赤沢大臣はアメリカまで行ったのに電話会談になってしまったというのはこれはつまり…アメリカ激おこですか？

質問

2025年06月30日　回答

赤沢大臣はアメリカまで行ったのに電話会談になってしまったというのはこれはつまり…アメリカ激おこですか？

回答

激おこかどうか米国サイドの感情は推測するしかないけど、はっきりしているのは①ラトニック商務長官とは27日に約1時間対面協議した、これでは決着がつかずに28日は合計1時間ほど電話で協議した、②責任者であるベッセント財務長官とは会えなかった、ということだよね。それ以外では③日本側の各分野の事情説明が行われている、と伝わっている。

しかし結局今日赤沢大臣はベッセント氏に会えないまま帰国することになった。いずれ8回目の訪米をするんだろうけれど、そこである程度の合意ができても、④持ち帰って石破首相と協議してその結果を9回目の訪米で行う、ということになるから、スケジュール的にかなり厳しくなっているよね。

現実的に僕は現在行われているのは最終決着に向けての協議とともに、⑤米国が対日高関税実施を再延期するかどうか、その際の日本側が提示する条件は何か、ということではないかと推測している。これは難しい交渉になるだろう。もう一つは既に課せられている自動車関税をどうするか。

しかし7月に入れば参院選が見えてくる。米国側は抜かりなく日本の政治情勢を分析しているだろう。となると⑥石破政権がレームダック化することや赤沢大臣が交渉当事者でなくなることも読みのうちに入ってくると思う。7月早々に協議がまとまらなければ、⑦本格的な協議は日本の新政権成立を待つ、という考えが米国側に出てきてもおかしくはない。選挙による政治的空白の中で日本が追い込まれる可能性もあり得そう。参ったね。