開成・東大で日本にとどまったのはなにか理由があるの？

両親はそんなに教育熱心だったわけじゃないですからね。開成中学を受験したのも、僕が親の転勤についていくのはどうしても嫌だといったので、父親が渋々出した交換条件です。開成なら祖父母の家から近いのでそうなっただけで、それ以上の意味はないです。受験に際しては、四谷大塚のテストに週末通っただけで、特にサポートはなかったです。落ちたら、転勤についてくればいいだけという感じでした。

大学受験も両親はさほど関心はなかったです。父親が早稲田なので、早稲田は必ず受ける、早稲田に受かっていたら浪人はせず、早稲田に行くというのが絶対条件でした。東大を第一志望にしたことはあんまり父親の意に沿わなかったようです。母も早慶に進んで「普通に人でいてくれた方がいいのに」とよく言っていました。

そんな家庭ですから、海外留学の話なんて出るわけないじゃないですか。父親との関係上、開成も東大も僕はぜったい落ちるわけには行かなかったので必死になりましたが、家庭でそれはけっこう浮いていたんですよ。