総裁選について質問です。

9人の候補では、石破さん、高市さん、小泉さんの3人が少し先んじて、この3人のうちの2人で決戦投票を争うという構図になったと思います。

当初は小泉進次郎さんが最有望であるのは動かなかったんですが、お父さんに似ず、イメージ作りが下手でしたね。討論会やTVでの質問への回答を見ていた党員は「この人ではダメだ」と思ったでしょうし、支持していた自民党議員は「あいたた😓」という感じでしょう。清新さが売りなのに、旧派閥のボスや菅さんの支持を頼りにしたり、党員票でも組織を頼りにしたりと戦略がおかしかったです。馬脚をあらわして馬群に沈みましたね。

僕が期待していた小林鷹之さんは、議員票の票読みでは最前の読み通り小泉さんに次ぐ2位に付けていますが、残念ながら党員票でちょっと届きそうにありませんね。まあ今回は「将来の総裁候補」と認知されたことで良しとしましょう。ですから問題は、石破さん、高市さん、小泉さんの3人の決戦投票での組み合わせ、ということに移っています。

高市早苗さんは自民党タカ派でももっとも右寄りの方です。ですから自民党の議員や党員で、彼女を熱烈に支持する人も、高市さんでは支持できない人もいます。高市-石破、高市-小泉の組み合わせになれば、自民党タカ派とハト派でがっぷり四つではないでしょうか。たぶん党員票で高市-石破の組み合わせになる可能性が大だと思いますが、決戦投票では党員票がなく都道府県連代表の47票しかありません。

そして現状では議員票での高市さんや石破さんの支持はそこまで多くはありません。議員の支持では小泉、小林が肩を並べて、林芳正、茂木敏充、石破茂、高市早苗がそれを追うという展開でしょう。

ですから小泉、小林、林、茂木の支持票だけで150票ぐらいあります。これに現時点でも投票者を決めていない議員票を合わせると180票ほどあります。メディアは党員党友の投票行動を調査して優劣を報道していますが、議員票は読み切れていないと思います。今回は自民党の党員党友の支持と、自民党議員の支持が見事に捩れた総裁選になったわけです。

議員票は367票ですから、決戦投票ではこのうちの約半分の票が決戦投票で再配分されることになります。このうち旧安倍派などの議員は高市さん、旧岸田派の議員は石破さんに流れると見ますが、「民意には逆らえない」というマインドが議員にはありますから、1回目の投票で党員党友票を一番かき集めた候補に投票する議員も出てくると思います。

高市-石破の組み合わせになったら、決戦投票は大激戦になるんじゃないでしょうか。特に自民党議員にとっては高市さんを選ぶかどうかの踏み絵になると思います。

どっちにしろ、注目は防衛株なんでしょうね。ただ総理に選ばれたとしたら、石破茂さん以外のお2人では、国会で立憲民主党の野田佳彦さんとの論戦では、論理的に太刀打ちできないんじゃないでしょうか。