台湾語と台湾華語ってどう違うの？

台湾語と台湾華語はお互い通じないぐらい違うもんなんだよ。よく台湾人が話している中国語を台湾語って言う人がいるけれど、現地で一緒くたにしたら苦笑されると思う。台湾人が話す中国語は台湾華語、ないしは単に「國語」と呼ばれて、これが台湾の公用語。これはなんだかんだ言って、中国語の範疇にあるから、会話とかなら、北京語や広東語とぜんぜん通じないわけじゃない。

一方、「台湾語」は福建省の一部で使われる閩南語の一種、つまり福建語と言われるものに近いんだよ。厦門あたりに起源があるらしい。日本の半端なガイドブックや語学学校だと、この辺をごっちゃにしているところもあるけど、現在、この台湾語を話せるのは、台湾南部の一部の人が中心。台北で台湾語を話してもまず通じない。お年寄りでわかる人はいるけどね、若い人はまず無理。ただ台湾民族の象徴として、最近見直されているという話は聞く。

言語は誇りだからね。君だってこの辺をごっちゃにされたら、嫌なんじゃないか？