2022年って、どう儲けたんですか？

稼ぐ方法なんていくらでもありました。2022年はハイテク株、特にハイグロが暴落レベルで下落しました。僕は2017-19年にかけてハイグロをたくさんポジっていました。これらが何バガー、十何バガーになっていたので、下落の初動で売り抜けています。

当時ポジが大きかったのは、米国株ではSHOPだったんですが、これを全利確したとポストしたら、「何で売るんだ。まだ儲かるのに」と嘲笑われたものです。でもこういうブームになった銘柄は、見切りどきが肝心なんです。持っていたハイグロは下落初動で全部売っぱらったので、僕はハイグロ暴落のダメージをほぼ受けていません。

去年も今年も捨て身の投資は「いったん手仕舞った」とポストしてきたと思います。この手の銘柄を扱うには逃げ足の速さが極めて重要になります。僕はこれをドットコムバブルの破裂で学びました。

ビッグテックなどのハイテク株については、下落を跨ぐものと売却するものに仕分けしました。これも下落を予想した時に僕がよくやる作業です。含み益が多かった銘柄を日米ともに利確したので、2022年の投資利益は例年より多かったぐらいでした。

そして跨ぐと決めた銘柄については、繋ぎ売りをするのも、僕の相場下落回避のテクニックです。繋ぎ売りをすれば、その銘柄は相場変動に対してニュートラルになります。資金は2倍必要ですし、理論上は手数料の分だけ損をします。最後に同じタイミングで反対売買をしたら、これは意味がありません。

しかし「この銘柄は下落を跨ぐ」と決めた銘柄で繋ぎ売りをして、十分ヘッジの役割を果たしたと判断した段階で売りポジを外せば、その利益だけがその年の損益に反映されます。例えば現在、三菱重工、IHIは半利をした後、残った分について繋ぎを立てています。三菱商事も全量ではありませんが、下落ヘッジのショートポジを持っています。これらは当面の下落を跨ぐと決めたからです。

相場が下落と見れば、指数先物のショートポジションも持ちますし、オプション戦略もプット買い寄りになります。SOXSなどのインバース系のレバレッジETFも持ちます。

そして相場の下落局面では、「買って儲かる銘柄」を探すのは難しいですが、「売って儲かる銘柄」を探すのは比較的容易です。例えば現在、僕には日本株には本体PFと捨て身PF以外に、公開していない「ショートPF」というものがあります。

現在このPFはトランプさんの勝利を受けて膨らましてあったんですが、「黄金の12人」と密かに呼んでいる12銘柄が連日爆益を出してくれています。これらは「現在は買いづらい」と質問でも回答したようなレーザーテックや村田製作所のほか、芝浦メカトロニクス、アドバンテスト、ファナック、日産自動車など、半導体や機械、自動車などの輸出入に依存度が高い銘柄で構成されていて、11月の月次損益は現時点で18.39 %で、今日も0.82%のプラスです。

これらは鉄板だと考えているので、大きなロットが張れるのも大きい。これに比べたら、捨て身PFは遊びのようなものです。このショートPFは米国株についても作ってあります。公開すると絡んでくる人がいそうなので、銘柄を公開しませんが。

そして下落相場といっても、すべての銘柄が下落するわけではありません。必ず資金の逃げ場となるセクターやテーマ、銘柄があります。ハイグロを利確して得た資金はショートポジのほか、これらの銘柄での運用に充てました。

そして2022年12月末にはそろそろ相場の転換点と見て、NVDAなどの半導体株やハイテク株を爆買いしています。これも当時買ったとポストしたら、「大損するだけ」と失笑されましたが、2022年の12月28日に購入して、今年2-3月にかけて利確したNVDAがどれだけ爆益をもたらしたのかは、チャートでご確認ください。

こういう手法なので、単純に買って売るだけの人に比べると、年間パフォーマンスを算出するのが難しいんですが、年率30%という僕の最低年間目標は、2022年も鼻で笑えるレベルでクリアしています。僕の計算方法の「投資資金の効率」では、2022年も100%は超えました。

読んでいただければわかりますが、難しいことは何もやっていません。上がり相場で「この株価上昇は宇宙までいく」なんてアホなことを言ってキャーキャー騒がず、下落相場に備える。そして下落し始めたら、「もうダメだ。この下落は底がない」とギャーギャー騒がず、下落相場でも儲けられる手段を探しているだけです。