インデックスではなく個別株をやりたい弱小個人は、その他どんな考え方に基づいて運用するのがよいのでしょうか？

質問

2024年12月31日　回答

私は金沢在住のりおぽんファンで、ひよこのステーキが恋しい1人です。概ね小立野台地で青春時代を過ごしたので、バイト代を握りしめて贅沢しに行ったのが懐かしい。金沢の人間はもしかしたら舌が肥えているというか、美味しいのハードルが当たり前に高いのかもしれんと思います。いいのか悪いのか。今はふるさと納税でゲットしたお肉に、テレビの特集でひよこの大将がしていたマリネ法を真似してあの味を懐古しています。

前置きが長くてすみません、本題です。
私はごく普通の年収の勤め人ですが、日本の個別株投資が好きで売り買いを楽しんでいます。
長期投資が負けにくいとは思うのですが、売買で結果が確定するのが楽しくてついつい短期投資を色々としたくなってしまい、前場だけですが色々と銘柄の値動きを見ています。
成績は、種銭500万円で今年はプラス30万ちょいでした。余裕資金ではありますが、大体フルポジです…余力ができるとついポジってしまいます。楽しくてw
とは言え、待てができるようになる必要があることは理解しています。
来年は月に5万円の利確を目指したいです。
インデックスではなく個別株をやりたい弱小個人は、その他どんな考え方に基づいて運用するのがよいのでしょうか？
あと、売りで入る時のポイントもあればお聞きしたいです。

回答

現状は「趣味と実益を兼ねた投資」ですね。それはそれで良いものなんですが、それ以上を求めるとなると、やるべきことが増えます。それをやるかどうかです。

まずショートですが、くれぐれも慎重にやってください。ショート(空売り)は信用取引ですから、3.3倍までのレバレッジが掛けられます。500万円で1650万円分の取引ができるということです。これで損失を出せば、元本はあっという間にゼロになります。ついフルポジにしてしまうというあなたにはこれは危険な話です。

止めはしませんが、ショートに割り当てる資金は100万円までにし、レバレッジをかけないと言った具合に資金管理を徹底してください。

またショートは株価上昇を読むより読みやすいですが、きちんと下落する理由を分析する必要があります。なんとなく下がりそうでは勝てませんし、かと言って誰から見ても下がる理由がはっきりしていれば、もうロクなショートはできません。その意味で確実性は高いですが、難易度は高めです。

最近で言えば、僕はレーザーテック、村田製作所、芝浦メカトロニクスなどを鉄板と見て空売りしていました。またアドバンテストを売ったり買ったりしています。この辺は調子良く25%以上儲かっています。しかし鉄板だと思って売っていた日産自動車と三菱自動車は事態が急変、慌ててショートカバーしました。こういうこともあるのが空売りです。

それ以外では、もうちょっと計画性を持ち込んだ方がいい気がします。現状では趣味です。日経は今年17%強上昇しているので、日経連動商品に投資していれば、500万円は85万円増えていた理屈で、質問者さんはインデックスに大きく劣後していたことになります。それでも満足できるのは趣味だからです。

投資家としてもう一段階上に上がるためには、ベンチマークをきちんと決め、自分の投資ルールを決め、自分が行う取引の検討と結果の検証を繰り返す必要があります。これがめんどくさいと思えば、趣味の投資家として儲けたり損したりを繰り返していくしかありません。そのどっちの路線で行くのか、正月休みにゆっくり考えてください。

僕は2024年より25年は相場環境が厳しいと考えているので、今年のぬるま湯相場で30万円しか稼げなかった質問者さんが、来年60万円稼ぐのはよほどの僥倖がないと厳しいと見ます。今年はほんと楽勝相場だったので、僕の資金運用パフォーマンスは100%を超えてしまいました。そういう1年だったんです。

金沢の「ひよこ」仲間ということなので、もし脱趣味の投資家を目指すということであれば、追加で遠慮なく質問してください。僕が考えるところの「脱趣味の投資家」「脱雰囲気投資家」の道について回答します。