
質問
消費関数理論についてりおぽんさんはどの仮説がもっとも実体経済に即しているとお考えでしょうか?
私は恒常所得仮説が合理的であり、現代のもっともメジャーな消費行動であると考えておりますがこの考えは安定的な思考を待つ日本人特有の考えなのでしょうか?
相対所得仮説については、人間の本質を突いているとは思いますが、最高所得に依存した消費は安定的な収入を得ている人には可能ではあると思いますがそれ以外の変動する給与で勤めている人には長期的に破産する可能性がある消費行動な気がします。
(アメリカ人とかには多そうな気はしますが)
ライフサイクル仮説についても、若い時から生涯年数を考えて消費行動する人は少数派であると考えております。
(無意識に考えている人が多いかもしれませんが)
私自身の狭い見識では恒常所得仮説に優位性があると感じますのでりおぽんさんのご意見を首を長くして待っております😭
回答
経済学書をもっとキチンと読まれた方が良いんじゃないですか?恒常所得仮説、相対所得仮説、ライフサイクル仮説の3説は、消費関数の説明にあたって「どれが正しい?」と争うものではありません。ケインズ型消費関数とクズネッツ型消費関数の論争において、この双方の消費関数の違いを矛盾なく説明できるものとして、提唱されたのが上記3つの仮説です。ですから、どの仮説にも現実を上手く説明できる部分があります。
ライフサイクル仮説は「生涯年数を考えて消費行動を決める」のではなく、①生涯所得が増える見通しであれば消費を増やすが、一時所得では消費を増やさない、②将来が長い青年期や壮年期には貯蓄を増やす傾向があり、老い先短い老年期には消費性向が高まる、このため高齢化社会では平均消費性向が高い、という仮説です。他の2仮説についても正しく理解されていないようです。
なんか薄っぺらい経済学の入門書でも読んで、勝手に想像している部分が多いように思えます。
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