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日本刀は収集されていますか?

質問

日本刀は収集されていますか?

回答

日本刀は数振り所有しています。ただ収集はしていません。所有しているものの多くは父方や母方で「家宝」として伝わってきた刀剣で、本家が持ちきれなくなって、僕が引き取ったものです。

父方は加賀前田藩の数千石の石高の知行を与えられた家でしたので、数振りの刀剣が伝わっており、中には戦で功をあげた時に前田利家公から褒美に下賜されたと伝わる脇差などもあります。本当かどうかわかりませんが、前田公はこの脇差を織田信長から与えられたと伝わっており、加賀藩前田家と関係が深い本阿弥光悦のその旨を記した鑑定書きも残されています。

武家制度では、家臣が何か功をあげた時、上君は家臣に何か褒美をあげなくてはなりません。しかし戦国時代が終われば、土地は切り取り勝手とはいきません。その代わりによく恩賞として使われたのが、高名な茶道具と刀剣だったわけです。こうしてお褒めいただいた書状とともに刀剣類が伝わっています。

父方の祖母の家は、明治維新前は加賀藩にあって石高1万石を超えていました。遡れば前田利家公と芳春院(夫人のまつ)にたどり着き、その後も藩主である前田家の息女を娶ったりもした記録が残っています。かつては金沢市内に1万平米ほどの屋敷を構えていたので、ちょっとした大名並でした。このため明治維新後は男爵に列せられています。ですから多くのものが伝承されているんですが、ここまで来ると、これらの収蔵物は現在では私設博物館として展示されており、僕は受け継いでいません。

一方、母方の実家はそこまで大きな家ではありませんが、徳川将軍家の旗本の中でも軍事力の中核であった大番の組頭を代々務めた家です。戦争とあれば騎馬で戦うもっとも古い戦闘部隊でした。ただ平和になった江戸時代では時流に乗り遅れましたが、「鬼平犯科帳」で有名な「火付け盗賊改方」の与力に加役されたり、京都二条城や大阪城の在番として警護にあたったりしたという記録があります。

大番筋ですので基本、戦闘部隊職でしたが、才覚があったご先祖さまには長崎奉行の与力として派遣されたのや、勘定吟味役という財務職に登用された人もいました。大番組頭としての石高はもともとの扶持のほか役高600石ほどでした。

母方の祖母の家はさらに少し家格が高い小姓組番の家だったので役高は1000石ほどでした。明治維新で多くを失いましたが、プライドは高く、僕の父母が結婚する時、父方の親族が家格違いで反対したことを聞いた曽祖母が、「陪臣風情が何を言っている」と罵ったと伝わります。

こっちの家に伝わるのはさほど多くはありませんが、将軍家から褒美で与えられたと伝わる刀剣が残っています。おそらく直々にいただいたわけではなく、属していた譜代大名の武将がもらったものをさらに下賜されたものだと思います。ただ小姓組番与頭ですから、将軍の外出や鷹狩りを騎馬に乗って警護する直属の親衛部隊でした。紅葉の間詰で、一族にはお目付やお使番に出世したものもいるので、ひょっとすると家光公下賜と伝わる刀は、直々の誉れである可能性もあります。

これらりおぽん一族の家宝である刀剣類が現在僕のところで集約されているほか、旧家の所蔵品を蔵ごと引き取ったら出てきた刀剣類で良いものを、手元に残してあります。

手元に残す気になるのは「慶長新刀」か「寛文新刀」まで。江戸後期の「新新刀」は柔すぎて興味の対象外です。ですから我が家にある刀剣でもっとも新しいのが「長曽根虎徹」の一振り。虎徹らしい直刀に近い刀身で、煮えも綺麗な互の目乱れです。虎徹は偽物も多いですが、これは証跡も故事来歴も確かで、当時のものである見事な刀身彫刻も施されています。

ただ僕としては、五箇伝では備州長船派や青江派など備前伝の刀鍛治の鎌倉期から室町期の作、山城伝の粟田口派や来派の同時期の作に、好みがあります。特に粟田口派は優美にして細身で上品。小杢目や梨地の肌は美しく、品格があるのでお気に入りです。

ただ手持ちの刀剣で好みのものをここで書くと、あっちこっちから譲ってくれとうるさいことになるので控えます。

今では日本美術の一つとして扱われる日本刀ですが、豊臣秀吉の刀狩りと第二次世界大戦時の鉄拠出、および戦後のGHQによる武装解除で多くのものが没収されて、失われてきました。GHQによって没収された20万口の赤羽刀のうち、海洋投棄などを免れたのは5000口程度、そのうち持ち主に返還されたのはわずか1000口あまりと言われます。

このため赤羽刀を謳う偽物が非常に多く、鑑定は厄介。一方、所持には1振りごとに、銃刀法による登録をして「銃砲刀剣類登録証」を取得する必要があります。所有者を移動させる場合はいちいち教育委員会に届け出なくてはなりません。また美術的価値がある刀剣は、文化財保護法による「日本刀登録証」も取得する必要があって、一般的な古美術品と比べて非常に面倒です。

一方、美術品として扱われるようになった歴史は新しく、コレクターは多くはありません。錆びるものですから、日々のお手入れは必要です。万が一があってはいけないので、床の間飾りにすることは困難で、通常は鍵付きのロッカーにでも保管することになります。管理も鑑定も客層も独特なので、多くの場合、古美術商では扱っておらず、専門の刀剣商が扱っています。

そしてこうした特殊な事情があるため、古美術品としてはあまりお値段が高くありません。鎌倉期の古刀の「特別重要刀剣」と言われる、国の重要美術品や場合によっては重要文化財に指定されるような名品が、1000万円そこそこだったりします。「重要刀剣」なら500万円もすればいい方です。

ところが最近、この日本刀の展示が美術館・博物館で人気になってしまいました。禅僧の書画なんかを展示するより遥かにわかりやすく、お客さんを呼べます。その割にコレクションするのにお金がかからないので、一部美術館が買い漁っていると聞きます。

ただ保存と展示を考えれば、日本刀は、家宝でもなければ確かに個人でコレクションするものではなく、公的な美術館・博物館が収蔵するべきものです。僕もその考えのもと、手持ちの刀剣の多くを美術館に「個人蔵」として、長期貸し出ししてあります。手元に残してあるのはお気に入りの数振りだけです。

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