をツイッターで褒めてもらえないか、褒めてくれたら謝礼を払うんだが、というお話しがありました。スルーしちゃいましたが、こんなコンタクトしなくても良いものだったら、僕は褒めてあげるのに、と思ったものです。

ぶっちゃけ、ネットで「米国株式をやる上でオススメの証券会社」といったブログやnoteで判で押したようにSBI、楽天、マネックスが挙がるのは、本当に良いからではなく、アフィリエイト収入が見込めるからなので、日本では後発のmoomoo証券がこういう営業方法を取るのには仕方がないところもあります。華僑系企業っぽくもあります😅。

さて話を戻して、米国証券口座を持てる3証券会社で口座を持った場合、なんらかの形で米ドルを送金する必要があります。また利確したキャッシュをどう持つのかという問題もあります。この時にACH送金ができる米国の銀行口座を持っておくと便利、というお話しです。

単純に言えば、SMBC信託銀行プレスティアで5000万円以上取り引きすれば、海外電信送金料は無料ですし、米ドルを購入する時の為替手数料は70%オフで、米ドルを円に換えるクロスカレンシー取り引きの手数料も無料です。ですから例えばFirstradeに口座を持った場合、プレスティアから送金したり、円に換えて下ろしたりすることでも問題はありません。

プレスティアのマルチマネー口座を持って、「グローバルパス」というプレスティアのVISAデビットカードで買い物したり、ATMで出金したりするのであれば、日本語でのサポートが受けられますから、これが最適解かもしれません。

ただSMBC信託銀行は日本の金融機関ですから、どこまで行っても米国に資産を持っていることにはなりません。そこで米国の銀行口座を持って、これをリンクさせるかどうか、という問題になります。

なお、米国の証券口座が持てる3証券会社は、いずれも日本語サポートはありません。ある程度の英語力が求められます。また特定口座はありませんから、確定申告する必要もあります。これが面倒くさいという方には米国証券口座は向きません。代わりにDRIP(
配当再投資)は利用できます。

3証券会社の比較を簡単にしておくと、Firstradeは「取引手数料が無料」などという安さがひたすらウリです。米国の株式やETF、オプション、投資信託、米国債券などはほぼ網羅しています。しかし米国外の株式などは扱っていませんし、先物、CFDなどは取り扱っていません。扱っている通貨も米ドルのみです。ですから米国証券投資のサブ口座という使い方が適していると思います。

隠れたメリットとしては、Firstradeは欧州や、シンガポールなど他のアジア諸国の米国非居住者に対しても口座開設サービスを行なっているので、海外移住しても口座をそのまま使える可能性が高い、というのがあります。確か27-28ヶ国に対応しています。3証券会社では日本人がもっとも口座を開設しているので、情報が比較的集めやすいと思います。

SogoTradeもFirstradeとほぼ同時期にできた米格安ネット証券で、スタンスも似ています。ただ細かいところで若干お高い。特に信用取引に関わるマージンレートや日本の銀行にワイヤー送金する時の手数料が非常にお高い。日本居住者の口座開設を認めたのが最近ということもあって、SogoTradeの口座を持っている方はまだ少数で、従ってネットにも情報があまり落ちていないと思います。Firstradeの下位互換という感じですが、明確な違いは品揃え「仮想通貨」があることです。アプリは非常にシンプルですが、操作性は悪くはありません。ただチャートツールは貧弱です。

TradeStationの最大のウリは、マネックス証券の子会社であることだと思います。海外に証券口座などを開設するという行為は、常に日本向けサービスから撤収されるというリスクを抱えます。その点、マネックス傘下であれば、いったん始めた日本居住者向けのサービスをそうそう辞めないんじゃないのかという期待です。

TradeStationも格安オンライン証券会社のひとつではありますが、やっぱりFirstradeよりは若干お高い。ただ米先物や先物オプションが品揃えにあります。また取引ツールがあのマネックスのトレードステーションの英語版というか元ですから、3社の中では一番優れています。マネックスで米国株をやっていた方にはわかりやすいでしょう。若干重たいですが。またドル以外の通貨にも対応しています。

もし米国証券口座を持つのであれば、日本居住者向けのサービスを撤収した場合に備えてFirstradeとTrade Stationに口座を開設しておくのが良いんじゃないでしょうか。もしサービスを辞めた場合、米国証券会社間で株式を移管できるようにしておかないと、国内証券会社への移管手続きが非常に厄介で、現実的にはいったん利確せざる得なくなるからです。

以上のように米国証券口座を開設するのはマストではなく、必要を感じれば、という感じです。ただ海外移住を検討されている方であれば、移住後は日本の証券口座が使えませんから、もう一つの避難用口座を開設しておくことをオススメします。

ここまで書いたので、現在の僕の海外株式に関する証券口座を記しておきます。

①米国株式

海外証券口座として米国株とETF、オプションなどがFirstrade。先物と先物オプションにTradeStation。

国内証券はmoomoo証券に資金を移動中ですが、アプリになることと過去からの継続ということで、日系証券のSBI証券とマネックス証券にもそれなりに資金が残っています。moomoo証券は別に取り引きしなくても、アプリを使うだけでも価値があります。

②世界株式PF(特に欧州株式)

メインがInteractiveBrokers証券。ここは品揃えが圧倒的です。欧州株であれば、ユーロネクストパリ上場株やロンドン証券取引所上場株、ドイツ株が豊富にあるほか、スペイン、イタリア、スイス、オーストリアなどの主要株があります。2000銘柄近いオーストラリア株、3600銘柄ほどあるカナダ株など、目移りします。エクスポージャーを考慮して資金のカントリーバランスを調整するなんていうことができるのは、日本国内の証券会社では唯一でしょう。

またここが優れているのは、かなり複雑なアルゴリズム注文やオークション注文、指値より不利な価格では約定されないLIT注文、トリガー価格になったら成行注文を出すMIT注文、引け時点で指値より有利な価格だったら執行されるMOC注文などなど、注文タイプが機関投資家向けレベルであることです。日本の証券会社とは大人と子どもほどの違いがあります。

僕は株価が急落した時、たくさんの銘柄に発注をかけるわけですが、これにはこうした注文方法は必須だったりします。分析ツール類も高レベルですし、とうてい投資初心者向きとは言えませんが、個人投資家でも上級者であれば、使いこなせば面白い証券会社です。

このIB証券のサブになるのが、デンマークのサクソバンク証券です。

③台湾株

これは台北の富邦総合證券と元大證券に口座を開設してあります。台湾の証券会社に日本居住者が口座を開設するには証券取引所の許可を得る必要があるなどめんどうですから、一般的にはアイザワ証券でしょう。

④香港株、中国株

香港の華泰証券で口座を開設しています。日本国内であれば内藤証券でしょうが、フルにやりたいのであれば、香港に行くしかありません。

⑤シンガポール

シンガポールでハードルが高いのは、非居住者がシンガポールの金融機関に口座を開設することです。口座が開設出来てしまえば、プライベートバンキングサービスの一環として、その系列の証券会社の証券口座を開設することは、比較的容易です。

しかしシンガポールに居住していなければ、日本の税制が課せられるので、その意味で口座開設メリットはありません。シンガポールで個人投資家に人気が高い証券会社は、InteractiveBrokers証券やmoomoo証券だったりもします。ですから特にシンガポールで証券口座を開設する必要性は、今のところ感じていません。

以上、本音の証券口座選びでした。

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