
質問
2025年06月29日 回答
利確に関するアドバイスをいただきたいです。(既出でしたらすみません)りおぽんさんは、複合的な要因から判断されていると思われますが、到底真似が出来ると思いません。もし初心者投資家に利確に関する考え方をアドバイスするとしたらどうされますか?
回答
利確では僕自身は15%の利幅を最低取るということを重要視しています。この前提として、①投資で100発100中はありえない、②トータルで常に儲かっていれば十分である(儲かったり損したりでは不満)、③自分の投資に根拠と規律を持たせたいーーという自身の考えがあります。
●最低目標は15%
なぜ僕が15%にこだわるのかというと、非常に単純化した図式ですが、次のような計算式が念頭にあるからです。
15×3-5×7=10
15×5-5×5=50
僕の損切りラインは5%です。そして投資に関するさまざまな予測の的中精度がおおむね55-60%であることが統計的にわかっています。さて非常に単純ですが、100円の銘柄が10銘柄あるとして、5%で損切ればマイナス5円です。15%の利幅を目標値とすると成功した場合の利益は15円です。
僕のエントリーする時のロジックはいろいろあって、メインPFでは目標株価を設定してそれと現実の株価との乖離を見ます。一方、ペニーストックPFではもっと雑な投資をしていて、テーマやトレンドから動意しそうな銘柄や初動し始めた銘柄にヤマカンで網を張って投資しています。
しかしこのいずれでも①百発百中は狙っていないですし、②15%の利幅が取れそうであることをエントリーの条件にしています。
10銘柄投資したとして、自分の予測精度からすれば目標値を5~6回は達成できると期待できるはずです。しかし現実はワーストケースもあり得ます。では10回勝負してだいたいいつも利益を残すには利幅はどれぐらいあればいいんでししょう?
要求利幅を10%とすると、損切り5%では次の式が成り立ちます。
10×3ー5×7=−5
10×4-5×6=10
10×5ー5×5=25
つまり3勝ではマイナスで4勝なら損益分岐点を上回ることができます。
一方、これを15%に引き上げると、
15×3-5×7=10
15×5-5×5=50
で勝率が3割に落ちてもプラスになり、勝率5割ならさらに爆益になることが分かります。このようにやって行くと20%の場合、2勝でも損益トントンになるんですが、もう一つの「要求利幅を上げると勝率が下がる」という曲線との関係も加味し、要求利幅を10%でも20%でもなく15%に設定することに決めました。
以上のように要求利幅15%というのは損切り5%とセットの数値設定です。ご自分の要求利幅を設定する場合は自分のロスカットラインとワーストケースでの想定勝率、それにどれぐらいの利幅なら達成可能かという観点から要求利幅を割り出してみてください。
さて15%に設定したことで、勝率3割さえキープできれば投資で僕が損をすることはなくなりました。上記は小学生の算数レベルの数式でより洗練させた算出式も作れるんですが、あまりそのことに意味はありません。小学生の数式でも大まかな目安をつけて、規律をもった投資をすること、そして自分は損をすることはまずないんだと確信を持って投資をすることの方が重要だと考えます。
●利を伸ばす
こうして投資で損をすることだけはない状況にしたら、次は大きく儲けるフェーズです。僕は利幅が15%に達したタイミングでその株の再評価を行います。利幅15%前後でウロウロしそうなら15%を割り込む可能性がありますから躊躇わず利確です。しかしまだ利益が十分伸びそうならここで利を伸ばさない手はありません。これがトレンドフォローという投資手法の考え方です。
次のターゲットはいろいろあって、メインPF銘柄の場合はあらかじめ設定した目標株価であったり、ペニーストックPFの場合はヤマカン設定だったり😅します。この時に大事なのは精度ではなく、明確な数値目標を持つことだと思います。
こうして目標値に到達したら、そこで利確した方が良さそうか、まだ利が伸ばせそうか、可能な限り個人的な思い込みを排して冷静に評価します。最初は判断ミスがあるかもしれませんが、これは気にしなくて良いです。自分がどういう判断をして、もしそれが判断ミスに思えた場合、どこで判断を誤ったのか検証する作業を怠らなければ、だんだん精度は上がっていきます。焦らないことです。
●勢いの衰えを見逃さない
利をうまく伸ばせていると、人は有頂天になるものですし、そう簡単には利確できなくなります。これが黄信号です。株価が星まで届くことはぜったいありません。
①株主の質が落ちてきていないか?ツイッターはこういう時役に立ちます。ホルダーに能天気な初心者が増えてきたら黄信号です。靴磨きの少年を見逃さないように。CRCLなんて典型的でした。
②ファンダメンタルズを再確認する。中短期では株価はオーバーシュートして上昇することはよくあります。そこでいつまでも上がり続けると錯覚してしまうんですが、ファンダメンタルズ的なオーバーバリュエーションは長続きはしません。往々にしてどこかでガラが来ます。
僕はNVDAの株価160ドルに容易に説明が付けられますが、PLTRの150ドルにはムリです。PLTRの時価総額やPER、PBRから見て居心地が悪い株価に到達したと見たら、逃げる心の準備をしておきます。この心の準備ができていないと咄嗟の判断はできないものです。
③いろんなパラメータを多角的に見る
