近年、田園調布が廃れてきてるという話をちらほら聞きます。

成城も相続によって土地が小口分割されるケースが増えてきました。「成城憲章」では敷地面積を250m2以上確保することや敷地の20％以上を緑地にすること、それにマンション建設にあたっていろいろな条件をつけています。原則としてマンションの高さを10m以下として低層住宅を守ってきました。ワンルームマンションは基本的に不可です。アパートなんてなくて、あったのは成城1丁目から9丁目の外の話でした。

これに則ってきたからこそ、成城が高級住宅街であり得たわけですが、成城憲章は街づくり協定という名の紳士協定であっても法的拘束力はありませんから、相続でだんだん守れなくなってきています。敷地面積は125m2の小口分割まで認めざる得なくなりました。そして最近では低層とはいえ、小さなアパートが成城町内にも出来るようになったと聞きます。これは昔では考えられませんでした。

とあれば、成城の街も少しずつ変容していくことが避けられないでしょう。管理人すらいないワンルームマンションが出来たりして、従来、成城にいなかったような住人が増えることを「廃れる」と表現するのであれば、その通りです。