ポジティブな思考でストレス少なく、後ろ向きではなく前向きな選択、判断をしていけるように変わっていきたいと考えています。

質問

私は心配性で楽観的に物事を考えにくいタイプです。自信を持てないことはないのですが、「根拠のある範囲内での自信」ですし、周りからは「どうにかなる」と考えた方がいいよ、とアドバイスいただくこともあります。
このような思考を楽観的に変えていく方法はあるのでしょうか。
もちろん、事前に色々想定して行動するのでこれまで傍目からはトラブル少なくやってこれましたが、自分で自分を苦しめている自覚があります。

また、物事を選択する際の基準が、いかに失敗しないか、苦しむことはないか、マイナスポイントが少ないか、という消去法や減点方式です。プラス面よりマイナス面に目が向きがちで、本当の自分が望んでいる選択をしてきているかも疑問です。
とはいえ、こういう選択をしてきているためか分かりませんが、自分のしたいことや欲することもよく分からないので、「心の望むように」というのも難しいのが現状で、消去法で選択するしかなくなっているとも言えます。

まとまりのない質問になってしまいましたが、ポジティブな思考でストレス少なく、後ろ向きではなく前向きな選択、判断をしていけるように変わっていきたいと考えています。
アドバイスいただけますと幸いです。

回答

慎重に物事を検討する習慣は、決して悪いことではないんです。それさえしないで物事にチャレンジするのは、ただの阿呆です。でも、そうやってすべて検討した終わったあと、それでもそれが自分のやりたいことであれば、先ず「まあ、なんとかなるさ」と呟いてみてください。なんかちょっとトラブルが起きたら「まあいいか」です。

バカみたいに見えるでしょうが、人間は口にする言葉で意識が変わるものです。とにかく肯定的な発言をとりあえずしてみる。すると「自分なら出来るかもしれない」と不思議に思えてくるものです。

僕は現役時代、自分のプロジェクトメンバーを選ぶとき、どんなに頭が良い人でも、何かあると「でも」「だって」から入る人間は、問答無用でメンバーから外しました。その人自身は優秀なのかも知れませんが、そういうネガティヴ思考の人間をメンバーに入れると、メンバー全体の士気が下がって、組織が腐るからです。それではプロジェクトが成功し難くなります。それぐらいだったら、ちょっと阿呆でも、「何とかなりますよね」と言ってくるやつを入れた方がはるかにマシです。

頭が良いのに、物事が上手く成し遂げられない人によくいるのは「完璧主義者」です。100点ではなく98点になりそうだと、その取れない2点分についてウジウジ考え出す。現実社会において、何かやろうとして100点を取れることなんてまずありません。その部分を気にするのは、「慎重」ではなくただの「阿呆」です。世の中なんておおむね80点ぐらい取れれば合格するんですから、取れなかった20点分を見て、「まあいいか」と考える習慣をつけるトレーニングをしましょう。

何事も「否定形から入る」のが、賢い割に何も成し遂げられない人に共通する特徴です。例えばなんらかのプロジェクトを考えて、「◯◯があるから難しい」「◯◯というのが常識です」と小賢しげに言ってくるタイプです。僕の知る限り、成功した経営者にこういうタイプはいませんし、プロジェクトを遂行するのが上手いプロジェクト長であれば、こういう人間はまず外すものです。

「自分なら出来る」と自己肯定感を上げることが重要なんですが、それにはまず「完璧主義」を捨てて、「なんとかなるさ」「まあいいか」を実際に口に出して呟く習慣を付けてみてください。そして「でも」「だって」「◯◯だからダメだ」という言葉を禁句にする。それだけでも人生観がだいぶ変わると思います。