立憲民主党の泉さんが「次の内閣」として構想している閣僚の名簿を公表していました。

質問

2024年09月30日　回答

立憲民主党の泉さんが「次の内閣」として構想している閣僚の名簿を公表していました。
そこには防衛大臣がなく、代わりに安全保障大臣という大臣が新設されておりました。
今までそのように防衛省を安全保障省か庁にする計画など聞いたことがなかったので驚いているのですが、立憲民主党としては実際どのように考えていると思いますか？本当に変えるつもりなのでしょうか？
とてもあのような党では今の情勢に反して防衛省をより小さくするつもりなのではないかと勘ぐってしまいます

回答

お若い方なのかな。立憲民主党って、ほんの10年ほど前まで、「自衛隊は違憲」「非武装中立」と本気で唱えていた方が、ゴロゴロいた政党ですよ。

現在でも「基本政策」では安全保障政策」として「国際協調」「専守防衛」を掲げて、「安保法制の違憲部分を廃する」と明記されています。それで「防衛省」と明記するのは党内で異論が噴出するのでムリですよ。「安全保障省」と安全保障政策が必須と考えただけでも、かつての民主党からすれば進歩なんじゃないですか。

ちなみに立憲民主党の基本政策には「自衛隊」の「じ」の字もありませんし、日米安保条約についても「米軍基地の負担軽減」「非核三原則やNPT条約の厳守」ぐらいしか記載がありません。立憲民主党には自民党から分裂した議員から旧社会党系の議員まで多種多様です。

例えば現在、党代表代行の辻元清美さんは、反核運動のビラまきをしているところで土井たか子さんと知り合い、その後、ピースボートの設立者となってから政治家になったという経歴の持ち主です。立憲民主党にはこの手の左派運動家出身者がたくさんいて、一定以上の勢力を持っています。

かつて民主党政権で首相になった鳩山由紀夫さんは普天間基地移設問題で「最低でも県外」と言い出し、日本はおろか米国でも大問題になって引っ込めています。これでついたあだ名が「ルーピー(loopy)」ですが、みんなルーピー鳩山と気軽に読んでいましたが、loopyって「間抜け」っていう意味ですよ。このあだ名を付けたのは日本の記者ではなく、ワシントンポストのコラムニストです。

安全保障政策について、世界の常識からかけ離れたルーピーなことを言う人がたくさんいるのが立憲民主党です。その中では「安全保障省」と入れるのがやっとこさの落としどころだったんじゃないでしょうか。