中東情勢が株価に与える影響とは。
気になっている方が多いと思うので解説しますね🐰
私は現在の中東情勢が激化して、複数の地域大国が当事者になる『中規模紛争に発展するか』を見守っています。具体的にはイランが当事者として介入するかなどが挙げられますね。
中規模紛争に発展した場合はインフレが加速する要因になります。今まで米国が行なってきた利上げなど金融引き締めを打ち消す動きになってしまいます。
米国が超大国になって以降、いつの時代も大きな戦争の裏には米国がいます。中規模紛争となれば米軍が後方支援に回らなければならない事態も想定され、軍需産業への支出が増えることが想定されますね。
すると、当然米国は予算をつかうわけで、政府支出が増大します。政府支出が増大するということは、市場に流出するドルの量が増えるということを意味します。ドルの量が増えるとドルの価値が減少するので当然インフレ要因になります。
具体的な参考事例としては、現在と同じように高いインフレの環境下で発生したベトナム戦争です。
ご覧いただければ分かる通り、政府支出を後追いする形でCPIが跳ねています。つまりインフレは長期化し、更にインフレ第2波が押し寄せる確度が高くなります。
政府支出の増加は明確に市場に流れるドルの総量が増えるので金融緩和のような役割も果たし、株価も上昇していくでしょう。しかし、投資の世界で重要なのは実質リターンです。
大量にドルが発行されれば、株価はその分だけ上がります。しかし、実質的にはリターンを生んでいません。ハイパーインフレを考えると分かりやすいでしょう。
札束が紙束になるようなインフレでは、株価は当然ながら100ドルから1,000,000へと上がるでしょう。しかし、これは実質的なリターンではありません。
実質リターンはインフレ率を差し引く必要があります。
実質リターン = 名目リターン ー インフレ率
インフレ率が高い状態で高い実質リターンを叩き出すためには、レバレッジをかけることが有効な戦略になりますね🐰
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