利確する心の準備をした銘柄については監視の精度を上げます。見るのは出来高の細り、株価上昇ペースの衰え、設定したターゲットプライスに到達する時間の遅延、信用買い残の増加、売り残の減少などで、多角的にチェックして売りごろが来たかどうかを確認します。
④テクニカル指標は補助的に使う
中短期の売買ではファンダメンタルズはあまり考えず、主にテクニカル指標で売買しますが、売り時を考える時僕がチェックするのはRSI、ストキャスティクス、RCI、出来高移動平均線の4つです。RSIとストキャスは買われすぎをチェックする指標、RCIは天井への感度が良いので使っています。
ただしテクニカル指標はすべて売買判断をおおまかに決める補助として使っています。テクニカル指標だけで売買を決めることはありません。
⑤売買の決断は板と歩み値で。
僕が最終的に売買の判断をするのは板と歩み値の変化です。たぶんこれについては説明するだけで1冊の本になるので詳細な説明はとてもムリですが、板というのはご存知のように価格別にどういう注文が出ているか示すものです。またもう一つ見るのは歩み値というもので、何時にどの価格で何枚約定したかズラズラと表示しているリストのことです。
この板を読み、歩み値をチェックすることで、厳密ではありませんがおおよそ次のことが見当付きます。
・買いに勢いがあるか、売りに勢いがあるか。単純な板読みで買い板が厚いと安心するのは危険です。歩み値と組み合わせることで実際の注文と約定の勢いが判断できます。
・現在売買しているのが機関投資家か個人か。個人だとすればベテランか初心者か。こういったことが注文の出し方から見当が付けられます。
売っているのが機関やベテランで買い向かっているのが初心者なら売りです。
・見せ板を含む大口注文の動向がどうなっているか。厚い板をブレイク出来ているか。この辺でも機関投資家や大口投資家の意思を確認し、相場の勢いを見ることが出来ます。売り崩しが成功するようであれば、そもそも相場の勢いが衰えているわけです。
以上は一例ですが、板情報と歩み値を読むことで、現在の売買注文の質や大口投資家の意思を分析することが出来ます。買い注文の勢いが衰えていたり質が劣化したりしていれば迷わず売りです。
⑥剥がれたら崩れる
経験則です。剥がれるとはストップ高がある日本市場において、ストップ高になった銘柄がストップ高を維持できずに株価が少し下落することを指し、ガラが来る前兆とされます。これでわかるように上昇圧力が続かなくなって真空状態になれば、次に来るのはガラなんです。金曜日のCRCLやPLTRは典型的なプチガラだと僕は見ています。ガラの兆候を感じ取ったら、ガラを跨ぐと決めている場合を除き、急いで手仕舞います。
●15%を超えていればナイストレード
ここまでいくつかの利確の考え方と手法について簡単に説明して来ました。その上で最後に言えば、どんなにあれこれ考えても確実に天井で売ることは出来ません。一般的に初心者さんほど天井で売り逃したことをいつまでもクヨクヨ愚痴るものなんですが、これは精神衛生上悪いだけです。
もともとの目標が15%の利益確保だったわけですから、それ以上の利益はすべて超過利益、利を伸ばせた成功事例とポジティブに考えましょう。その方が気が楽です。その上で、
・天井の5%以内で利確することを目指す。
これぐらいのおおらかな気持ちでいると成功しやすいです。山があるとしてそのマイナス5%は上昇軌道と下落軌道の最低2回は利確チャンスがあるわけです。
このうちわかりやすいのは当然ですが下落し始めたところのはずです。しかしこれが利確できない方が非常に多い。これは「天井で利確したい」という願望が強すぎて、「天井を逃した」という悔しさから切るに切れなくなるからです。ここに心理の罠があります。
最初から頂点の5%以内で利確できればOKと考えていれば、利確なんて簡単になります。CRCLは6月23日に298.99ドルの瞬間最大風速を付けたんですから、その5%を割り込んで来た以上、この下落を跨いでさらに高値を目指すとあらかじめ決め込んでいない限り、サクッと利確すべきなんです。298ドルの高値を考えてそこに戻らないと利確出来ず、200ドルを切るまで持っている人と260ドルぐらいで利確できた人の差がここにあります。このように利確には心理的要素が大きいのが厄介です。
利確では他にトレンドフォローでは上下に波打つ右肩上がりの線を想定して、波の下でインして、このトレンドが継続することを想定、1-3回目の波の上に到達したら計画的に想定した利幅を取る手法など、考え方はいろいろあります。長くなったのでこの辺で。
相場予測noteを無料お試しできるキャンペーン!
- 相場当てまくりの相場予測noteを無料で読める!
- 秘密の爆益銘柄を無料でチェックできる!
- 紙書籍が郵送されてくる!
- 総額1万円相当を無料でプレゼント!
超豪華な特別キャンペーンをIG証券様が実現してくれました!

- 私の相場予測を無料で読める!
- 総額1万円相当のプレゼントを無料でゲットできる!

IG証券でしか取り扱っていない投資対象が山ほど存在するため、私のように幅広い投資対象へ投資するなら必須の口座ですね!私自身もIG証券を利用しています!
秘密の爆益銘柄がヤバい!
30倍超えの銘柄もある!

ブログの記事は全て無料で読めますが、相場予測noteに関しては有料記事となっています。
さらに、私の実績が上場企業であるnote社に認められ、同社が提供する金融専門プラットフォームであるnoteマネーでは金融・投資情報の専門家として選出されています。

予言書とか言われちゃうレベル!?
驚異の的中率!爆益銘柄の公開!
別格すぎる相場予測を公開中!