ツイードジャケットもよく着られますか？

日本ではカジュアルな印象を与えるので、ビジネスでは着ませんが、秋冬の遊びでお出かけする時のジャケットとしてはよく着ます。現在でも20着ほどはあると思います。

ツイードはピンキリですから、買う時はまず生地から選んでいます。有名なハリスツイードや、それよりやや柔らかくて軽いシェトランドツイードの生地から、気に入った柄のものを選ぶことが多いでしょうか。シェトランドツイードにはアルパカ混のものもあります。

ツイードは生地が厚めですから、身体にフィットしていないと似合いません。ですからこの生地を元に、身体に合わせて仕立ててもらっています。一般的なカントリージャケットのほか、ノーフォークジャケットのようなゲームジャケットに仕立ててもらう場合が多いです。ただノーフォークジャケットは手間と職人の腕が問われるので、日本でちゃんと仕立てられるお店はそう多くはないと思います。

こうしたツイードジャケットが大活躍するのは、秋冬の遊び着です。僕の行くゴルフ倶楽部はドレスコードが厳しく、クラブハウスではジャケット着用が義務付けられています。ブルゾンで行けば財界の大物でも入場を断られます。こういう時、秋冬ならツイードのジャケットです。

乗馬倶楽部でも競技用にはドレサージュことなど改まった礼装になりますが、そこまで堅苦しくしないでいい時、ノーフォークジャケットであれば、日本だけでなく世界の乗馬倶楽部で問題なく受け入れてもらえます。このほか最近はとんとご無沙汰ですが、狩猟に出かける時も秋冬はツイードのジャケットです。

英国紳士の遊び着、普段着というのが、ツイードジャケットのポジションだと思っています。ツイード生地は主に「ウィリアムビル」「ポーター&ハーディング」「ハリスツイード協会」の生地から選んでいます。最近のブランドである「ダッシングツィード」でも1着仕立ててみました。