質問
JEITAの統計は甘いとのことですが、ITのトレンドを追う上でJUASの統計ってどうなんでしょうか?
回答
JUASの統計って何を指されているんでしょうか?「企業IT動向調査」のことですか?あれは日本のIT企業やユーザー企業にたくさんアンケートをばら撒いて、回答があった1000社ぐらいの回答をまとめて、これにグループインタビューの結果を加味したものだったと思います。
タダで入手できる統計資料ですから、日本企業のDXなんかの動向を把握する上では悪くない資料だと思います。その意味では使えます。
でも、ことIT産業において、日本企業の「トレンド」は、米国なんかに1年以上遅れていて、米国で流行したものを、日本のIT企業の経営者や現場のエンジニアなんかが追いかける格好になります。僕の感覚ではほとんどの場合、2-3年のタイムラグがあります。
僕は日本の大手IT企業に転職した後、2年ほどニューヨークに本社を持つ米国企業の上席副社長をやったとポストしていますが、この時の僕の最大のミッションは、米国IT産業の最新動向を生で把握して、日本の本社にそれをフィードバックすることでした。
その任務が解かれた後も、月に2回は米国出張を繰り返していましたが、これもシリコンバレーやボストンなんかで旧知のIT企業の経営者と意見を交換したり、ベンチャーキャピタルの人と話をして、「これから何がトレンドか把握する」のが最重要ミッションでした。米国のIT関連専門メディアの取材記者や調査会社のリサーチャーやアナリストとも情報交換しました。ついでに僕が勤務する経営者が出資したくなるような米国のITベンチャーを探しました。
こうした情報を持ち帰って、この会社の経営戦略部門の人間として、経営トップに報告したり、本社役員やグループ企業の経営者たちにもレポートしたんです。たぶんこの頃の僕のIT産業のトレンド把握は、日本では最速クラスだったと思います。これが当時の僕の仕事合間の投資活動でも大いに役に立っています。
僕は皆さんがよく知っている業界他社のIT関連の企業経営者の方々にも、この情報を持って交流しました。僕が持っている情報は重宝されましたから、代わりにその方の持つ情報を教えてもらえて、それも経営トップに耳打ちしました。
僕がレポートした人たちが、自分たちの用途で使い終わったあと、日経新聞なんかの記者の取材でそれを教え、それが最新潮流として紹介されるので、僕は新聞を読んでよく「これはせめて1年前に記事にしておかないとなぁ」なんて思ったものです。それでもシリコンバレーに支局があるだけでも、日経新聞はマシなんですが。もっとも日経のシリコンバレー特派員に取材力があるとは評価していませんけど。
日本のいろんな業界団体の資料でそれがつかめるのなら、こんな僕のような仕事は必要ありません。繰り返しますが、こうした統計資料で日本企業のトレンドをつかむことはいいことだし、土地勘を持つのもいいでしょう。
しかし日本のIT企業1000社の経営者やエンジニアが持っている情報や意識が、そもそも残念ながら世界の最新トレンドからは2-3年は遅れているんです。それにアンケートしてまとめているわけですから、さらに遅れた情報になっています。
だから「世界のIT産業の最新トレンド把握」には、遅すぎて、まったく使い物にはなりません。使えるのは、DXだのなんだのと騒がれているけれど、「日本の現場ではどうなっているのか」という「現状把握資料」としてです。それを念頭に使うのがいいでしょう。
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