オーダーメイドの革靴を注文してみようと思っています。

質問

オーダーメイドの革靴を注文してみようと思っています。
予算としては20-25万円程度で考えていますが少し調べたところこの予算感では山陽山長など名の知れたメーカーではパターンオーダーになるかと思っています。

今回、既製品でない革靴を購入するのは初めてなのですが、オーダーメイドというとビスポークのイメージがあり、あくまでそれにこだわって予算内で作れるメーカーを探すか、パターンオーダーでも有名なメーカーで頼むかで悩んでいます。

周りに有識者もいない状態でいきなりビスポークにいくのは少しハードルが高いでしょうか？

また、おすすめのメーカーなどありましたら教えていただきたいです。

回答

そのぐらいの予算があれば、十分ビスポークでフルオーダーメイドの靴が作れるはずです。どうせそこまでお金をかけるのであれば、足を採寸してもらい、自分の足に合わせた足型を作成してもらって、自分の足にフィットする靴を作ってもらう快感を味わってください。

大手メーカーはフルオーダーメイドには積極的ではありません。一方、港区あたりにある僕の考えるところの芸術家色の強いビスポーク、例えば「ヒロヤナギマチ」「ヨーヘイフクダ」、関西だったら京都の「ユウキシラハマ」といったビスポークでは、確かにその予算ではとうていムリです。しかしこの辺のビスポークが作る靴は、そうそう気軽に履くものでもありません。少なくとも着るものと格が合わないとおかしいです。

でも東京であれば、浅草や尾久あたりにある靴職人の工房であれば、そのぐらいの予算でフルオーダーメイドできるはずです。青山や銀座のビスポークはお値段高めですが、飯田橋や世田谷区の工房であれば、その予算で収めるところがあります。逆に都下であれば、八王子にも「Gozavation」だったかな、そんな名前のビスポークがあると聞いたことがあります。

ビスポークは靴職人と話をして作るものですから、遠慮なく予算を言って、それで作ってもらえるか聞くといいです。それぐらい聞けないのであれば、ビスポークはまだやめておいた方がいいです。

靴のお値段も製法をどうするのか、どんな革素材を使うのか、十分仕立てか九部仕立てか、そしてどんな靴を作るのかで当然変わってきます。1回作れば木型がありますから、2回目からは木型作成分お安くなります。

注意点としては、服を仕立てるのと同じく、仮縫いでのフィッテイングが重要であることです。ですから依頼しに行って足型を取る時と、仮縫いで具合を見る時、完成品を受け取る時の3回は、お店に行く必要があります。他の人には売れない品物ですから、依頼の時に正確にこちらの要望を伝えて、仮縫いの時に言いたいことはぜんぶ言っておく必要があります。完成品を履いて、なんか違ったは許されません。

問題は納期でしょうか。最低でも完成品を受け取るまで、6-8ヶ月は見てください。人気のビスポークなら2-3年待ちもふつうであります。「明日履く靴」を買いに行くところではありません。