いい弁護士の探し方を教えてくださいませんか。

皆さん、これで悩まれるんですよね。僕は現在、美沙梨沙のお母さんの離婚協議の相談に乗っていて、僕の親友の腕っこきの弁護士を紹介しました。過去には何人かDMで離婚問題を相談されてきた方がいて、お話しを伺ってこれは弁護士案件だなと考えた場合、友人の弁護士たちを紹介してきました。

ただ紹介するには僕が身を明かさないとならないので、相談に乗りつつ信用ができて口が堅そうな方か見極めなくてはなりません。また紹介にも立ち会う必要もあります。さらに現在の美沙梨沙母の案件もそうですが、僕がパラリーガルとして関わるようになるケースも少なくありません。申し訳ないですが、今僕にこれをやっている時間の余裕がありません。

まず弁護士ですが、ネットでも良いので、お近くの弁護士事務所をチェックしてみましょう。弁護士というのは会って事情を説明しただけでは、案件を依頼する必要はないんです。ネットでは「相談無料」と書いてある事務所も多いと思います。有料でも1万円ぐらいです。

弁護士には守秘義務がありますので、行ったら事情を包み隠さず話してください。だいたい30分-1時間ぐらい時間を取ってくれるでしょう。

離婚問題などの場合、弁護士との相性も重要です。この人なら信頼できると、過去の他人には話したくない内容まで話す気になれるか。誠実そうな弁護士かどうかよく見る。

直ぐに「この案件は慰謝料がいくら取れる」と言った具合に軽々しく言い出す弁護士は要注意です。離婚問題や相続問題は、昨日まで親しかった人と、泥沼のやり取りになるケースが往々にしてあります。相手が意地になって後に引かないこともありますし、人間の嫌な面を散々見ることになります。

これを簡単に終わると言い出すのは、仕事を受注したいだけか、経験不足かどちらかです。ちなみに僕の親友の弁護士の場合、逆に依頼人に争った場合に想定しうる事態を説明、それでも争う気があるのか、依頼人の覚悟を確認してきます。それで「それでも争う」と依頼人が言って、初めて受任します。

料金体系も遠慮なく質問しましょう。法テラス以下はあり得ないです。むしろ料金体系が明朗な事務所(旧弁護士会基準とか)が良いでしょう。一番怪しいのは着手金無料の成功報酬とか言ってくる弁護士で、これは後でガバッと請求される可能性があります。ただ手持ちが乏しい場合、それを打ち明ければある程度支払いを猶予してくれる弁護士はいます。

お近くの、と言ったのには理由があって、遠くの場所に弁護士が出向く場合、交通費や出張手当がかかる場合が多いからです。もし相手との係争が長期化して、家裁の期日に弁護士にたびたび出向いてもらう場合、このコストが無視できない額になります。もし家裁に離婚協議を申し立てることになった場合、どの家裁が管轄になるのか確認しておいて、そこから比較的近い弁護士に委任するのがいいでしょう。

こう言った案件は難しく、家裁での離婚協議がどう決着するのかは、間に入る裁判官の心象次第という場合も少なくありません。家裁や地裁だと、時折、人間性を疑うような裁判官もいます。依頼した弁護士はそういう場合、言い訳せず、あなたの立場に立って最善を尽くしてくれるかどうかです。

法テラスは弁護士を依頼するお金がない人にも弁護士を依頼できるようにした国の制度と組織です。相談は3回まで無料で、法律相談するだけなら依頼する必要はありません。ただ3回の相談相手は変わるのが通例で、3回終わるまでに委任するかどうかと誰に委任するのかを決めなくてはなりません。

また弁護士を委任した場合、その弁護士料を法テラスが建て替えてくれる制度もありますが、これには委任者側の経済状況などの要件があります。この辺は臆せず法テラスに電話して聞いてみることです。

コストだけを考えれば法テラスが最安値ですが、どうしても相談に乗ってくれるのは、まだ経験が浅い若い弁護士が多くなります。弁護士の腕もさまざまで、これは実戦経験不足と感じる弁護士もいます。

この辺を鑑み、どの程度、法曹の力を借りる必要があるか検討して決めてください。弁護士には一切遠慮せず、いろいろ聞きましょう。それで嫌な顔をする弁護士には依頼するべきではありません。