【トランプ新政権の政策、早速インフレを巻き起こす!?】～トランプの政策とインフレを改めて確認！～

【トランプ新政権の政策、早速インフレを巻き起こす!?】

～トランプの政策とインフレを改めて確認！～

米国大統領に就任したトランプ大統領は、公約通りの政策を積極的に実行しています。

これによりインフレの再燃が懸念され、FRB（米連邦準備制度）は金融政策を引き締め方向（利上げまたは高金利維持）へとシフトする可能性が高まると昨年よりお伝えしてきました。

改めてトランプ政権の主要政策における影響とその近況についてみてみましょう。

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【大規模な減税：法人税・所得税の引き下げ】

フリーキャッシュフローが増える→景気が刺激される→需要が拡大→物価上昇→インフレ再加速。

もっとシンプルに考えても良いでしょう。

税金が減るということは、市中に出回るお金の量が増えます。
お金が余って物が不足しているのがインフレです。
お金が増えたらインフレは進みますよね。

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【関税の強化】

輸入コスト上昇 → 物価上昇 → インフレ再加速。

貿易摩擦の激化やサプライチェーンの混乱もインフレ要因となります。

■直近の状況

トランプ政権は関税を主要な外交手段として積極的に活用。

特に貿易赤字の大きい国々や特定の産業に対して高関税を課すことで、米国の貿易不均衡の是正を図り、国内産業の保護を強くアピール。

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【移民問題】

移民制限や強制送還→労働力が不足→賃金上昇→物価上昇→インフレ再加速。

特に建設業、農業、サービス業などの労働集約的な業界で賃金が上昇しやすいですね。

シンプルに分かりやすく、賃金の上昇分は価格に転嫁されてインフレ要因となります。

労働力不足により供給遅延が発生したり、輸送コストが上昇したりなど、多方面からインフレ要因となりますね。

■直近の状況

　①国境警備並びに国内の強化：米国とメキシコの国境における壁の建設を継続し、国境警備の職員に対し追加トレーニングやリソース（ドローンや生体認証システムなどの新技術の導入）の提供して国境警備を強化。国内では州および地方警察と連携し、犯罪を犯した不法移民を拘束。強制送還を容易にする取り組みを再開。

　②ビザプログラムの見直し：外国人労働者の雇用主に対する資格要件の厳格化、申請手数料の引き上げを提案。家族ベースの移民を削減し能力主義への移行を強調。

　③難民・亡命者に対する施策：難民や亡命申請者の審査を迅速化。厳格な審査プロセスを導入。亡命希望者を米国外で処理できる様に近隣国に地域処理センターの設立提案。国境施設の負担を軽減。

　④合法的な移民ルートの促進：高技能労働者を呼び込むことを目的で移民候補者の技能、学歴、米国での仕事オファーに基づく評価など、実力主義な移民制度を創設予定。

※米国の人口動向に関する情報を調査するシンクタンクピューリサーチセンターの情報によると、2022年の時点で不法移民は約1,100万人存在し、このうち罪を犯した不法移民は約150万人。

※トランプ政権は犯罪を犯した不法移民から強制送還を行う。しかし移民コミュニティや人権団体からはトランプ政権の動きに対する懸念が高まっており、計画が思い通りに進むかは懐疑的な見方が出ている様子。

※労働市場を少なからず支えていた不法移民も強制送還するとなれば、労働市場が逼迫して賃金インフレが起こる可能性がある。

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【まとめ】

「移民制限＋関税強化＋減税」はインフレ圧力を高める可能性が高いですね。

特に移民制限による労働力不足と賃金上昇、関税強化による輸入コスト増が物価を押し上げる大きな要因になると思われます。

直近のFOMCにてパウエル議長は「3月の利下げの可能性は消えていない」としつつも、金利据え置きの政策をとっています。

その大きな理由として「関税の移民の影響が経済にどうインパクトを与えるか見定める」とのコメントを残しています。

パウエル議長が警戒するのを横目にトランプ政権は勢いを増しており、インフレ再燃は時間の問題かもしれません。

引き続きトランプ政権とFRBの動向に注目して解説していきますね！

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