フランス語にも英語のようなクラスによっての発音の違いというのはあるのでしょうか。

フランス語にはイギリス英語のような階級による発音の違いは、僕の知る限りありません。フランスに階級がないわけではなく、むしろ英国以上に明確かつ厳然としてあります。そしてもっと細かいです。しかしフランス政府が語学教育に力を入れているためか、ことフランス語の発音に限っては、大衆も上流階級も同じフランス語を話します。異なるのは移民です。

フランスの上流階級と労働者階級で大きく異なるのは、体格ですね。フランス人というのは欧州においては全般的に小柄な人が多いですが、上流階級は明らかに男も女も有意な差をもってデカいです。

そしてフランスは労働者階級は職業教育に早めに移行します。一方、上流階級は幼い頃から哲学や音楽、芸術などを多岐に学んで来る。ですからフランスのエリートは楽器も弾け、哲学について語り、芸術に理解もあります。スポーツも得意です。ですから彼らはこれらのことで対等ではない相手を、自分たちと同等の人間とは見てこないところがあります。

フランス人のエリートとビジネスして、単なるビジネスの相手で終わるか、ビジネスパートナーとして、あるいは友人として認められるかどうかは、美しいフランス語を話すこととともに、この部分が日本人にとって壁になります。