好きな本屋さんを教えてください。

列挙していきますね。

①新刊書：まず二子玉川の「紀伊國屋書店　玉川髙島屋店」に行きます。ここになかったら若葉台の「コーチャンフォー　若葉台店」か東京駅の「丸善　丸の内本店」です。銀座に買い物に行けば、銀座シックスに入っている「銀座蔦屋書店」で一休みするのが好きです。岩波書店の本がどうしても見つからなかったら「神保町ブックセンター」。「ジュンク堂　池袋本店」まで遠征することもあります。

神保町の「東京堂書店」は書店員さんの選書センスが良いし、比較的ゆっくり本が選べます。ここの通称「軍艦」は本好きには要チェックだと思います。本を買ったら広いカフェがあります。下北沢の「本屋B&B」も良いカフェが併設されています。代官山の「代官山蔦屋書店」も良い本屋です。「T-site」という複合商業施設に入っているんですが、蔦屋以外に僕好みのお店がいろいろ入っています。古いヴィンテージ雑誌を集めた「Anjin」というラウンジスペースには、数えたら僕が編集に携わったグラフィックマガジンが十数冊ありました。久しぶりに読んだので懐かしかったです。あたり前ですが、担当編集者として僕の名前が記載されていたので、娘に見せて自慢しました😅。

②洋書:「丸善　丸の内本店」か新宿の「Books Kinokuniya Tokyo」でまず探します。なかったら浅草の「Infinity Books Japan」に遠征します。ここでもなかったら米Amazon などでオンライン注文することになります。あと六本木アクシスの「Bibliophile」でデザイン関連書籍や写真集で何かないか探すのも好きです。恵比寿の「Post」はとても素敵な洋書店です。

③神保町の古本屋：これは探す本によって変わります。フランス語の原書なら「古書すからべ」か「田村書店」です。田村にはラテン語の原書や洋書の稀覯本もあります。僕にとって洋書蒐集の原点とも言えるお店です。亡くなった先代のオヤジさんはおっかない人でよく叱られましたが、本当にいろんなことを教えていただきました。洋書蒐集家であのオヤジさんに叱られたことがなかったらモグリと言える人でした。洋古書全般なら「北沢書店」「崇文堂書店」、イタリア語やスペイン語の原書は「イタリア書房」です。

稀覯本なら「三茶書房」、国文学は「一誠堂書店」、文学書の初版本なら「玉英堂書店」や「けやき書店」なんか。作家の肉筆原稿なら「八木書店」。美術書は「松村書店」「小宮山書店」「かげろう文庫」「源喜堂書店」「ボヘミアンズギルド」あたりを回ります。建築やインテリア関連は「南洋堂書店」、写真集は「魚山堂書店」「澤口書店」など。洋書の珍しい挿画本は「ギャラリーかわまつ」、海外の挿絵本や洋雑誌なら予約制のお店ですが「小川図書」は外せません。古典籍は「一心堂書店」、和本、古地図なら「大屋書房」「臥遊堂」、浮世絵や版画は「酒井好古堂」か「中嶋尚美社」「山田書店」です。

将棋の本なら「アカシヤ書店」、映画、演劇、落語関連は「矢口書店」「手塚書房」、鉄道関連は「泰川堂書店」、食に関する本なら「悠久堂書店」、古い岩波文庫や岩波新書なら「文庫川村」に行きます。古いマガジンハウスや「メンズクラブ」などのファッション雑誌を探すなら「magnif」、サブカル系のディープな本を探すなら「喇嘛舎」があります。なんとなく面白い本がないか探しに行くのは「書肆ひぐらし」「@ワンダー」「虔十書林」「古書あん珠」「羊頭書房」「萬響」「西秋書店」といったラインナップです。

とりあえず神保町に行ったら必ず回る「おしっこがかけてある古本屋さん」を挙げていきましたが、僕が神保町の古書店街に行き始めてもう50年以上経ちます。どこの古本屋さんにどんな本があるのか、ほぼ頭に入っているので、探す本によってこれ以外のお店にも行きます。

④神保町以外の古本屋:神保町の古本屋さん以外でデザインや建築、インテリア関連の珍しい本を探したかったら、日本橋富沢町の「パージナ」に行きます。ただし、このお店は事前予約が必要です。中目黒の「CowBooks」はお店の雰囲気がとても良い、楽しい洋古書店です。海外のヴィンテージ雑誌や絶版になった写真集を探すなら、道玄坂の古書センターの中にある「Flying Books」。珍しい洋書の絵本をプレゼントしたい時は吉祥寺の「Main Tent」で探します。下北沢の「Clarisbooks」はまだ新しい古本屋さんですが、写真集の品揃えに特徴があります。同じ下北沢の「古書ビビビ」や「Darwin Room」も楽しい古本屋さんです。たまに掘り出し物があります。詩集や句集を探すなら三鷹の「水中書店」にも行ってみます。

パッと思いついたのはこんなところです。僕が買う本の半分は英語かフランス語の洋書なので、どうしても洋書屋さんが多くなります。