女性アナウンサーで報道系のキャスターやリポーターの魅力を語っていただきたいです。

質問

私はいわゆるアイドル系の女子アナではなくて、襟付きのビジネスシャツが似合うような報道系のキャスターやリポーターみたいなタイプが好きなんですが、元記者のりおぽんさんならそちらのお付き合いも豊富かと思い魅力を語っていただきたく質問しました。

回答

アイドル性の高い華がある女性も各局で取り合いになるんだけど、報道番組のキャスターやアンカーを将来任せられそうな女性はNHKを含めて各局で争奪戦になる。アナウンサー職志望でそういう女性は希少種だからね。僕の女友だちはNHK含む3局で内定を取って、NHKに進んだ。給料は格安のNHKだけど、報道番組をやりたい人間にはやっぱり人気が高い。

彼女を預かったNHKは3年ほど地方局で修業を積ませた後、いきなり9時のニュースのキャスターに抜擢した。才女というタイプで、けっこう人気があった。そういう知的女性には憧れる女性もいるし、男性ファンも付く。

なおレポーターとあるけれど、報道系のレポートは基本的にアナウンサー職の人間ではなく記者職の人間がやる。つまり女性記者の仕事。テレビ局の記者はマイク持ってレポートできてナンボだからね。アナウンサー職というのは大切にされるし、若いうちから良い仕事をやらせてもらえる。だけど30歳を過ぎた女性アナウンサーはニュースを読むなど仕事が限定されていく。いつまでもバラエティ番組の彩りでは済まないからね。

そこでアナウンサー職から報道職への転身を図る女性アナウンサーも少なくない。多いのは管理部門だから報道に行けるのは特別。話題のCXで言えば、女性アナウンサーのトップは西山喜久恵さん。しかし局内には彼女より年次が上の女性アナウンサーはナンボでもいる。例えば僕らに「あべちよ」の愛称で親しまれた阿部知代さんや、今や報道局の部長の藤村さおりさん、記者をやっている冨田憲子さん。

TXでアナウンサーだった大江麻里子さんなんかも一例で、TXは彼女を最初フェリス出のアイドルアナウンサーとして育成するつもりだったと聞いている。しかしキチンと話せるということで評価を上げ、アナウンサーとしては異例のニューヨーク支局に特派されている。WBSでは彼女の前任だった小谷真生子さんは、JALのCAをやってからNHKのアナになった変わり種。

語れということだけど、あんまり詳しく事情を知っている人は語れないよ😅。TXはバラエティ番組での女性アナウンサーの起用が少なく、またアイドル性の高い女子アナウンサーの争奪戦では勝てない局なので、比較的報道畑や取材畑で女子アナウンサーを起用するケースが多いんじゃないかな。佐々木明子さんなんかが一例。

でもアナウンサー職でも記者職でもなかったのに、契約キャスターから20年以上「クローズアップ現代」のアンカーをやった国谷裕子さん以上の人はまだいないんじゃないかな。彼女を批判する向きもあったけれど、彼女の仕事ぶりは僕も密かに尊敬していた。彼女の降板にはメディア業界でちょっとした衝撃が走ったもの。ちなみに僕はNHKのプロデューサーをやっている旧友に呼び出されて、「国谷裕子降板」のやけ酒に付き合った。アナウンサー生え抜きでは、NHKの解説委員にまで登りつめた道傳愛子さんが記憶に残る。